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【ソード・ワールド2.0リプレイ】氷壁を砕け!【英雄志望と二つの剣3rd season 3−12】

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前回のあらすじ

想像以上に全然慈悲深くもなかったフェトル様との邂逅を果たしたアークは、ついに魔剣の英雄への道を本格的に歩み始めたかに思われた。しかしフェトルが最後に伝えた「蛮族の将軍」がここにいるという言葉に、アークたちは警戒心を高める。戦いの準備をしようとしたとき、巨大な扉が音を立てて開き始めた。

 

<前回 第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−23−3

 

アーク:「開いちゃった……」

GM:中からゴト、ゴト、と金属鎧の重々しい足音を立てながら、鎧でくぐもったドレイク語が発されます

??「おや、他に立ち入った者があったか」(ドレイク語)

コーラル:「こいつが蛮族の将軍ってやつか……」身構え

クキバミ「先の魔動兵器を破壊したのは貴様か?」(ドレイク語)

??:「ほう。人族にも高貴な言葉とは何かを知る者がいたか。だが……」頭数を数えながら「他は野蛮に過ぎて言葉を知らぬようだ」(ドレイク語)

GM:冷気の煙の中から姿を現したのは、アーク、カシウス、レイラには見覚えのある黒い甲冑のドレイクです。ダインハイトが陥落したとき、空に君臨していた死の象徴、その人に違いありません

 

レイラ:あのドレイクですか……

アーク:やっぱり

 

クキバミ「確かにドレイク語の文法は美しい。装飾語を用いた高尚な意思疎通は我ほどの知力がなければ難しい……」ドレイク語

クキバミ「だからそのままその言葉で話せ。その美しい言葉を残して消えた方が本望じゃろう?」ドレイク語

??「ならば貴様は醜い言葉に戻れ。この麗しき言葉を最後に死なれては、我らの言葉が穢されてしまう」ドレイク語

アーク:「何言ってるのかわかんないよ」

クキバミ:「ただの煽り合いじゃ」

??「それに……」ここまでドレイク語

??:「訊いておかねばならんことがある」交易共通語

 

??:「エーヴァが執心しているというのは貴様だな、赤髪……いや、魔剣の英雄とでも言えば喜ぶのか?」

アーク:「僕はまだ英雄じゃないよ」

??:「『まだ』……か」

アーク:「うん!」

??:「では、貴様はいつ英雄になるのだ、小僧。魔剣を手に入れたときか? 我が軍勢を打ち払ったときか? それとも!」

 

??:「この私を殺したときか?」

 

アーク:「……違うよ」

アーク:「みんなが認めてくれたときだ。僕が、英雄だって」

 

??:「笑止!!」

??:「ならばこの私が認めてやろう、貴様は英雄だ。人族は好きなのだろう? 無名の英雄として骨のない墓に入り! 後の世で人々から……」

??:「いや、誰も祈りなど捧げまい。この地に人族などいなくなるのだ」

アーク:「お前に認められても嬉しくない! 俺が認められたいのは!」

??:「ならば戦え!! 渇望しろ!! 劣等種族の貪欲さで我ら蛮族を殺すがよい!」

カシウス:「アーク! 来る!」

 

GM:ドレイクが腕をふるうと、どこからともなく赤黒い光の粒が集まり、一瞬のうちにその腕に一つの禍々しい大剣を形作ります。

クキバミ:嘘じゃろ……それと戦うのか……?

GM:先ほど記録映像の中で見た、蛮族の英雄が持っていたという魔剣、禍々しく死を直感させる魔剣ダインスレイヴが姿を現します

 

アーク:「お前にみんなは殺させない! 俺は戦う!」

??:「その意気やよし! この私が死を下賜してやろう!」

 

GM:戦闘です

 

レイラ:戦うんですか!? 勝てるんですか!?

コーラル:さぁな、でも戦うっきゃねぇだろ? 大将首だ、ここで仕留めてやろうぜ!

クキバミ:我はそんなことよりアークの英雄観が聞けて嬉しいぞい

レイラ:あなたマイペースですか!? 死ぬかもしれないんですよ!

 

魔物知識判定

クキバミ:2d6+9 → (5,4)+9 → 18 正体看破

→ドレイクバイカウント(人間形態)

 

クキバミ:ふむふむ……うん、つよい

コーラル:あー、ドレイクバイカウントねー(棒

レイラ:レベル12……竜化したら13じゃないですか! 私たちまだ7とかですよ!?

クキバミ:そうなったら全滅待った無しじゃな

アーク:戦闘終了条件って他にあるの?

GM:まぁひとまず先制判定を行いましょう

 

先制判定

カシウス:2d6+9 → (6,4)+9 → 19 冒険者先制!

 

カシウス:俺の目はごまかせないぜ! みんな、先制だ!

レイラ:ありがとうございます!

コーラル:カシウスいい仕事だ!

アーク:いいぞ!

カシウス:お前誰だって言われない……だと……!?

アーク:この戦いはそれどころじゃないの!

 

GM:では、戦闘開始前にこちらから戦闘終了条件をお伝えします。

アーク:あるんだ! よかった!

GM:3ラウンド目が終了した時点でイベントを発生させます。それまで猛攻をしのいでください

アーク:一人死ぬラウンド数だ……

コーラル:いやアーク、お前が回復に回ってみんなを守ればなんとかなる

アーク:わかった、マルチアクション意識する。あとニタマゴくんのことは忘れないって先に言っとく

ニタマゴ:ぶもー(俺の屍を越えていけ)

 

コーラル:3ラウンドで終了と言われはしたが、アタイは勝ちに行く

GM:そうですね、ここで仕留めれば世界は救われます

コーラル:敵の大将首を前にして防戦一方なんてアタイは認めたかないんだよ

アーク:……そうだね、僕が回復にまわる分、レイラとコーラルが攻撃して

レイラ:私まさか魔力撃使うんですか?

アーク:うん、レイラの攻撃が一番ダメージを与えられる。こいつに僕たちの本気を見せてやろう

クキバミ:カシウスとともに全力で支援するぞ。好きなようにやれ

レイラ:わかりました。今度は気絶なんてなしですよ!

アーク:もちろん! 全員で勝つよ!

 

 

次回へつづく