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【ソード・ワールド2.0リプレイ】魔剣クラウ・ソラス【英雄志望と二つの剣3rd season 5−9】

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前回のあらすじ
魔剣の迷宮で3つの属性の試練をクリアした冒険者たち。最後に残った風属性の試練に挑む。

<前回 |第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−23−33−43−5

GM:では、最後の黄色の扉を開きましょう。カシウスがそれを開くと、扉の中は赤茶けた荒野です
レイラ:「はい?」
GM:そうですね、全く原理がわかりません。そして吹きすさぶ風の中、はるか頭上に黄色く光る結晶が一つ浮かんでいます
コーラル:やっぱり上か

クキバミ:「ほれ、コーラル。ジャンプ!」
レイラ:「それカツアゲですか?」
コーラル:届くのか?
GM:高さ30m、7~8階建て相当。ソドワの世界的にはその高さの建物はまずないかもしれません

アーク:……
レイラ:……
コーラル:「あー…無理無理。ありゃ飛ぶくらいしねーと届かねぇな」
カシウス:「ひとまずジャック豆は植えてみるか?」示しつつ
コーラル:「そうだな。届くかもしれねぇし」
レイラ:「ジャック豆で届かない高さなんてそうそうありませんよね」
アーク:「……帝都でもあんなに高い建物なかった気がする」
カシウス:「俺もなかった気がする。とりあえず伸ばしてみるぞ。これで20mだ」ジャック豆を使ってMP1点消費

GM:カシウスが結晶の真下にジャック豆を植え付けると、3分半ほどをかけて太いツタが成長していきます
コーラル:伸ばせるだけ伸ばせ伸ばせー
GM:しかしツタの成長は結晶に対して半ばで止まってしまいます

コーラル:「……もっと伸びないのか?」
カシウス:「ここまでみたいだ」
レイラ:「……あれもう空ですよ。空にあります」
アーク:「誰かが登ってジャンプできるか試してみようか」
カシウス:「飛び上がって落ちたら大変だぞ」
クキバミ:「……なら我がいこう」
コーラル:「は? 小さい時点で無理だろ」
クキバミ:「なに我には知恵がある」

クキバミ:というわけで我がいってきま! ジャンプブーツ(大)がある!
アーク:なるほど、何倍になるんだっけ?
クキバミ:5倍じゃな。さすがに届くじゃろ

GM:では目標値を算出してみましょう。ジャック豆の上からの跳躍は不安定な足場での跳躍とします。
GM:屋外で風が強い-2、荷物がほとんどない+2、不安定な足場-2として、ペナルティが−2。1mの跳躍の目標値が10のところ12になりますね。10cmおきに目標値+1なので、10mの跳躍のためには、ジャンプブーツ(大)で5倍になるとしても、素で2mの跳躍が必要ですね。つまり達成値22が必要になります。
クキバミ:ひえー、厳しい!
アーク:2mの跳躍って現実でしてる人いたらすごすぎない?
コーラル:高飛びじゃなくて垂直跳びで脚下2mだもんな、バケモンだわ

アーク:これフレッド達はどうやって突破したんだろう
レイラ:ゴリさんが人間砲弾になったんですよ
コーラル:サラーがいたら吸着の矢で簡単だったんだろうけど

クキバミ:皆の者。我の高跳び判定の固定値を求めたところ、これはクリティカル以外は無理じゃな
コーラル:だろうなぁ
クキバミ:冒険者レベル7、敏捷2 22-9で必要な出目は13。クリティカル以外不可
アーク:クッキー固定値9か……厳しいな

レイラ:ちょっと待ってください
GM:何か?
レイラ:これってクリティカルしたら高さ関係なく跳べるんですか?
GM:ん!? たしかにそれってどうなんだ? 先制判定みたいにクリティカル非適用とかあるんですかね?
コーラル:なかった気がするな
GM:ちょっと確認します。達成値を求める判定で目標値がないのかもしれませんし……

(ルールブック確認中)

GM:あれ? 目標値判定だぞ?
アーク:えっ、それやばくない?w
レイラ:じゃあここで何回もジャンプしてたら、低い確率で突然空に吹き飛んでいくってことですよね??
GM:冒険者がそういう体質という説がある
レイラ:どういう体質ですかそれww じゃあここでクリティカルチャレンジし続けてもいいんですね
GM:でも再判定には必要時間が伸びるっていう制約がありますから……
レイラ:あれ……?

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レイラ:落ちてきたとき死んじゃう!
GM:wwww
アーク:飛び上がり自殺じゃないか!w
クキバミ:冒険者の間で繰り返しジャンプしてはならないと伝わってそう

GM:よし、無しにしましょう。クリティカル無制限ジャンプはナシ! もうちょっと基本値増やす工夫をしてください

コーラル:よし、クッキー
クキバミ:なんじゃい


コーラル:合体だ!!
クキバミ:おう!! あれを使うんだな!


