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【ソード・ワールド2.0リプレイ】英雄志望の進む道【英雄志望と二つの剣3rd season 4−5】

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前回のあらすじ

アークの成長を目にしていないノイはアークに期待することができない。一方のクキバミはアークに対する期待を抱きつつもツンデレ心で素直に物を言わなかった。英雄志望たちは明日の仕事に向けてそれぞれの時間を過ごす。

 

<前回 第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−23−33−4

 

GM:というわけで、続いてコーラルの番に移ります

コーラル:ほいな

GM:コーラルはフルーツがお勧めだと言われて、なんとなく海辺の街へぶらりと歩きだしたところでしたね

コーラル:とりあえず、マンゴーっぽい果物とか八百屋のおばちゃんからもらってかじりつつ歩いとくぜ

コーラル:もぐもぐフルーツ

GM:港町の賑わいは、帝国のベルティンドットほどではもちろんありませんが、テントのような露店で商売をするものから、仮組みのバラックやもう少しましなものでは長屋もあったりして

コーラル:アタイはこっちのが好きだな

GM:あいにく石畳がないため車輪付きの屋台で店を出すものはいないというのが残念なくらいです

レイラ:下町感

コーラル:テキトーに珍しいもんでもないか探しながら歩いていこう

GM:さて、そんなところで、コーラルの後ろからストリートチルドレンでしょうか、5人ほどの少年少女がばたばたとコーラルを追い抜くように走っていきます。しかしよく見ると少年少女に混じってあきらかに成人したグラスランナーもいたりします

アーク:財布ぅ

GM:そんな連中が賑やかに走っていくと、コーラルの目の前で大きな木箱を運んでいた二人の人夫に少年の一人がぶつかり

アーク:よかった、スリじゃないのか

コーラル:んんー? 何かやらかす気か?

GM:衝撃で人夫の膝が折れて、重たそうな木箱が地面に落ちそうになります。コーラルがとっさに支えに入るか入らないかは好きにしてください

コーラル:ガキ共は巻き込まれそう? ケガ人が出るか出ないかで判断が変わるな

GM:木箱の中身次第ですかね、落ちた衝撃で中身が人夫の側に出てきた場合、子供も巻き込まれそうです

コーラル:可能性があるなら、支えてやるか。

GM:ではとっさのことなので、冒険者lv+敏捷度で判定しておきます。最近サイコロ振ってなかったので振っておきましょう。いうて冒険者ならちょろいと思うので12くらいに

コーラル:2d6+11 → (3,1)+11 → 15

GM:成功ですね

コーラル:んじゃぁ、デスサイズを片手で操って鎌の端っこでひょい、と支えてやろう

GM:では、人夫が「えっ おわっ」とようやく声を上げるくらいの反応しかできなかったそのタイミングで

人夫:「おち……ない!」

GM:人夫は驚いて支えなおすまえに鎌をつたってコーラルを見ます

コーラル:「おう、おっさん。木箱の中身、食いもんだったらお礼にもらってやってもいいぜ」

GM:ぶつかった少年はいててとたちあがり、特に何をいうでもなく周りを見て、仲間の方に走り去ろうとします

コーラル:一応、そいつらがスリか何かしたのかは確認しとこう。怪しいのもいるみてぇだし

GM:どうやらこの子はスリはしていないようです。単純に鈍臭くてぶつかっただけでしょう

コーラル:そかそか。さっきのグラランもこの子おとりとかにしてねーってことでOK?

GM:おっけーおっけー

 

人夫:「助かった……よいっしょっと!」箱を抱え直して「いや、悪いな。こいつは食えるもんじゃないんだ」

コーラル:「そっかぁ。ンなら別にいーや。気ーつけろよ」 手首返して鎌の端っこを外し

人夫:「……」通り過ぎそうになって「いや、待て、待て待て待て!」

コーラル:「?」 もぐもぐしながら振り向く

人夫:「そのカッコ、あの海賊団じゃぁねぇか?」

コーラル:「んん? なんだい、あんた。アタイの事…っつーか、ウチの事知ってんのかい?」

人夫:「ったりめぇだろ! 俺はな! てめぇらに船が襲われて……俺がどんな思いしたと思っ……て……」

コーラル:「あー!」

レイラ:被害者じゃないですか

 

コーラル:「ドンマイ!」 笑顔で親指つきだして笑顔

 

人夫:「一回置け! これおくぞ! わかってねぇ! こいつわかってねぇ!」

人夫2:「やめとけ! すみません! さーっせんした! こいつわかってねぇんすよ!」

コーラル:「んだよー? 海賊が獲物襲うのは当たり前だろー? っつーか、なんだよ、おっさん。帝国の旗でもだしてたんか? ウチは帝国の旗だしてたら真っ先に狙うからなー」

