TRPGをやりたい!

電源・非電源ゲーム全般の紹介・考察ブログ

【ソード・ワールド2.0リプレイ】魔剣クラウ・ソラス【英雄志望と二つの剣3rd season 5−10】

f:id:xuesheng:20190323165736j:plain
前回のあらすじ
4つの属性の試練を克服した冒険者たちは、現れた扉を抜けて魔剣の元へ急ぐ。しかしそこに待っていたのは魔剣ではなかった……

<前回 |第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−23−33−43−5

GM:扉を開くと、そこは膝ほどの高さの草が生い茂った小川沿いの空間です
コーラル:「おー。なんか空気の良さそうなとこだな
GM:そうですね、屋外で空もあります。そして先程までの扉の先の異空間と全く同じように、全く唐突に何の前触れもなく扉が一つだけ置いてあります
GM:わかりやすく言えばどこでもドア状態です

レイラ:「うーむ……またしても不思議空間ですね」
アーク:後ろの扉、全員通ったらなくなったりしない?
GM:扉は全員が入ると自動的に勢いよく閉まるシステムです。もっかい開けますけどね
レイラ:開くんですか
GM:ただし開いたらもうそこにもときた通路はありません。ただ扉がそこにあるというだけで、どこにも通じていません
コーラル:じゃあ無くせよ
GM:まぁそう都合よく扉壊せもしないんでしょう
アーク:さっきまで壊してたのに……!

GM:さて、小川はみなさんの右手
アーク:ごくごく
GM:はっやww
アーク:ぷはー
コーラル:毒があったらどうすんだ

GM:その下流側に扉が一つ、上流側に入ってきた扉。まぁ水はいくらでも飲めるのでご安心を
アーク:おいしい!
GM:扉が勢いよくしまったところで、次のような、アークだけは聞いたことのある女性の声が聞こえます(クキバミだけ聞こえません)
アーク:うん?

???:「神は何をもたらし、人は何を差し出すのか」

GM:アークさんはわかります、慈雨神フェトルの声です。

GM:というわけで、リドルです。とりあえず最初は好きなだけうろうろしてください。この空間で調べられるものは、植生(見識判定)、水(薬品学判定)、扉(開いてみれば何かわかるかも)ですね

カシウス:「……水、飲めるやつか?」アークに
アーク:「おいしいよ?」
カシウス:「なら、入れ替えとくか。さっきから妙なのが続いて、この水も持っていけるのかわからないけど……」水袋に入れつつ
アーク:ふぅ、じゃあ水飲み終わったし次に進もうとして扉開こう
レイラ:「いやいやさっきの謎の声は無視ですか? というか誰ですか?」
カシウス:「……さあな。この妙な仕掛けの遺跡を作った人じゃないか?」
クキバミ:「変な声か、我が聞こえなかったということは神に違いないな」
アーク:「うん、たぶんフェトル神だよ、声一緒だったし」ガチャ
カシウス:「フェトっ……フェトルって、あれだろ!? あの……すごい教会とかの、あの!?」
レイラ:「魔剣もフェトル神由来ですから、いよいよといった感じですね」クキバミさんにも声の中身を説明しておきます

GM:大物の登場に動揺するカシウスの前で、慣れっこのアークが扉を開くと、右手に小川のある空間が現れます
アーク:おや? ……ってことはこれ、ループしてる?
GM:心なしか気温が低いようですが、目の前にまた扉があるという点を含めて、全く同じです
アーク:これ、後ろにいるはずのカシウスたちが前にいたりする?
GM:いいえ。後ろにしかいません
アーク:おや?

アーク:「……また扉だ」
カシウス:「おいアーク、遺跡では下手に動くなよ……罠があるかも……」言いながらアークの後ろから覗き込んで
レイラ:「同じ部屋ですかね?」
カシウス:「……たしかに扉だな」
アーク:「開ける?」奥の扉を指さしながら

レイラ:「行くなら全員がいいんじゃないでしょうか?さっきは勝手に閉まりましたし」
カシウス:「その前は扉がぶっ壊れたもんな」
レイラ:「ここも壊しておきます?」
コーラル:「わざわざ壊さなくてもいいだろ」
アーク:ひとまず、先に進むのは調べられるもの調べてからにするか
レイラ:そうしましょうか

クキバミ:では判定やっちゃおうかな
アーク:水調べよう、おいしかったし

GM:水の薬品学判定、目標値7と14です
クキバミ:薬品学判定 2d6+10 → (1,1)+10 → 自動失敗
レイラ:w
クキバミ:反動が
アーク:薬品学判定 2d6 → (4,2) → 6
レイラ:2d6 → (2,1) → 3
コーラル:2d6 → (6,6) → 自動成功
コーラル:あ
レイラ:お
GM:なん……だと……

GM:ではコーラルだけはその水が安全に違いないこと、さらにいえば、山間の湧き水のように栄養豊富であることがわかります
コーラル:ほうほう。ごくごく飲んでも大丈夫だな
GM:フェトル印の天然水です
コーラル:よし、ホースでつないで売りに出そう
クキバミ:ってことは、ここもしかして何処かにつながっとる……?

