【ソード・ワールド2.0リプレイ】英雄志望の進む道【英雄志望と二つの剣3rd season 4−7】
前回のあらすじ
レイラは騎士団時代の友人アルミィと出会い、二人で再開の時間を過ごすことにした。一方アークとカシウスはシェリーに再開し、彼女が多くの知人を失ったことを聞かされる。多くの人を救った英雄として持ち上げられているアークに対して、自分の両親や姉妹、親しかった人々を守ってくれなかったことを責めるシェリーだったが、アークがその罪を自分のものとして受け入れ、まっすぐに謝罪することでシェリーは自分のしていることが間違いだと気づくのだった。
<前回 |第1シーズン|第2シーズン|レイラ個別|3−1|3−2|3−3|3−4|
GM:さてじゃあコーラルの後半に入りましょうか。前回意外とノリのわかる神官に出会って、まぁまぁうまくやろうぜと肩組んで教会についていきました
GM:ここであらかじめコーラルに確認したいんですけど
コーラル:うい?
GM:これ、解除します?
コーラル:ふむ。その心は?
GM:キャラ的に鎖つけられてるのがいいんだぜってのもあるかなと
コーラル:あー、いや、正直な話をすると、キャラとしてはそういうのが大事だし、ドラマがあんまりない解除は微妙だと思う感覚もあるんだが、それ以上に、このキャンペーン全体として、コーラルにそこまで物語のキャパを割く必要性を感じないかな
コーラル:コーラル自身もドラゴンとの会話で外の世界があるってのがわかったし、アークとくっついて行動してこの地方が一定の平和を取り戻したら外海にでるっていう目標もできたから、そういうとこで変わってきたし、解除してもいいかなってのもある
GM:了解です。いちおう最終決定権はコーラルに任せますので、ひとまずちょっと会話をしましょう
コーラル:了解。まぁ、よほどのことがない限りは解除の方向で考えてるよ
コーラル:あ、一応質問。この神官、帝国潰されて困るか?
GM:いえ、困りません。いま追い出されてるので
コーラル:だよな? なら、まったく問題ないな
GM:では、教会での一幕に移りましょう。まさかの白湯でもてなされ、神官の身の上話を聞かされます
コーラル:オーライ。半分寝ながら聞いてる
GM:話はだいたいのところ、帝国で真面目に神官してたのに、議会が急に騒いで危なくなったから逃げてきた話です
コーラル:うんうん。聞いてる聞いてる……
神官:「……それで船に乗ってここに来ることになったわけだ。いやぁまったく、築き上げてきた身分など吹けば消えるとはこのこと……おい、聞いとるか?」
コーラル:「ふぇぁ? あ、うん。そんで、クラーケンとバトってタコ焼き作ったんだよな? 大変だったなぁ、おっさん」
神官:「……もうそれでいいや。クラーケンの足は硬くてまずいから食うなよ。……それで、なんでラトヴィックのところにおらんのだ?」
コーラル:「こっちも話せばながーくなるぜ?」それこそリプレイ50記事分シーズン2つまるまるくらいな
コーラル:「まぁ、ゴタゴタがあって、アタイは今、魔剣の担い手になるかもしんねーって奴と一緒に冒険やってるわけだ」
神官:「ほーう、魔剣の。なんぞラトヴィックからの手紙に書いてあったあれか、大きな賭けってやつだろうな。アークというんだろ?」
コーラル:「おぉ、よく知ってんな。まぁ、今んとこ分が悪いけどな。ライバルにがっつり先制パンチ喰らってたし」
神官:「それじゃラトヴィックも賭け損だな。だいたいお前さんを助けたのも、あの皇帝に乗ったのも賭け損だ。あいつは負けてばかりだな、はっはっは」
コーラル:「はっはっはっ。まぁ、あーいうタイプは考え過ぎて賭け事弱いんだよな!」
コーラル:「だが、まだ負けたってわけでもねーよ。大穴狙いってのは、最後の最後まで燃えるからおもしれーんだ」
神官:「ほー、相変わらず海賊は無謀なのが好きだな。それでお嬢さんはその魔剣と冒険に熱中してるというわけか」
コーラル:「…………いや、そーでもねぇかなぁ」首ひねりながら
神官:おやと思いながら続きを促す
コーラル:頭搔きながら「そもそも、アタイとしちゃーフロンタの奴の命令ってのもあっけどさ。もともとは、魔剣の力で帝国や、クエストの呪いをなんとかしてやろーと思ってたわけだ」
コーラル:「ただ、まぁ、いろいろあって……アークって奴は面白ぇ奴で、あいつらのそばにいんのも悪くねぇと思ってて……んで、ついてってたら色々な事態に首突っ込める。って感じだったんだが……フロンタの命令のおかげか、くっついてる間はクエストも発動しねーし」
コーラル:「……ただ、今はちょっと違うんだよな」
神官:「なんだ、帝国をぶっ潰さんのか? いったいどうした」
GM:そもそも帝国をぶっ潰そうとしてた方がどうかしてるんですが、今となればこの神官にもいろいろわかります
コーラル:「北のドラゴンによ。外海にはもっとでけぇ大陸があるって教えてもらったのさ」