人夫:「俺はこれでも元帝国海軍所属だ! 漂流してここに流れ着いたんだよ!! おい! 早く置けって!」

人夫2:「バカ! やめろ! 死にたいのか! いくぞ!」

コーラル:「あぁ。そんならしゃーないわ。むしろよく生きてたなー。あ、あれか? 全身丸剃りの刑喰らった? あれ、プライド高い奴ほどキクんだよなー」

人夫:「やぁぁめぇぇろぉぉぉ!」荷物から手を離す

アーク:下もか・・・

コーラル:ケツ毛も残さないぜ

 

GM:なんだなんだとあたりでちょっと野次馬が出始めます。そして落ちた木箱ががしゃんと音を立てて壊れて、中から金属の武具らしきものが数点溢れます

コーラル:「ま、アンタがキレんのもわかっけど。アタイとしちゃ、アンタらヤラれて当然だからな。まっとうにケンカ売るってーなら買っても…お?」

アーク:ケツ毛用バリカンかもしれない

コーラル:ちなみにウチの海賊団は女しかいねー女傑族だ

クキバミ:剃毛フェチ?

 

人夫:「お、おおお俺だってな、た、たたっただのすすすす水夫じゃ、なっ なな……」がちゃがちゃと落ちた武具を触って

GM:人夫2はしめやかに物陰に隠れます

コーラル:「……得物使うってーんなら、手加減はできねーぞ?」

人夫:「あ、ああ謝れよぉ! お、俺に!」ものすごく腰が引けてる状態でさやがついたままの剣を必死に伸ばして

コーラル:「……はぁ~……」こいつ、ぶったおしちゃっていーの?

GM:たぶんコーラルが凄むだけで腰が抜けてぶっ倒れます

コーラル:んじゃぁ、さっさと気絶させるか。剣もたれても困る。

コーラル:「しょうがねぇなぁ。…あっ、空にエルダードラゴンが」って言いながら顔面に蹴りいれて吹っ飛ばす

GM:人夫「えっ」ドン きゅー バタン

コーラル:「いたらびっくりだよなぁ。……ったく。なんなんだよ、こいつ」

 

GM:思いの外早く済んでしまった喧嘩に人混みが残念がって散り散りになりつつ、その中から一つの声がかけられます

:「……名前をなんと言ったかな、なんとかセルニーシアだったと思うが……」

コーラル:「おう?」 振り返り

見覚えのある神官:「どうも、お嬢さん。相変わらず元気が余るようだね」

 

コーラル:「………………………」

 

コーラル:「ん~~~~~…………」

 

コーラル:「……………………………………」

 

コーラル:「お疲れっす。じゃ」

神官:「そのブローチはラトヴィックにもらったのか?」

GM:身につけてますよね?

コーラル:つけてるつけてる

コーラル:「……あー…思い出したわ。おっさん、アタイにクエストかけてくれたプリーストか」

神官:「よかったよかった。別人ではなかったか。しかし、それがあって、ここにラトヴィックがいないということは……」

コーラル:「っつーか、ここどーなってんだよ。さっきの奴は元海軍だし、帝国神官までいるし」

神官:「まぁいろいろあってな。どれ。こっちにボロだが教会がある。そこで話でもせんか? 茶なんぞどうせないがな」

コーラル:「えー…やだよ。ジジイの話って基本なげーし」

神官:「じゃあそれ解いてやらん」

コーラル:「……え? 解いてくれんの?」

神官:「なんだ、聞いておらんのか? じゃあいいか。解いたらわしも殺されそうでかなわんし」

コーラル:「まてまてまて、オッサン。いやぁ、ちょっとまてよオッサン。」肩組んで顎をたぷたぷしよう

コーラル:「聞いてるって何かわかんねーけど、いやぁ、ちょっと解いてくれるってんなら悪いよーにしねーよ? うん、いやぁ、顎髭とかめっちゃシブいよね」

神官:「いやー 話を聞いてくれん小娘だしなぁ、教会にでも帰るかー」

コーラル:「まぁまぁまぁ。話くらいならいくらでも聞くって。あ、肩でも揉もうか? あ、茶ねーならアタイかってこよーか?」

レイラ:必死ですね

GM:じゃあそんな感じで一旦シーンを刻みます。なんやかやと言いながら教会の方に消えていく背中バックで

コーラル:じゃぁ、アタイは神官の顎髭とかおなかとかタプタプしながらシーン終了だな

 

 

次回へつづく