アーク:どれだよwww

コーラル:アタイがジャック豆の上にのぼり、さらに約2m埋めてやろう。そしてアタイの上から飛ぶのだ!
クキバミ:さらに不安定になりそう!
コーラル:アタイの体幹ならばいける!
アーク:急にイナズマイレブン臭が……

GM:ええとそうなると、足りない高さが8m。5で割って1.6mの跳躍だから、16に足場不安定ペナで目標値は18ですね
コーラル:悪くないな。出目9でいけるなら現実味がある
クキバミ:出目9……だれか指輪か腕輪貸してください
コーラル:ふっ、クッキー。こいつももってけ(指輪
クキバミ:ありがた! さあ身投げだ! 行きます!
アーク:(そういえば○シウスから借りパクした指輪が……)
GM:wwww

クキバミ:高跳び判定 2d6+9 → (6,5)+9 → 20
クキバミ:よっちゃん
アーク:さすが兎! 飛び跳ね慣れてる!
コーラル:よっしゃ! ってわけで、クッキーを背負って登ってそっからとばすぜ!


クキバミ:「スカイラブ!」
コーラル:「ハリケェェェェエンッ!!」


レイラ:「か、かっこいい!」
アーク:キャプテン翼の方だった!w

GM:クキバミの達成値的にかなり余裕があるので、一瞬宝石が足元より下に見えますし、クキバミさん好きな感じで取っていいですよ
クキバミ:「カシウス!! 受け取れえぇぇぇぇえい!!!」オーバーヘッドシュゥゥーート!! 
GM:カシウスの頭頂部に結晶が突き刺さる!
クキバミ:GKカシウス君吹っ飛ばされた―!!
アーク:ダメージだ!

カシウス:「そういうのは説明してからやってくれ!!!」
レイラ:「ああ!カシウスさんにツノが増えた!」
カシウス:「ツノじゃない! 光ってるだろ!」頭から取って

GM:ジャンプブーツを履いているので、落下ダメージはありません。遥か高くから落下してきたクキバミはスプリングで何度か弾み、ようやく安定して立つことができます

コーラル:「いえーい!」ハイタッチ
クキバミ:「やふーい!」ジャンピングハイタッチ

コーラル:ふーっ、地味にここが一番難易度高かったな
レイラ:豆さまさまですね
アーク:豆は偉大なり
コーラル:状況が限定的過ぎて、対応手段が少ない。ジャック豆とかレアなもんもってたカシウスがMVPだな
アーク:(MVPの頭に結晶をシュートしたんだけど……)

GM:さて、それでは黄色の扉からも帰りましょう。再び扉が崩壊します
コーラル:4つの試練で思ったより消耗したな

GM:みなさんのお手元には4つの結晶が揃いました
アーク:終わってみればみんな何かしら活躍してる
レイラ:神の加護なんて必要なかったんですね
コーラル:あったら相当楽だっただろうけどな

幻獣:「4つの宝石を揃えたか」中央の柱の上から、マンティコアが魔法文明語で声をかけてきます
レイラ:「はい。揃いましたよ。大丈夫だったでしょう?」
幻獣:「試練とは力を試すもの、戦いもまた力を試すもの。ここに宝石は4つのみ。進むがよい」
GM:魔法文明語でそう言うと、マンティコアが座っていた柱が回転しているような、内側から外側にめくれるような奇怪な挙動をして、その中央に両開きの扉が現れます
コーラル:便利な遺跡だ

GM:少し補足します。4つの宝石を全て集めた場合、戦闘しないで通過できます。宝石はそれぞれの属性のレベル7妖精に対応しており、取れなかった属性の妖精が加わっての戦闘になる予定でした。したがって、4つの宝石を集めたので4匹の妖精とも戦わずに済んでいます
コーラル:舐めて戦い仕掛けないでよかったな。妖精+マンティコアはさすがにやばい
レイラ:おまけがつくところだったんですね
アーク:うん、マンティコアだけかと思ってた
コーラル:あっぶねぇ

クキバミ:何にせよ、しっかりクリアできてよかったな
GM:というわけで、第1階層クリアです。どなたか扉を開きましょうか

レイラ:「ありがとうございます、通らせてもらいますね」アークさん開けますよね?

アーク:もちろん! みんな行こう! 魔剣が待ってる!
コーラル:GOGO

幻獣:では、みんなが進み始めたところでレイラにはマンティコアから伝言を入れます
レイラ:なんですか?
幻獣:「娘よ。試練は続く。フェトルは義理堅いものを好み、すべてを教えに残した」
レイラ:「ご忠告ありがとうございます、でもアークさんそういうの無理ですよ。もっと違うものを好んでますから」
レイラ:「では、可愛いの神様もお体に気をつけて。門番がんばってください」
幻獣:「……」黙って見送り

GM:さて、扉を通ると、しばらくは左右に篝火の灯った廊下が続きますが、すぐにもう一度そっくりな両開きの扉にたどり着きます
コーラル:蹴破るか
アーク:扉壊れちゃうよ。普通に開けよう

GM:扉を開けると……先ほどまでとは全く異なる光景が広がっています


次回へつづく