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ソード・ワールド2.5ルールブック全巻発売! どんなゲームなの?

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 1月19日、ついにソード・ワールド2.5のルールブック第3巻が発売され、ソード・ワールド2.5の基本ルールブック3冊が揃いました。今回はソード・ワールド2.5を知らない人のために、日本で最も伝統的なTRPGシリーズであるソード・ワールドの最新作がどんなゲームなのかを簡単に紹介します!

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】英雄志望の進む道【英雄志望と二つの剣3rd season 4−7】

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前回のあらすじ

レイラは騎士団時代の友人アルミィと出会い、二人で再開の時間を過ごすことにした。一方アークとカシウスはシェリーに再開し、彼女が多くの知人を失ったことを聞かされる。多くの人を救った英雄として持ち上げられているアークに対して、自分の両親や姉妹、親しかった人々を守ってくれなかったことを責めるシェリーだったが、アークがその罪を自分のものとして受け入れ、まっすぐに謝罪することでシェリーは自分のしていることが間違いだと気づくのだった。

 

<前回 第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−23−33−4

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】英雄志望の進む道【英雄志望と二つの剣3rd season 4−6】

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前回のあらすじ

コーラルは帝国から逃れてきた海軍兵や帝国神官に出会った。なにやら訳ありの人々が集まっているようだ。一方アークたちは戦利品の換金へ向かっていた。

 

<前回 第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−23−33−4

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ゲームシナリオにおける〈崖〉と〈軌跡〉

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 シナリオの構造について改めて議論する連載の第2回です。今回はダンジョンの構造からさらに〈壁〉を取り払うことで、ダンジョンから〈経路〉を消失させようと思います。

 

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】英雄志望の進む道【英雄志望と二つの剣3rd season 4−5】

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前回のあらすじ

アークの成長を目にしていないノイはアークに期待することができない。一方のクキバミはアークに対する期待を抱きつつもツンデレ心で素直に物を言わなかった。英雄志望たちは明日の仕事に向けてそれぞれの時間を過ごす。

 

<前回 第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−23−33−4

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【連載】ラインズ 線の文化史 を読む(6)

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 こんにちは、ハカセです。ラインズの最終章に当たる第6章を読んでいきましょう。

 それにしてもここまで読み下すのに1ヶ月もかかってしまいましたね。ようやくこれで本書も終わりになります。本書を読んで思いついたシナリオ論などについては「ゲームシナリオにおける〈壁〉と〈経路〉」シリーズに整理してありますので、ゲームシナリオへの応用を知りたかったらそちらの考察シリーズを合わせてお読みください。

 

 というわけで、第6章「直線になったライン」を読んでいきます。

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】英雄志望の進む道【英雄志望と二つの剣3rd season 4−4】

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前回のあらすじ

クキバミが離脱した状態で、前回の冒険の戦利品の換金へ向かう冒険者たち。その道中、リンディンフォーデの掟である仕事をする者のみが滞在できるという約束に従って、ひとつの仕事を依頼された。その頃クキバミは……

 

<前回 第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−23−33−4

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ストーリー的なシナリオは〈壁〉と〈経路〉でできている

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 先日の記事で「迷路からダンジョンを作り、それが実は探索系のゲームでも通じるよね」という議論を展開しました。あのシリーズではあの調子で専用の語彙を作りながらどんどん議論を複雑化していく予定です。

 しかしあんな調子で具体例なしに進み続けると、途中で何のために書いているのかわからなくなりそうだったので、ちょっと一呼吸という意味でも、実践的な利用法を挟んでおくことにしました。今後も理論1+実践1という手順で進めていこうと思います。

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【連載】ラインズ 線の文化史 を読む(5)

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 こんにちは。後半の山場となる第5章です。この章では再び文字と記述、そして印刷の問題に帰ってきます。

 

 この章の主題は、「ただの線と記述は何が違うと言われてきたのか、そしてその違いは正しいのか」ということです。紙の上にしゅしゅっと適当に描いた曲がりくねった線と、判読できる文字による記述は、その性質から異なるものと受け取られてきました。では具体的に何が違うのでしょうか。

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】英雄志望の進む道【英雄志望と二つの剣3rd season 4−3】

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前回のあらすじ

首飾りをフレデリックに返したアーク。もう一度それを貸して欲しいと頼んだが、フレデリックは自分の描くフィネアの未来を実現するためには、自分自身が魔剣を手にする必要があると主張する。アークは自らが何のために英雄になり、そして英雄とは何をする存在なのかを今一度問いかけられることになった。フレデリックの同行の提案を断るアークたちだったが、クキバミだけが魔剣を求める最後の冒険に同行を申し出る。

 

<前回 第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−23−33−4

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心に救済を与えるアーティスティックパズル【GRISレビュー】

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 素晴らしいゲームをプレイしました。アーティスティックなデザインと配慮の行き届いたゲーム設計でプレイヤーの心に「美の力」を教えてくれる快作、GRISを紹介します。

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【連載】ラインズ 線の文化史 を読む(4)

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こんにちは。「ラインズ 線の文化史」もいよいよ後半戦です。

 

 今回扱うのは「系譜的なライン」という項目です。かなり短い章なので、さっくりといきましょう。

 

 そもそも「系譜」とはいわゆる家系図的なもので、祖先から子孫へという列を線的なものとして認識する私たちの考え方に根ざしています。しかし「祖先から子孫へという列を線的なものとして認識する」とき、皆さんはどのようなイメージを持っているでしょうか?

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