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【ソード・ワールド2.0リプレイ】氷壁を砕け!【英雄志望と二つの剣3rd season 3−1】

<前回 第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−2

 

前回のあらすじ

カシウスのプレイヤーが離脱して、キャンペーンスケジュールを全体に短くすることに決めたGM。一方、魔剣を求める冒険者達の旅は次の段階へと進もとしていた。北レシトリアでの冒険も後半にさしかかる。

 

GM:アークから成長報告をお願いします。

アーク:コーラルから借金をなんとか返してもらったよ! それでかっこいいベルトを買っちゃった!

GM:ブラックベルトですか

アーク:防護点12だよ! でもこれで防護点上昇も最後かな、防具習熟とらないし

GM:ゲームシステム上攻撃も防御もあげるわけにもいきませんからね

 

GM:さて、続いてカシウスですが、今回は僕の方で処理しておきました。技能成長は見送り、妖精魔法を次回に成長させます。次回からは皆さんで相談して成長させてあげてください。買い物については無難に魔晶石5点を2個追加購入しておきました

GM:というわけで、レイラお願いします

 

レイラ:立ち絵が変わりました

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アーク:だ、誰だ!

コーラル:アタイのチョイスだからな

レイラ:あと寒いところに行くらしいのでサーマルマント買いました。この服じゃ寒そうですし

レイラ:そしてグラップラーレベル7になって冒険者レベルも上がりまして、戦闘特技〈両手利き〉を取得しました

アーク:グラップラー魔力撃の両手利き……これは……

コーラル:このゲーム最強の組み合わせだな。単体火力で右に出る構築はない

レイラ:色々吹っ切れたのでとても強くなりましたよ!

 

GM:さてお次はクキバミ

クキバミ:ほいほい。特に何も変わっておらんな。

クキバミ:マギテックがレベル7に。〈魔法拡大/確実化〉を習得。扱うのは初めてだから、補助を捻り通す行使達成値を得られるか期待ってところじゃな

GM:このパーティの開幕火力を担当していることもあって、ファンブルで不発をほぼ確実に避けられるのは大きいかもしれませんね

アーク:クキバミなにげにファンブル多いからね……

 

GM:では魔法盾さんお願いします

コーラル:なんだその呼び方は。ファイター7になってタフネスを自動習得。HPがバカみたいに増えたぞ。戦闘特技は全力攻撃だな。デスサイズとフルコンボで固定値23で殴れるようになったぜ

レイラ:つよい

アーク:僕より強い

コーラル:これでHPも火力も前衛らしくなったな。ソード・ワールドはレベル7からが本番だぜ!

 

GM:みなさんやはりレベル7で大きく化けますね。物語的にもここが折り返しということもありますので、みなさんが覚醒していくのは非常に嬉しいことです。敵も相応に強化していかないといけませんね

 

GM:さて、というわけでシナリオを開始します。ちなみに当面街にいて、出発の宣言があるまでは買い物などの微調整はいつでも許可しますからね

コーラル:あいよ、金が残ってたからありがたいぜ

レイラ:全額使うものじゃないんですよ……

 

GM:さて、物語の始まりは北レシトリアの首都フラマンドです。先日サラーに遭遇しましたが、彼……彼女? ……彼は宿から姿を消していました

レイラ:怪奇事件ですね

アーク:解決するぞ!

GM:違います

 

GM:結局スレイン公爵との面会の手立てがないまま1週間が過ぎた頃の午前の10時くらいです。

アーク:外で素振りしてる頃だ

レイラ:ロビーで宿の雑事でも手伝っているかもしれません

クキバミ:舞を楽しんでいるぞ

GM:コーラルは寝ているし、カシウスもようやくセリンの件が終わってお疲れで寝てるってところかな

コーラル:アタイに対する信頼がすごいな

GM:でも寝てるんでしょう?

コーラル:もちろんだぜ

 

GM:では、外で素振りしているアークが、ずいぶん質のいい服を着た人が宿に入っていくのを目にするところから始まりますね

アーク:話しかけるわけじゃないなら何もアクションしないかな

GM:でしょうね、ブンブンしててください

アーク:ぶんぶん

 

