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【ソード・ワールド2.0リプレイ】ダインハイト奪還作戦【英雄志望と二つの剣4th season 1−10】

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前回のあらすじ
ダインハイト奪還作戦は前半の山場に入った。城門前に陣を構えた蛮族に正面から挑む英雄隊の5人。ついに陣の奥にたどり着き、城門を背にする陣所の指揮官と向かい合うのだが……

<前回 |第1シーズン第2シーズン第3シーズン4−1

フェイズ4:前線指揮官との戦闘

GM:まずは戦闘状況を説明します
GM:みなさんが城門前の橋の前までたどり着くと、そこに逆さ吊りにされた傷だらけの人間がいます。息があるかないかはさっぱりわかりません

レイラ:知っている人ですか?
GM:いえ、これは誰ってわけでもありません。人間であるということだけはわかります
アーク:肉の壁
コーラル:よし、あそこにいるのは人質じゃない。訓練された敵だ。戦史には何も書かないように。クキバミ、グレネード
クキバミ:イェスマム(ボム

GM:その後ろで、明らかにその辺の蛮族よりは力があると思われる蛮族が品の悪い笑みを浮かべて待ち構えています
GM:横にロックゴーレムを携えているので、おそらくは操霊魔法を使えることでしょう

GM:というわけで、魔物知識判定を行いましょう(ロックゴーレムはレイラがいるので自動で正体看破します)

魔物知識判定

クキバミ:2d6+11 → (4,2)+11 → 17
→弱点看破! オーガウィザード

GM:クキバミってドレイク語いけるクチでしたね、でも相手が知る由も無いので魔法文明語で
クキバミ:逆にしゃべれん! レイラにパス
アーク:カシウスも行けるぞ!
クキバミ:そうだ!

オーガ:「止まれ、人族ども。同胞の命が惜しかろう」
コーラル:「お」喋る奴がいる
レイラ:「だそうですよ? なにかお伝えすることはありますか?」
カシウス:「でも止まってる場合じゃ無いんだろ?」
クキバミ:「時間稼ぎが目的じゃろうな、蹴散らすぞ」

コーラル:相手との距離は?
GM:人質とウィザードが10m、人質から皆さんが20mです。後衛がそこからどれだけ後ろに下がっても構いません
GM:戦闘が開始されたら、デモリッシャーが皆さんから20mの位置に現れます

アーク:結構近いな、しかしグレの射程は……
クキバミ:グレネード10Mだからなぁ
コーラル:30m走れる奴は? アタイは走れる
レイラ:カシウス君は?
カシウス:27m、届かないな。靴がサイレントシューズなんだ
コーラル:ちなみに、レイラは?
レイラ:22mですね

コーラル:レイラは惜しいな。となると、だ。
アーク:コーラルとカシウスで走る?
コーラル:27m走れるなら人質との遮蔽にはなれるからな
カシウス:人質との間に入って壁になるのか
クキバミ:オーガウィザードは鷹の眼がない。良い作戦じゃな

クキバミ:だが一つだけ懸念があるな
コーラル:なんだ?
クキバミ:人質がオーガに変身しないとは限らない。その場合に備えてレイラには後衛を守ってほしい
レイラ:なるほど……
アーク:じゃあ僕が全力移動する。カシウスは間に入って、コーラルと二人で前に
コーラル:回避−4だがいいのか?
アーク:ダメージくらいなんてことないよ
コーラル:実際カシウスの防御能力を考えると、つっこませたくはないからな……
アーク:よし

アーク:「カシウス、補助お願い。突っ込んでくる!」
カシウス:「無茶はするなよ! にしてもオーガってやつはいつもいつも……」


GM:続いて先制判定です

先制判定

コーラル:2d6+9 → (4,2)+9 → 15
カシウス:2d6+11 → (6,4)+11 → 21
→冒険者先制! カシウス、ファストアクション!

