【ソード・ワールド2.0リプレイ】いにしえの契約【英雄志望と二つの剣2nd season 3-1】
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前回のあらすじ
アイラット領主コリンズの暗殺を試みた暗殺者を捕らえることに成功した。しかし何やら謀略が張り巡らされているようで、冒険者たちはひどく困惑させられる。ひとまず暗殺者の身柄を騎士団に引き渡し、冒険者たちは再びしばしの休養に入った。
GM:年が明けましたね*1、皆さん今年も宜しくお願い申し上げます。
カシウス:あけましておめでとう!
レイラ:リプレイになる頃には半年は遅れてますよ、その挨拶……
アーク:みんな、あけましておめでとう!! 今度からはリプレイの時期を先読みしてネタを挟むね!
GM:それは無理でしょう(苦笑
GM:というわけで成長報告をしましょうか。いつも通りアークからお願いします
アークの成長報告
ファイターレベル 5→6 冒険者レベルアップ!
ステータス成長 筋力+1
アーク:加工に出してた盾が帰ってきたよ!
GM:いやーカッチカチですね
カシウスの成長報告
ステータス成長 器用度+1
魔晶石5点の購入
カシウス:技能成長には経験点が及ばなかったな。みんなつえーなーとか思いつつ、後ろでこっそりしてる
GM:アークとのレベル差が2になったか……
カシウス:不安しかないぜ
レイラの成長報告
コンジャラーレベル 2→3
ステータス成長 器用度+1
宗匠の腕輪の購入(器用度+2=器用度ボーナス+1)
ゴーレムとしてオークを作成
レイラ:かばうを使えるゴーレムを作れるようになりました
GM:さらにレイラの耐久力不安が解消されますね
レイラ:オークにはちゃんと名前もつけたので、みなさん可愛がってくださいね!
クキバミの成長報告
レンジャーレベル 0→1
ステータス成長 精神力+1(精神力ボーナス+1)
魔香のパイプ、薬師道具セットの購入
クキバミ:キャラ絵通りパイプをふかせるようになったぞ
GM:魔香草やポーションが安定するのはクキバミにはちょうど良さそうですね
コーラルの成長報告
ステータスの成長 敏捷度+1
コーラル:技能成長も買い物もなしだ。金は貯めて、アタイは最強武器を買うからね
GM:この見た目で斧使い……アレでしょうね、楽しみにしています
GM:さて、というわけで本年一発目のセッション、始めてまいりましょう
一同:やーー!
オープニング:復興の街の朝
穴掘りアーク
GM:今回の依頼主もまた騎士団です。みなさんのところに依頼を持っていきたいのですが、アークはまた穴掘りしてますか?
アーク:うん! 僕にできることをやらないと!
アーク:ザクッザクッ ぽーいぽーい
GM:では、せっせと穴掘りを手伝っているアークの元に、前回と同じくバインダーに書類を挟んだルーンフォークの女性が声をかけてきます
ミカ:「アークさん、お疲れ様です。いま、よろしいですか?」しゃがんで穴を見下ろしながら
アーク:「んー? なーーにーー?」穴の中から大声で
ミカ:「冒険者としてのお仕事の依頼です。今度は、謝礼金も確保しましたよ」
アーク:「お仕事ー? わかったー!」ザクザク
ミカ:「フロンタ隊長が直接にご説明くださるとのことです。お仲間を連れて、10時に執務室に……間に合いますか?」
アーク:「……たぶんー?」ザクザク
ミカ:「では、お願いしますね。遺跡調査とのことですから、ご活躍、期待していますね」にこっ
アーク:「はーーーぃ……」ザクザク 声が小さくなっていく
ミカ:「……はしご、いりますか?」
アーク:残念ながら、もう声の届くところには……
GM:アーーーーーーク!!!
GM:ええと、そういうわけでアークが(地下から)皆さんの元に向かいます
カシウス:どういうわけだよ……
アーク:みんなの足元から僕が狙っている!
冒険者の仮設宿
GM:では場面を移して朝の宿です。ようやく仮設とはいえ冒険者の宿が設置され、みなさんはラマンの別荘からこちらに移動してきました。いまは食堂で朝食というところでしょうか
レイラ:では私が部屋の扉をバーンと開けるところから始めましょう
レイラ:「ついに完成しました!」バーン!
