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【ソード・ワールド2.0リプレイ】動き始めた歯車【英雄志望と二つの剣2nd season 2-13】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−2

 

前回のあらすじ

暗殺者を捕らえたものの、騎士団に依頼されたの一点張り。発見された証拠の手紙も怪しいものだった。身柄をコリンズか騎士団に引き渡そうとしたレイラたちに、クキバミは警戒を呼びかける。どちらに引き渡しても政争を激しくしてしまうというのだ。困った冒険者たちは暗殺者の身柄の扱いをレイチェルに相談してみることにする。しかしそのレイチェルもどこか信用できない……。

 

GM:というわけで暗殺者を縛ったまま移送ですかね

アーク:服脱がす?

カシウス:やめなさい!

アーク:じゃ、じゃあせめてカシウスに貸してるハゲのカツラだけでも……

カシウス:人で遊ぶんじゃありません!

アーク:(そっと鼻メガネを暗殺者にかける)

カシウス:(それだけは許してやろう……)

GM:ではほっぺに×と鼻メガネとつけヒゲをつけて、ワイヤーアンカーで巻かれてるんですね

コーラル:「やべーわ、こいつ、人を笑い殺すアサシンだったのか」

レイラ:「あんまり笑うと失礼ですよ」

カシウス:「いや、これは……い、いいのか?」

クキバミ:「こう着飾っては旅芸人と思われるぞ」

アーク:えっ?

クキバミ:えっ?

コーラル:あんたが言うか

クキバミ:我旅芸人と違うもん!

 

GM:さて、では連れ帰りましょう。道中は悪い意味で目立ってましたが、些細な問題ですね

GM:さて、領主コリンズ邸の門に到着すると、玄関扉を開けて美少女のレイチェルが登場します

レイチェル:「カシウスお疲れ様!」

クキバミ:まずカシウス

アーク:「カシウスの彼女さんただいま!」

カシウス:「あぁ、出迎えありがとな……で、えーっと」暗殺者の方をチラ見して言いにくそうに

レイチェル:「ぷぷっ、これ、どうしたの?」

カシウス:「いや、ちょっとな。それより……」

レイチェル:「そうね、コリンズさんにも報告しなきゃ」振り返って中に入ろうと

レイラ:「ちょっと待ってください」

レイチェル:「どうかしたの?」

レイラ:「依頼人には全てを話すと言っていたので、聞き出していただけませんか?」

レイチェル:「? ああ、それって私ってこと?」

クキバミ:「そうなるの」

レイチェル:「うーん、でも、コリンズさんと一緒に聞いた方がいいんじゃないの?」

アーク:「あのおじさんは依頼人じゃないよ」

レイチェル:「そうだけど……うん、わかった、でも先に私が話を聞くってコリンズさんに伝えてくるね」

クキバミ:「いや、コーラルに呼んできてもらおう。レイチェルにはすぐに話をして欲しいのだ」

レイチェル:「そうなの? うーん……わかった。クッキーが言うならそうする。お願いしていい?」コーラルに

コーラル:「ういーっす。呼んで来るだけだろ? あたい一人でいいぜ」

クキバミ:「ゆっくりで構わんぞ。ゆっくりで」

コーラル:「あいあい」後ろ手に手を上げつつ

コーラル:よーし、食堂でも言ってつまみ食いして来るかー

アーク:ないす時間稼ぎ

 

GM:では、暗殺者は先ほどと同じ証言をレイチェルに対して行います。依頼者はフロンタ隊長だと。

 

レイチェル:「……それじゃあ、フロンタさんの仕業だったってこと?」

レイラ:依頼書が偽造だったことは伝えるべきでしょうか?