GM:続いて配置です。人質と20mを限界として、後衛は好きに離して構いません
アーク:行けるとこまで前に!
レイラ:同じく!
クキバミ:自分も前! 全員同じ位置じゃな

GM:この位置から30m後ろにデモリッシャーを登場させます

戦闘! vsオーガウィザード

戦闘処理を描写で省略します。

カシウスの魔法で魔法耐性をあげたのを合図に、アークとコーラルが走り込む。
先陣を切ったコーラルは足元の落とし穴に気づき、軽々と飛び越えた。
オーガウィザードに容赦無く斬りかかるも、ロックゴーレムが立ちはだかる。
硬い岩石の装甲に思うようなダメージを与えられない。
コーラルに続き走り込んだアークが魔剣を構えるも、そこにロックゴーレムの左右の拳が振り抜かれる。盾で受け止めたアークのダメージは少ないが、攻撃の体勢を取れない。

一方、オーガが人間に化けて人質のふりをしていることを勘ぐるクキバミが正体看破を試みるもファンブル。レイラは人質の救助作業を邪魔させないように急ぎ前進して視界を遮った。

オーガウィザードはロックゴーレムに姿勢を崩されたアークに駆け寄り、その懐に接触して魔力を炸裂させる高位魔法を行使する。
しかしカシウスの魔法で抵抗力を強化されたアークにはほとんどダメージが通らない。
今や英雄を止める者などいないのだ!

コーラルが再び大ぶりの薙ぎ払いでアークから敵を引き剥がすが、オーガウィザードは俊敏にこれを回避してみせる。しかしロックゴーレムの硬い装甲も二度の剛力を前にヒビが入る。
そこをクキバミが逃さない! 後方から拳大の魔動機が放物線を描き、コーラルの目の前で指向性を持って炸裂する。崩れかけていた岩石は鋭い爆発の前に打ち砕かれ、巨体が見事に砕け散る。


クキバミ:デストロイ!
コーラル:「ひゅー! クッキーナーイス!」
クキバミ:「いやーっはっはっは!!! やっぱし爆発サイコ―!!!!」

アーク:さ、次はお前だ!

アーク:魔力撃! 魔剣効果:破魔の雷でオーガウィザードを攻撃!
威力45(C10)+38 →(3,6)→ 11+38 → 49
GM:なんとまぁ
レイラ:えげつない……
コーラル:いやぁ、頭がおかしいダメージだこと

GM:オーガは武器を構えて攻撃を受けようとしますが、雷の奔流が嵐のようにオーガの全身を撫で、無秩序に切り裂きます
GM:その神話的な一撃に恐慌を隠せませんが、相手はなおも斧を地面に叩きつけると、闘志を振り絞って戦闘態勢を取り直します

アーク:レイラ解禁
コーラル:レイラ、トドメ頼んだ
レイラ:やった!
GM:地獄

遅れて飛び込んできたレイラが立て続けに拳を振り抜く。
しかし相手はなおも俊敏な動作でその一つをかわし、命からがら攻勢を耐え凌ぐ。

レイラ:「人質なんて! 卑怯な真似は!」
アーク:たぶんあと少し……2点とか足りない……
レイラ:私にはニタマゴくんがいます! こっちにきて!
ニタマゴ:のしのし
GM:落とし穴飛び越え判定お願いします。回避力基本値で目標値10です
ニタマゴ:2d6+2 → (2,4)+2 → 8
GM:あっ ニタマゴくん……
アーク:落ちた
レイラ:ニタマゴクーン!

コーラル:しかたない、もう1ラウンドかけるぞ。他の戦線が心配だな
カシウス:妖精に飛んでもらって視界遮蔽をとってもらうから、俺は人質の解放をやっておくよ
レイラ:お願いします。次で必ず仕留めますから

カシウス:「いけそうだな、この人たち運んどくぞ」クキバミに
クキバミ:「そっちの奴は問題なさそうじゃ! 先に頼む」がばがば目視確認


次回へつづく