コーラル:「Zzz……はっ!」きょろきょろ「アタイのスクランブルエッグが……ない!」
カシウス:「夢でまで食うな、もう自分の分は食い終わっただろ」苦笑い
カシウス:「珍しくジョギングしてないと思ったら、どうしたんだレイラ?」
レイラ:「慣れない作業で時間がかかりましたが、ついに私のゴーレムが完成したんです!」
カシウス:「そんなことやってたのか。しかし助かるな、仲間が一人増えるみたいなもんだろ?」
コーラル:「どうだかな、見せてみろよ。初めて作ったゴーレムじゃ頼りになるかどうか……」
レイラ:「ふふふ……見て驚かないでくださいよ? ウサギ型オーク、ニタマゴくんです!」
レイラ:どしっどしっ
ニタマゴ:「押忍、ごっつぁんです」
レイラ:自慢げな顔
コーラル:「ウサギ型……」
カシウス:「うさ……ぎ……?」
レイラ:「ちょっとかわいく作りすぎましたかね?」照れながら
コーラル:「かわっ……うさぎっつーか、なんつーか……。あぁ、うん。いや、ウサギだ。うさぎだよ。かなりうさぎだよ、これ」珍しく空気を読み始めるコーラル
カシウス:「お、おう、そうだな、かなりうさぎだな」いつも通り空気を読むカシウス
レイラ:「なかなかの自信作です!」
ニタマゴ:「押忍、ごっつぁんです」
コーラル:「なぁヘタレ、うさぎって卵産んだか?」小声
カシウス:「いや、ウサギの卵なんて聞いたことないぞ」小声
二人:(なんでニタマゴなんだ……)
レイラ:「名前もほんとは『シュバルツバウムくん』と迷ったんですが、やっぱり名前も可愛い方がいいかなと思いまして!」
コーラル:「もういいんだ! もういいんだよレイラ! かわいいから! これ以上はいいから!」
レイラ:「へへへ」照れ
アーク:ニタマゴくんの足元がぼこぼこ
カシウス:「ん?」
アーク:ニタマゴくんの足元が崩れ落ちる!
ニタマゴ:「押忍、ごっつぁんです」ボッシュートになります
レイラ:「ああっ! ニタマゴくんが!」
アーク:「うわぁぁっ なんか落ちてきた!!」
カシウス:「まさかアークか? ここまで穴掘ってきたのかあいつ!?」
レイラ:「ニタマゴくん今助けます!」
コーラル:「……朝飯でも食うか」
カシウス:「おい、アーク引っ張り上げるの手伝えよ!」
アーク:「なんかでっかいのがいるー!?」
レイラ:「ウサギ型オークのニタマゴくんですよ!」ニタマゴくんひっぱりあげ
アーク:「ウサギ……ニタマゴ…………お腹すいた!」うさぎは食料
カシウス:「アークお前何でそんなところにいるんだよ!」助け上げ
コーラル:「あれ? アタイの分の飯は……これか?」カシウスのぶんを自分の席に寄せて
アーク:「わかんないけど穴掘ってたら幸薄そうな声が聞こえて上がってきた! あとごはん!」自分のぶんもらってこよう
カシウス:「……おい待て、幸薄そうな声って誰の声だ?」
コーラル:「カシウスのことだな」カシウスのパン食べながら
カシウス:「俺そんなに幸薄いか? いや、否定はできないが……」気づいてない
レイラ:ニタマゴくんの土埃を落として「まぁまぁカシウスさん、ほら、ご飯食べましょう」
カシウス:「あぁ、そうだな……おい」
レイラ:「どうしました?」
カシウス:「コーラル、お前、自分の分は寝ぼけながらもう食っただろうが!!」
コーラル:「は? これがアタイの分だろ?」ぽいっとぱくっとごくんと
カシウス:「それが俺の飯だったんだよ!!!」
アーク:「あれ? カシウスご飯食べないの?」受け取ってきて歩きながらむしゃむしゃ
カシウス:「……朝市で買ってくる」
コーラル:「まったく、宿から飯を出されるのを忘れられるなんて、ほんとにサチウスだなぁ」
カシウス:「魔晶石が割れる気がするからその呼び方やめてくれ、ほんと……。行ってくる……」哀愁漂う背中
GM:……あなたたち、正月のセッション不足で溜まってましたね?
アーク:目そらし
クキバミ:用事あって遅れてきてみれば、これはひどいのう
GM:クキバミさんだけはレイチェルのところにいるんでしたね
クキバミ:命拾いよの
GM:ところでアークさん、なんか嫌な予感がするんですが
アーク:うん、この流れだとアーク忘れそう!
GM:ですよねぇw いえ、問題ありません、朝市でカシウスにもう一度吹き込みましょう
カシウス:運が悪かったのかよかったのか
*1:このセッションは2017年1月に収録されました