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【ソード・ワールド2.0リプレイ】フリップ!フロップ!【英雄志望と二つの剣2nd season 5-16】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-32nd-42nd-5

 

前回のあらすじ

無事に依頼を終えて報酬を受け取る冒険者たち。しかしそれぞれの胸には別の思いが抱かれていた。魔動機の明かりが灯るこの街は、冒険者の心にも明暗を作り出す……

 

レイラ:ちょっとした広場ででもうずくまっています

クキバミ:ぴょこたん

 

クキバミ:隣に座ります

レイラ:しばらく無言です

 

レイラ:「すみません、すぐに行きますから、一人にしててもらえますか?」

クキバミ:「さっきの話には続きがあってな」

レイラ:「……」

 

クキバミ:「あの街灯は人の心も映してくれる。一人でいては誰も消えていく心にまた火を灯してはくれん。誰かを住まわせなければな」

レイラ:「……」

クキバミ:「目だけはいつも開けておれ。視界の隅にでも我の耳が見えるでな」ぴょこん

 

レイラ:「……」

クキバミ:立ち上ってスッタカターと歩き去ろうぞ

レイラ:「私には、家族がいればそれでいい。……あなたとは違うんです」

クキバミ:去り際に耳だけ立てて、何も言わずに帰ろうかの

 

レイラ:一人になって、少し滲んだ街灯でも見ながら、なぜそんな気持ちになっているのかもわからずに、長い間そこで薄ぼんやりと光る街を見続けています

 

 

 

GM:さて、レイラとクキバミがそんな話をして、カシウスたちは報酬をもらって冒険者の宿に帰るところですかね。クキバミもその感じならいつでもお好きなときに帰ってきてください

GM:冒険者の宿に帰ると、カウンターの上からゾロが飛び上がり、くるくると2回転して着地しかっこいいポーズを決めて出迎えます

ゾロ:「よく帰ったな。その実力……どうやら本物のようだ」

コーラル:「ふがっ……腹減った!」

アーク:「あ、起きた」

GM:目の前にうさぎの耳が見えます

コーラル:キラーン

アーク:「僕もお腹減ったな。スープください」

ゾロ:「待て赤いの。その前に報告することがあるだろう」

アーク:「へ?」

ゾロ:「なんのために地下水路に向かったのか忘れたか!」

アーク:「……あ、マスター、うさぎが逃げてるよ!」

ゾロ:「違う!! 果たして地下水路は本当に北に続いているのか否か! 太古のフィネアに隠された秘密を汝らは解き明かさなかったのか!」

アーク:「うん、楽しかったよ!」

ゾロ:「……」かっこいいポーズ

カシウス:「それなら、クキバミから地図を預かってるよ。ええと……」

コーラル:「ほい、地図」

ゾロ:「やるではないか……ふむ……さすがはクキバミが描いた地図よ……」

コーラル:「いや、それはアタイ」

ゾロ:「なん……だと……」

コーラル:「ほら、アタイ海賊だから」

ゾロ:「さすがは海賊が描いた地図よ……」

カシウス:「そういえばそうだったな」

コーラル:「そんで、この辺の水に北の植物が浮かんでたし、北から流れてきた雪解け水っぽい」丸をつける

コーラル:「だからおめーが探してる道はこの先じゃね?」

ゾロ:「……ふむ。水門を操って道を開き、北へ北へと向かえばよいということか」

 

ゾロ:「よし、決まりだな。これで俺は魔剣へ近づける。感謝する」

アーク:ぴくり

コーラル:ぴくり

カシウス:「魔剣……だと?」

ゾロ:「おっと、そうだった。クキバミが言うには、お前たちは『最も魔剣に近い仲間』らしいな」

ゾロ:「クキバミとの約束通り、お前たちにクラウ・ソラスの伝説の詩文の謎を知る者の名を教えてやろう!」

カシウス:(どこまで俺たちのこと伝わってるんだ……?)

