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【ソード・ワールド2.0リプレイ】彼方に望む風景【英雄志望と二つの剣3rd season レイラ過去編1】

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GM:第3シーズンのはじめにレイラの過去編をやっておきます。経験値などは発生しませんのであしからず

レイラ:はい!

 

GM:さて、今から遡ること8ヶ月ほど前。ダインハイトでの第1シナリオから数えても4ヶ月は遡るというところでしょうか

レイラ:北レシトリアにいた頃ですね

GM:はい。ノイのプロッソ蛮族侵入事件はすでに発生し、北レシトリアにはプロッソ難民もいます。ですがまだカシウスの帝国紹介襲撃事件は発生しておらず、したがってカシウスは北レシトリアに滞在しているような情勢ですかね

レイラ:カシウスさんいつでも誰かの過去にいますね

 

GM:さて、時期を確認したところですが、シナリオのオープニングは現在からはじまります

 

=====現在=====

 

GM:ようやく冷たい風が吹き荒ばなくなってきた、春の北レシトリアの起伏の多い大地を、街道沿いを避けるように冒険者たちは歩いています。そんなシーンから始まります

レイラ:およそ1年ぶりに帰ってきたんですね、北レシトリアに

GM:はい。あなたがまた一つ大地の稜線を超えますと、ひらけた視界の右側に、記憶にある放牧地が広がっております

レイラ:(あ……)

GM:レイラはそこで立ち止まってしまいますが、その後ろで二人が会話します

クキバミ:「ここより東に寄っては見つかってしまうやもしれんな」

カシウス:「そうだな……みんな、クーファの村が近い。見つからないように丘のこっち側を隠れて進むぞ」

レイラ:(クーファの村……)

GM:丘を越えてはるか東の大地を望むレイラの姿に気を留める者はなく、冒険者たちはカシウスの先導に従って稜線に身を隠す経路に戻っていきます

GM:およそ1年ぶりに見た故郷の村を前に、もう随分と遠ざかってしまった過去の記憶がレイラの中ににわかに蘇ります。

 

GM:レイラ個別シナリオ、「彼方に望む風景」を開始します

レイラ:よろしくお願いします。

 

=====8ヶ月前=====

 

GM:記憶はおよそ1年前、ちょうどあなたが今踏みしめているのと同じような、寒冷地に特有の背の低い植物が雪解け水の流れる冷たい川辺に繁茂している、そんなところでレイラはある人物を前に戦闘体制をとっています

シェイン:「自分のタイミングで打ち込んできていいよ、レイラ」

レイラ:「……」ふぅーっと小さく息を吹いて

GM:あなたの前にいるのは、よく知るあなたの双子の兄、シェインです。シェインは槍の長さに加工した木の棒を抱えて、愛用のバックラーだけは本物を装備して、レイラと実践練習に励んでいます

 

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シェイン・フェルンホルム/男性/エルフ

レイラの双子の兄で優秀な槍の使い手。心優しい青年だが、口数が少なく表情の変化にも乏しい。騎士の父親に期待されて、幼少期から一流の武人として育てられてきた。

 

レイラ:ひと呼吸の後、すっとシェインを見据えます。その目は細く猫の瞳になっています

レイラ:「はっ!!」正面から間合いを一気に詰めて、右のストレートを打ちます

シェイン:では、こちらは素早く左肩を下げながら身をかわしながら、レイラの次の動きから目をそらしていません

レイラ:「せい!」左手で掌底を繰り出します

シェイン:その一撃の腕が伸び切るより先に、手首の下からバックラーで拳が押し上げて威力が逸らされます

レイラ:うわっ

シェイン:この回避と同時に、シェインがレイラの視界から消えたと思うと、次の瞬間には下から鋭く木の棒が眼前に迫り、レイラの前でピタリと止まります

 

レイラ:「うっ……参りました……」

シェイン:槍を軽々と回すと、シェインは無表情ながらもかすかに微笑んで、戦闘姿勢を解いて柔らかく立ちます

レイラ:「お兄ちゃん! もう一回! もう一回お願い!」

シェイン:「その前に立ち止まって反省だよ。そうしろって父さんがいつも言うじゃないか」

レイラ:「うー……はーい」しぶしぶ

シェイン:「レイラは本当に真面目だね」よしよし

レイラ:「もう成人したんだから、子供扱いはやめてよね」よしよし嬉しい

シェイン:「おっと、それもそうだね。それで、いまの敗因はなんだい、レイラ?」

レイラ:「初撃で予想外の方向に回避されたから、二発目があまりうまく踏み込めなかった……かな?」

シェイン:「そうだね、あんな風に回避したのは初めてだったかも。本当はあまり良くない回避方法だったんだ。右から来たからつい左で避けたけど、次に左が来るなら重心が右に寄ってて危ない避け方だったんだ。レイラの拳が前より随分早くなってきたからね、こっちも態勢をくずされたんだよ」

レイラ:「むー、でも当たらないと意味ないんだよね……」ちょっと考え込み

 