神官:「ほう、噂に聞く南の海路開拓か?」
コーラル:「いや、それだけじゃねぇ、北にだって豊かででけぇ土地があるんだ」
神官:「それは知らなんだ」
コーラル:「元々、アタイらセルニーシア海賊団は帝国に追われたり、男手とられて生活がどうしようもなくなった女が集まってできた海賊だ。海賊っていっても、アタイら人間は陸地がなけりゃ生きていけねぇ。でも、帝国がハバ聞かせてる世界じゃ生きられねぇ」
コーラル:「仕方なくってのが多いんだよ。何かを恨まなきゃ生きていけねー。それが帝国だったってだけでさ。でも、別に帝国にこだわらないで……アタイらみてーのが生きられる新天地があるってんなら……アタイは、そっちが見てみたくなった」
神官:「…………なんてことだ」
コーラル:「?」
神官:「よもやあのラトヴィックがひとつ賭けに勝つとはな……」
コーラル:「どゆことだ?」
神官:「いい目をするようになったじゃないか、ラトヴィックに見せてやりたいよ」
コーラル:「おい、質問に答えろオイ」
コーラル:「まぁ、アタイとしちゃ、すぐに船に戻ってママに伝えて先陣きりてーとこだけどさ。今の状況からケツまくるってのもしたくねぇからさ。アークや仲間たちの状況が片付いて、んで、ついでにこの大陸が平和になったら……」
コーラル:「アタイの本当の冒険をはじめてーんだ」
神官:「……」
神官:「はーっ、いや正直愚痴だけ聞かせて適当にはぐらかして返す気まんまんだったんだがな、なるほど、なるほど……」
コーラル:「なんだそりゃ。ンなことしたらおっさん、デスサイズのさびになってもらうぞ」
神官:「よし、ラトヴィックの賭けに乗ってみるか。ほれ、クエスト解くぞ」
コーラル:「お。おぉ! すぐやれいまやれよしこいすぐこい!」
神官:「もっとちゃんとお願いしなさい、祈りの姿勢で」
コーラル:「え゛ー」
神官:「えーじゃない! 解除には必要ということになっている、気分的な問題だ」
コーラル:「気分的な問題じゃん!? 必要ないじゃん!?」しぶしぶやるけど
神官:「神よ、この者に課した鎖を解き、戒めから解き放ってその意思で進むことを許せ……まぁ雰囲気的にこんな感じで……ほいっと」
コーラル:「…………とけたのか? なんか実感ねーけど」
神官:「ここに帝国のエンブレムがあるじゃろ(帝国議会の紀章を模したもの)? こいつを……」そっと置きます
コーラル:「そいやぁっ!!」全力攻撃ぃぃっ!
GM:www
神官:「な?」
コーラル:粉々に砕いてみたけど、体に痛みがこないので
コーラル:「お、おぉー! おー! よっしゃー! 解けたー!!」
神官:「な? もう帝国紀章をつけた者に攻撃しても何も起きん。ただな、お嬢さん」
コーラル:「ん?」
神官:「神はちゃんと見ているから、さっき口にした新天地の夢、ちゃんと忘れるなよ」
コーラル:「神なんかアタイは信じちゃいねーけどさ、忘れるわけねーよ。アタイはアタイの道を進むのに迷わねぇー」
GM:これ、もう うむ と頷いて終わっていいのかしら
コーラル:いいぜー
コーラル:……あ、最後に。返事はかくしかでいいんだが
コーラル:「……そういやさ、あいつは元気だったんか? あのハゲ。髪の毛、後退してなかったか?」
神官:「それラトヴィックのことか? どうせ後退はしてるだろうな、帝都で諮問会続きだ」
コーラル:「そっか。……ぁー、まぁ、生きてんなら、いーや。うん……」
神官:「……? そういえば、つい最近、諮問会の結果が出たって話だった気がするなぁ」
コーラル:「………へぇー、ふーん…………」後ろ向いたまま、
コーラル:「…………………」
コーラル:「で?」
神官:「まぁお前には関係ない話か」
コーラル:「…………」
コーラル:1.相手の後ろに立つ。
2.左足を相手の左足の外からまわし自分の足首を引っ掛ける。
3.自分の左腕を相手の右わきの下を通して相手の首に後ろからまわす(相手の体は、腰から左側に折れる感じ)
4.自分の右手は左手をつかみ、相手の首を決める(絞める)かんじ。
5.自分のあごに力をいれ、前につきだす(いのき風)
1~4と5の間は少し空ける。
コーラル:コブラツイストのかけ方
GM:www
コーラル:吐くまでしめあげてやる
神官:「やめて! やめて! いま謹慎って扱いで団長位だけ失って皇帝付きで何かしてるらしいからやめて!」
コーラル:「ふーん。皇帝付きねー。余計ハゲちらかしそーだなー。あのオッサンもザマァねぇなー」
神官:「そんなにハゲたら嫁のあてがなくなって大変そうでよかったな」
コーラル:「……………」
コーラル:コブラツイスト継続
神官:「やめて! やめて! もう何も取引材料ないけどやめて!」
コーラル:ごきぃっ!!!
神官:「ぎえぇぇぇぇぇっ!!」
コーラル:何かが折れる音と共に悲鳴が響き渡ったのだった
GM:オチがついたなw
次回へつづく