GM:しかしコーラルは地下水路の時といい水関連はやたら成功する
アーク:さすが海賊
レイラ:さすが海賊
レイラ:ナカーマ
アーク:ナマーカ

コーラル:コーラルだからね。水がキレイじゃないと生きていけないんだ
GM:あとは植生について見識判定が可能です
コーラル:見識判定 2d6 → (1,6) → 7
クキバミ:見識判定 2d6+10 → (4,5)+10 → 19
レイラ:見識判定 2d6 → (4,1) → 5
アーク:見識判定 2d6 → (2,6) → 8
カシウス:見識判定 2d6 → (4,2) → 6

GM:ではクキバミだけは、このあたりの野草と思われたものが、麦の自生種であると判別できます
クキバミ:「ふぅむ……なんだか普通の場所じゃな。いや、普通よりよっぽどいい」
GM:その生育状況から言って、まだ実りに至らない夏の成長段階と区別できます
カシウス:「どういうことだ?」
クキバミ:「水も植物もかなり人間にとって有利なものがそろっている、なんか不思議な感じじゃな」

アーク:「……次の場所も調べてみる?」
レイラ:「そうですね、進んでみましょうか」

GM:では、ちょっと進んでみましょう。扉を開いて進むと、ちょっとだけ気温が下がったような全く同じ場所に出ます
レイラ:気温が下がるんですね
GM:すでに見識判定に成功しているので、クキバミが植物を確認すれば、例の麦の自生種が、そう膨らんでいない実をつけていることに気づくでしょう
アーク:夏で、秋かな?
レイラ:季節が変わってるってことですか
クキバミ:「なんか成長し取るな、ここは鶯浄土か?」

GM:……まあほんとは、暖かい地域の小麦って初夏に取れるんですけど、日本人にとっては春植えの小麦がわかりやすいかなと
レイラ:ですよね、ちょっとびっくりしました

アーク:通った扉は壊れたりしない?
GM:はい、壊れません
アーク:んじゃもう一つの扉もあけてみよう。もっと寒くなってたら決まりだね

GM:次の扉を開くと冷気が流れ込みます
コーラル:ふひぃっ、肌さむ!
GM:土に霜柱が立っていて、草が枯れてしまっています。小川の流れだけは止まっていません
アーク:やっぱり冬っぽいなぁ
GM:そしてもちろん、また同じ場所に扉があります
レイラ:「冬って感じですね」
アーク:「また扉……」
カシウス:「扉だな……」

アーク:さて、無視してたけど、そろそろ謎解き考えてみる?
コーラル:……なんだっけ、神がもたらすものと、人間が捧げるものだったか?
GM:はい。出題文は「神は何をもたらし、人は何を差し出すのか」
GM:状況は同じ場所で季節だけが変わっている複数の部屋です。

レイラ:水やるから麦よこせ、ですかね?
アーク:神は実りをもたらし、人は収穫物を差し出すってこと?
レイラ:収穫可能なんでしょうか、そもそも
アーク:うーん、秋っぽい場所で収穫して神様にささげてみる?
GM:いえ、実はそう膨らんでいませんね、書いた通りです

アーク:つまり、これを実らせればいいのか
レイラ:……前に戻って水でもやってみます? 夏の部屋とかで
クキバミ:なるほど!
GM:クキバミが成功していますし、より厳密に言えば、成長期間は十分経過しているけれど、何らかの原因で豊かな実りには達していないという感じです

アーク:冬の扉の先は何?
GM:同じ空間です
アーク:暖かい?
GM:暖かな場所で、野草が花を咲かせています
アーク:やっぱり春か。夏に水をやるととか、春に肥料撒くとかできそう
レイラ:そういえばアークさんって農村生まれですけど、ファーマーとか持ってないんですか?
アーク:あるぞ!
GM:あるんかいwww
クキバミ:これは活躍の時!
GM:ファーマー5やんけwww マックスかよwwww
コーラル:勝ったな

クキバミ:ともあれやってみるか、少なくとも水はパパっとあげられそうだし
クキバミ:「人が神に差し出す……フェトルはたしか徴税官出身の神じゃろ?」
カシウス:「そうなのか?」
クキバミ:「なんじゃ知らんのか。まぁいい。つまりはこれを実らせて奉納しろということじゃろうな」
レイラ:「うーん……でもなんだかこの実あんまり育ってませんよ?」
クキバミ:「野草のように生えているだけでは豊かにもならんじゃろ」
カシウス:「じゃあどうするんだよ」

GM:さて、アークはファーマー+知力Bで判定してください
アーク:一般技能判定 2d6+8 → (6,1)+8 → 15
GM:では、あまり膨らんでいない実を見たアークは、それを集めて蒔けば種としては利用できるかもしれないと判断できます
アーク:なるほど!
GM:しかし種とするには柔らかく根付きやすい土が必要だとも判断できます
アーク:完全に畑仕事しろってことだね、これ
レイラ:……アークさんまた穴掘るんですか?


次回へつづく