GM:ロビーに入ると、その人物は主人にかつかつと歩み寄って、次のように言って胸を張って敬礼します

伝令:「公王陛下より直々の招待状をお届けに参りました」

レイラ:すごい人もいるもんだなと見てます

GM:主人が眉をひそめて書状を受け取ると、レイラを見て手招きします

主人:「ワケアリとは聞いてたが……これ、君たちだろ?」

GM:そこにはアークほか4名全員のフルネーム、もっともフルネームがあるキャラクターだけですが、それが書かれています

レイラ:……一瞬固まりますが「そのようですね」と受け取ります

伝令:「では、書かれた通りに公王陛下のもとに謁見するよう願います」回れ右をして去っていきます

レイラ:「確かに承りました」

レイラ:……皆さんを集めてみますか

アーク:コーラル起こすためにお肉焼くよ

コーラル:肉で起きると思われるのは心外だな(もぐもぐ

クキバミ:カシウスを起こして集まろうかの

 

レイラ:「では、開けてみますね」

GM:内容はつまり、翌日の正午に公王府で公王に謁見するよう、公王自らが求めたという旨書かれています

アーク:はやっ

コーラル:「んだよ、呼び出しかよ。そっちから会いにくんのが礼儀だろうに」

アーク:「いきなり明日って、急だね」

カシウス:「たしかに急だが……でも逮捕されるわけじゃないんだろ?」

レイラ:「……スレイン公のお考えですから、ご深慮のこととは思いますよ。ただ、帝国の件もありますし、どうしますか?」

クキバミ:「ぼ、ぼばっばば、我が王とえっ、謁見……?」

コーラル:「どうしたクキバミ、おもちゃみたいになってんぞ」

アーク:「叩いて直そうか?」

クキバミ:「そっちこそなぜそうも呑気なことを言っていられるのだ! 今慌てないでいつ慌てるんだ!」

コーラル:「飯取られそうになったときだな」

アーク:「お金がなくなって剣が折れたときは慌てたよ」

カシウス:(あのとき慌ててたのか……)

クキバミ:「不安で飯が喉を通らんて……」

コーラル:「しっかし、呼び出しの理由も何もないんだな」

カシウス:「なんで捕まえなかったのか聞くにはいい機会なんじゃないか?」

レイラ:「それもそうですね。こちらもお会いしたいと思っていたところですし。みなさんもいいですか?」

アーク:「いいよー」

コーラル:「まぁそーだな。ムカつく要件だったら王宮でひと暴れするのもおもしれぇし」

クキバミ:「でも緊張するのぅ……おなかいたいのぅ……」

レイラ:「お昼はスパイスの効いたもので食欲補います?」

クキバミ:「優しいものにしとくれ……やさしーものに……」

アーク:「あ! 服ってこれでいいの? 王様に会うんだよ!」

カシウス:「あー、まぁいいんじゃないか、いつもので」

コーラル:「冒険者がカッコなんて気にすんなって、向こうから呼び出したんだしな」

レイラ:……わたしおへそ出てるんですけど、流石に公王様におへそは……でもお気に入りなのでこのままいきます

アーク:僕お買い物行ってくる!

クキバミ:いつもいい服着ていてよかった。慌てることはない

 

GM:さて、というわけで、皆さんはフラマンドの中央に建設された大聖堂のような行政府に向かい、招待状を示して衛兵数名の先導するなか大理石の廊下を歩きます

コーラル:ようにいちゃんよう、そこのお嬢ちゃんのへそどうよ? ちらちら見てんだろうがよう

レイラ:見られるの慣れてないからやめてください! おへそ隠し隠し行かないといけないじゃないですか!

アーク:珍しく正装で、ヒゲつけようかどうか悩みながら歩いてるよ

GM:カシウスはフード被ったままでいいか考えてます

クキバミ:朝のにんじんもどしそう……うえっぷ

GM:さて、大きな扉の前にたどり着くと、兵士の一人が振り返り、他の兵士は扉の左右で姿勢を正します

近衛兵:「ごほん」

コーラル:レイラのおへそおすすめしとく

レイラ:やめてください! ちゃんとしてくださいよ!

近衛兵:「よいな、くれぐれも、くれぐれも! 失礼のないように。入ったら跪き、公爵閣下の指示があるまで控えよ」

アーク:よし、ヒゲつけよう! 装着!

レイラ:「アークさん?」威圧

アーク:「?」

レイラ:無言でヒゲはがします

アーク:「おひげ……」

 

GM:さて、なんかわちゃわちゃ感が出てる5人の前の扉が開かれます。中には広い空間があり、大聖堂と言うべき作りをしています。左右に2本ずつ、4本の大きな柱があり、正面には巨大な絵画とその上にまるいガラス窓があります。ステンドグラスから差し込む明かりはきらびやかに輝いています

GM:正面の玉座にはまだ誰もいませんが、玉座の手前に、どこの軍服ともつかない人物が玉座へ向いて跪いて控えています

 

 

次回へつづく