シェイン:「そういえば、さっきは拳に魔力は込めたのかい?」

レイラ:「えーっと……」目を泳がせて「踏み込みに気が行き過ぎてて……」

シェイン:「手加減してくれるのは嬉しいけどさ、レイラ。レイラには僕にない母さん譲りの魔力があるんだ。僕も一回はそれを受けておかないと、入隊後に役立たずじゃあダメだろう?」

レイラ:「……わかった。次はやってみる」

シェイン:「レイラは全力を出せばきっと強いからね。それじゃ、もう一度やってみようか」

レイラ:「お願いします!」

 

GM:では、今度は演出ではなく真剣勝負でいきましょう。お兄ちゃんから1勝を奪うことができるのか、戦闘開始です!

 

先制判定

レイラ:2d6 → (2,3) → 5
シェイン:2d6 → (4,3) → 7
 →シェイン先制

 

シェイン:「今度は、僕から行くよっ!」

通常攻撃 対象レイラ
 命中判定 2d6+4 → (1,1) → 自動失敗

GM:シェインは大振りな攻撃をしますが、レイラにとってそれをかわすのは造作もありません

レイラ:さっきのお兄ちゃんと同じように左を下げながら前進して回避して攻撃につなげます!

 

レイラ:キャッツアイ宣言! 魔力撃で応戦です!

 命中判定 2d6+5  (3,6)+5  14 win!!
 回避判定 2d6+7  (2,1)+7  10
 威力10(C10)+6 →(2,2)→ 1+6 → 7
 防護点3  7 - 3 → 4点物理ダメージ(残りHP15)

追加攻撃!
 命中判定 2d6+5 → (5,4)+5 → 14 win!!
 回避判定 2d6+7 → (3,2)+7 → 12
 威力10(C10)+6 →(5,1)→ 3+6 → 9
 防護点3  9 - 3 → 6点物理ダメージ(残りHP9)

レイラ:(ごめんっ!)

シェイン:立て続けに繰り出された拳を体に受けますが、拳から突き抜けてくる魔力の衝撃にもくじけず、素早く槍の間合いに戻って構えなおし……

通常攻撃 対象レイラ
 命中判定 2d6+5 → (4,6)+5 → 15
 回避判定 2d6+4 → (3,1)+4 → 8 lose…
 威力15(C10)+3 →(6,3)→ 5+3 → 8
 防護点2  8 - 2 → 6点物理ダメージ(レイラ残りHP7)

シェイン:槍の底でレイラの脇腹に攻撃を加えます

レイラ:うっ……でも、もう一回当てれば!

魔力撃宣言! 対象シェイン
 命中判定 2d6+5 → (1,3)+5 → 9 lose…
 回避判定 2d6+7 → (3,6)+7 → 16

追加攻撃
 命中判定 2d6+5 → (5,1)+5 → 11 lose…
 回避判定 2d6+7 → (3,3)+7 → 13

シェイン:今度は的確に攻撃を読みきって、もう一度盾で拳の威力を反らすと、レイラの重心はシェインにとって有利な状態に動かされています(かいくぐり2段階)

通常攻撃 対象レイラ
 命中判定 2d6+5 → (5,5)+5 → 15
 回避判定 2d6+4 → (5,3)+4 → 12 lose…
 威力15(C8)+3 →(5,4)→1回転!→(3,4)→ 5+4+3 → 12
 防護点2  12 - 2 → 10点物理ダメージ

シェイン:ノックアウト圏内ならまたしても寸止めですね

 

レイラ:「くっ……参りました」

シェイン:「父さんの言う通りだ。魔力撃、レイラにぴったりだね」

レイラ:「あーーーーー」そのままばたんと後ろに倒れて、野原に寝転がります

レイラ:「入隊前に一本取りたかったんだけどなぁ……」

シェイン:「でも、いまのはいままでで一番よかったね。試験があと1ヶ月遅かったら危なかったかもしれない」

レイラ:「その頃には、お兄ちゃんも今より強くなってるでしょ」ぶーぶー

シェイン:「はははっ。だったらいいけど。どうだろうね、先のことはわからないから」

レイラ:「……そうかもね」お兄ちゃんより強くなることなんて、ないんだろうな

 

GM:寝転んで空を見ているレイラは、陽が西に傾いて、西にある丘の稜線がくっきりと浮かび上がっているのに気づきます。まだ日は沈みませんが、そろそろ訓練の時間もおしまいです

 

レイラ:「よしっ」立ち上がって「夕飯の準備してくる」

シェイン:そう言って立ち上がったレイラに、声をかけようと考えるけど、結局でてくるのは

シェイン:「今日の夕飯はなんだい?」くらいのものでしょう

レイラ:「しばらくみんなで食べられなくなるから、今日は少し奮発してみた。楽しみにしてて」

 

GM:レイラがそう言って微笑んだところで、一つ目のシーンを区切ります

 

 

次回へつづく