【ソード・ワールド2.0リプレイ】アイラットは雨模様【英雄志望と二つの剣2nd season 1-1】
前シーズンのあらすじ
冒険者たちの住んでいた街、ダインハイト要塞は蛮族の手により陥落した。帝国領の農村アイラットに逃げ込んだ冒険者たちの新しい冒険が幕をあける。
GM:第2シーズンだ!!!!
アーク:ドンドンパフパフー
カシウス:うぇい!
GM:ええとこのキャンペーンの特別ルールとしてですね、5シナリオクリアするたびに経験点が増えます。今回から基礎経験点500点に加えて、成功経験点が通常の500点に加え100点入ります。つまりミッション達成で1100点の基本経験点が入ります!
ノイ:成長が早くなるのか
サラー:100点だけだとあまり意味はないかもしれないけど、ありがたいわね
GM:さてと、それでは恒例の成長報告から始めましょうか
成長報告タイム
アークの成長報告
ファイターレベル 4→5 冒険者レベルアップ!
戦闘特技 マルチアクション の習得
ステータス成長 生命力+1
アーク:目立った成長はないよ!
GM:…ファイターが5になってますね
アーク:マルチアクションで回復しながら攻撃できるよ
カシウス:プリーストレベル2のまま言われてもなぁ…
アーク:カシウスが貧乏だから1400G返してもらってないよ!
カシウス:うっ…
カシウスの成長報告
フェンサーレベル 1→2
ステータス成長 筋力+1
武器の購入 レイピア
GM:それで、カシウスはマナチャージクリスタルをまた買わなきゃならないんでしたっけ?
カシウス:返して! ノイ、それ高かったの返して!!
アーク:婚約の証なんじゃないの?
カシウス:そんな覚えはない!
ノイの成長報告
シューターレベル 4→5 冒険者レベルアップ
戦闘特技 MP軽減/マギテック の習得
ステータス成長 筋力+1
装飾品の購入 マギスフィア大 マギスフィアオプション:ターゲットサイト
レイラ:MP周りがだいぶ楽になりましたね
ノイ:大きいマギスフィアだとオプションたくさん積めるんだよね
レイラの成長報告
レベル上昇 なし
ステータス成長 器用+1
レイラ:なんの成果も得られませんでした!!
GM:経験点があとちょっと足りませんでしたね
レイラ:もうすぐ念願のゴーレムを作れるようになるので、楽しみにしておきます
サラーの成長報告
シューターレベル 4→5 冒険者レベルアップ
戦闘特技 鷹の目 の習得
ステータス成長 器用+1
サラー:お買い物は今回は見送りね。カタログチェック中よ
アーク:乙女みたいなことしてる
ノイ:漢女(おとめ)なのに…
社会状況の変化
GM:続いてみなさんの生活状況の確認です。
アーク:僕は難民キャンプで難民たちと暮らしてるよ
GM:他の4人はラマンの家を借りてフレデリックを保護していましたね
サラー:結局騎士団からフレデック坊ちゃんを保護するための伝令は来なかったのね
GM:はい、まずはこの2週間の世界の動きを確認しましょう
レシトリア帝国皇帝による非常事態宣言
食糧を中心に物流の掌握を帝国商会に指示し、皇帝権限で地方諸侯の徴税権を停止しました。現在は皇帝直轄の騎士団が徴税を代行しています。農民の備蓄食料にも徴税権が及ぶことになり、未曾有の食料危機を克服するために帝国政府は躍起になっているようです。
冒険者たちへの影響としては、以降保存食の購入は闇市で行われ、追加費用が必要になります。
サラー:今やるべきことなのは間違いないわね。食料と治安。この二つの混乱をおさめるためには秩序と規律が必要不可欠。ただ、そのためだけに行われているかどうかはわからないけれどね
レイラ:ぐぬぬ
アーク:地図が書き換わっちゃったのか…
GM:そういうことですね。徴税権を奪ったということは、先代皇帝が進めていた地方分権主義が終了したことを意味します。事実上地方諸侯による公国・侯国は解体され、帝国に統合されることになりました。
ノイ:ダインハイトと同じくらい大きかった北はどうなったの?
GM:そうですね、北レシトリア国については特に述べておきましょう
北レシトリア国の帝国統合拒絶判断(フラマンド会談)
北レシトリア国は帝国の一方的な食料統制政策によって兵糧の解放を実施せざるを得なくなるなど、もっとも深刻な影響を被った。徴税権および国庫食糧の解放を求める帝国に対して、北レシトリア国はこれを拒否。首都フラマンドにおける会談において、二国間の交渉は決裂した。しかし北レシトリア国代表スレイン公爵は、帝国との徴税権交渉にも継続して応じる姿勢を談話として発表しており、帝国との明確な対立が発生することを避けた。徴税権と国庫をカードとして利用し、より優位な食料配給を得ようとしているのではないかとの見方が一般的だ。
ノイ:外交のために一時的に協力しないってわけね
サラー:徴税はガメルかしら、それとも麦?
GM:便宜上、農業生産物を直接に納入する形式とします。今は食料が必要な時期ですからね
サラー:ふむ…
レイラ:(徴税制度が話題に上るTRPGっていったい…)
GM:帝国商会が騎士団と一緒になって徴税し、物流を担当しています。どれくらいの量が商会関係者の懐に横流しされているかはわかりませんが…
サラー:商会に所属してない商人たちの様子は?
GM:もちろん闇市を開いています。非合法ですが、やむをえませんね。この状況で商売を続けられるほどの資金力を蓄えていた交易促進協会側の商人は、ラマンをはじめとするほんの一握りの豪商だけのようです
カシウス:謎の多いじいさんだ…
サラー:でもこれ、めぐりめぐってカシウスのせいよね
カシウス:…
レイラ:交易促進会議にとっては2度目の打撃ですもんね
カシウス:…(土下座
つまりまとめると
GM:国家社会主義ですね。中央統制経済極振りで政治右派極振りです
ノイ:商売が禁止されてたら、仕事とかもないんじゃなの?
GM:やだなぁ、仕事ならありますよ。アイラットの東側に大規模な土塁建設が進んでいましてね…
アーク:ブラック企業かな?
GM:帝国臣民は一致団結してこの非常事態に当たるのですから、幸いにして今は志願者がこの労働にあたってくれています。食糧配給だけで労働に従事してくれるとは、素晴らしい帝国臣民じゃありませんか!
レイラ:なんかパラノイアが始まってませんか…?
GM:さらに後方の軍需工場での労働まで、食糧配給だけで手伝ってくれる志願者が現れたというではありませんか! いやぁ実に感動的な帝国臣民の篤き忠誠心!!
サラー:これをやらないと食糧供給はもらえないってわけよ…そしてそれが国、ひいては人類のため…
ノイ:最低限の食糧配給で労働させられるわけね…理解した
GM:まさか公国からの難民の皆様がこれを断ると!? よもやこの危機に帝国を分裂させんとする反抗分子ですか!?
アーク:市民、あなたは幸福ですか?
GM:と、極端に言えばこんな状況ですね。
サラー:難民の中にはこれのおかげで助かっている人も多いだろうっていうのがタチが悪いわ…
レイラ:家もないけど働けば生きられるんですからね…
GM:この国終わってんな
サラー:終わるとこの地方の人類が消滅するけど、よろしくて?
カシウス:究極の選択すぎる…
アーク:欲しがりません、勝つまでは!
カシウス:まさにそれだな…
GM:では、今回はそんな強制労働に従事するアークのシーンから開始しましょう
ノイ:(いま強制って認めたよね…)