ゾロ:「むろん、知ったところで会えるわけがないのだがな!」

カシウス:「なら意味が……だけどまぁ、知っておいても損はないか」

ゾロ:「ふふふ……はははは……だが、この伝説の冒険者(予定)のゾロならばそれができるのだ!」

アーク:な、なんだってー

コーラル:たぶんダメなやつだ

ゾロ:「さあ魔剣を目指す冒険者たちよ! 聞くがよい! 魔剣に近づく道しるべとなるその人物の名を!!」

カシウス:ゴクリ

ゾロ:「その名は!!!」

 

コーラル:ゾロの口をガシッと掴んで封じる

ゾロ:「むぎゃぁっ」><

コーラル:「そういやぁよう、あの遺跡で魔神の野郎どもにやられちまってすっかり忘れてたけどよ」

コーラル:「アーク、おめー、“魔剣に一番近い冒険者”なんだよなぁ?」

アーク:「……」

ゾロ:じたばた

コーラル:「お前の首飾りとこのコスプレうさぎの情報がありゃ、もっと魔剣に近づける」

ゾロ:(コスプレじゃない!)

コーラル:「アタイも魔剣がほしいぜ。あぁ、欲しい。くそったれの帝国をぶっ潰すためにな」

カシウス:「おいおい……」

コーラル:「黙ってろ。アタイとアークの問題だ」

アーク:「……」

コーラル:「でも困っちまうよなぁ。アタイさぁ、正直おめぇのことも嫌いじゃねぇんだ。それに、あんときみてぇに先を争ってバラバラになっちまってしくじんのもつまんねぇ」

ゾロ:やっと腕から離れて息を切らしながら服の乱れを整える

コーラル:「なぁアーク。先にケリつけとかねぇか? どっちが魔剣手に入れるのにふさわしいか。アンタと、アタイのやり方でよぉ!」斧を足元に振り下ろして

アーク:「……」服の中にある首飾りを握りしめる

カシウス:「お、おい……」

 

アーク:「魔剣は、僕とフレッドの約束だ。首飾りも、フレッドのものだ。渡せない」

コーラル:「細かい話は抜きだぜ、アーク。てめぇはいちいち理由がなきゃ剣も抜けねぇのか?」

アーク:「……」

コーラル:「……」

アーク:「いいよ。やろう」

カシウス:「おい、アーク!」

アーク:「真剣な目だから。戦わないと、コーラルの言いたいことわからないと思う」

コーラル:「へっ……」嬉しそうに笑い

コーラル:「殺しはナシ。相手が動けなくなるか降参するまでだ。審判役はお前らで頼むぜ、カシウス、コスプレうさぎ!」

カシウス:「えっ、俺かよ」

ゾロ:「任されよ!!」カシウスの頭の上に飛び乗ってレイピアを抜いて胸元で敬礼の姿勢

カシウス:「えっ」

 

コーラル:「アタイが勝ったら、アンタの首飾りをもらう。アンタが勝ったらどうする?」

アーク:「……仲間になってよ。本当の」

コーラル:「……ふひっ」

コーラル:「あっはっは!! あはははは!! いーねぇ! いーねぇ! こんなに負けたくなる要求は初めてだ!」

コーラル:「いいぜ! アークがそれでいいなら、それでいい!!」

 

ゾロ:「青年よ、これは私が見てきた中でも優れた一戦となるだろう」ごくり

カシウス:「そ、そうなのか?」

ゾロ:「お前の目には見えないのか? 二人の身から立ち上る闘士の波動が」

カシウス:(まともに付き合ったらダメなやつか……)

 

ゾロ:「では両者用意はいいな!! 両者武器を持ち背を向け、5歩離れよ!」

コーラル:従うぜ

アーク:よくわからないけどそうするよ

ゾロ:「青年、その盾と剣の鞘を打ち鳴らし、戦いの合図とせよ。お前の友の行く末を決める決闘だ」

カシウス:「……わかった」

 

カシウス:「じゃあ、始めるぞ」二人が5歩離れて背を向けて構えてるのを一度見て

カシウス:「……」

カシウス:「開始!」武具を打ち鳴らす!

 

 

次回へつづく