クキバミ:伝えておくべきぞ。今を逃せばもはや機会がない

クキバミ:「確証は持てんな。不審な点があったのであろう?」レイラに

レイラ:「はい。彼が持っていた依頼書の署名がラトヴィック氏の筆跡とは違うのです。偽造の可能性が高いかと」

レイチェル:「筆跡が? うぅん……でもそれを私が聞いてもなぁ」

クキバミ:「むしろこの手紙を発見させるのが目的だったのかもしれん。かえって騎士団が犯人である可能性が減ったほどじゃ」

レイラ:「報告は以上なのですが、このあとどう致しましょう?」

レイチェル:「どうって、この人をどうするかってこと?」

レイラ:「はい」

レイチェル:「えぇ~ 私が決めるの!? 困ったなぁ……はじめは騎士団にお渡しすればおしまいって思ってたんだけど……」

 

アーク:「この人に依頼した人は何が目的なんだろ? カシウス頑張って考えてよ!」

カシウス:「俺!?」

 

レイラ:「では騎士団に引き渡すように手配します」

レイチェル:「ん~ 待って! もし騎士団の中で何か企みがあったら渡しちゃダメでしょ? でもじゃあコリンズさんが自作自演でやったかもしれないってこと? そしたらここで捕まえておくのも……あぁ~うぅ~」

 

カシウス:「……でも、たしかに、フロンタをハメようとしてコリンズを殺そうとしたってことは、そんなことをしてなにか得があるやつがいるってことだよな」

アーク:「本気で殺そうとしてたら殺せてたと思うよ。だって強かったから」

カシウス:「そうだよなぁ……じゃあコリンズを殺す気はなくて、フロンタをはめようとしたってことで、じゃあコリンズが怪しいんじゃないか?」

アーク:「でも領主様の兵士は殺されてるよ?」

カシウス:「あいつがそこまで非道なやつかどうかって話か……」

 

レイチェル:「うん、じゃあ間を取りましょう!」手をパチンと叩き

レイラ:「間、ですか?」

レイチェル:「この人は勝手にフロンタさんに恨みを持ったことにしましょう。単独犯。私が雇った傭兵であるあなたたちがそれを捕まえました! 身柄は私が預かります! ……で、どうかしら?」

クキバミ:「たしかに個人で動いていたことにすれば争いは起きないかもしれぬが……うまくいくかの?」

カシウス:「俺はいい案だと思うが、どうするみんな?」

レイチェル:「騎士団とコリンズさんにはお父さんにお願いして説得してみましょう。それでどう?」

クキバミ:「レイチェルは頼りになるのう」

レイチェル:「ふふっ、そうでしょ?」えへん

 

アーク:……選択肢は3つってことだね

カシウス:お金も出せない苦労人の騎士団重役で黒幕にハメられそうなフロンタ・ラトヴィック

アーク:保身ばっかりのクズ野郎で権力にしがみつこうとしているコリンズ公爵

カシウス:美少女だけど実家のお父様が黒そうなブラックバーン商会

アーク:たぶん正解がない選択肢だね

クキバミ:ほう、シナリオ分岐というやつか

 

GM:ひとまずみなさんの直感的な意見をお伺いしましょう

レイラ:どれも裏がありそうで恐ろしいですが……私はフロンタ隊長に引き渡したいです

アーク:僕はブラックバーン商会がいいと思う。唯一容疑者じゃないし

カシウス:俺もレイチェルに委ねて様子見するのに賛成だ

クキバミ:コリンズだけは避けたい。奴は冷静さを失っておる

コーラル:アタイは騎士団の犬だからね、決定権はないよ

GM:では、この時点でコリンズは候補から外れますね

 

GM:あとはレイチェルか、フロンタか。投票で決めましょうか

 

投票 フロンタ or レイチェル

 アーク  → レイチェル
 カシウス → レイチェル
 レイラ  → フロンタ
 クキバミ → フロンタ
 コーラル → フロンタ

 

 

GM:では、フロンタ隊長に彼を届けに行きましょう

レイラ:「……この件、騎士団に預けるのはいかがでしょうか? この者は結構な手練れです。標的の近くに監禁すれば危険です」

レイチェル:「騎士団に……? でも、騎士団の手の者かもしれないって」

レイラ:「少なくとも当初、我々に依頼したのはラトヴィック殿です。依頼書も偽造となれば、騎士団こそ信用できます。それに、ラトヴィック殿は信用できる方ですよ(サラーさんの師匠ですし)」

レイチェル:「……だといいんだけど。だめね、私も疑り深くなってきちゃった。それじゃ、そうしましょう。お願いね」そう言って伸びをすると、疲れたというかのように邸宅に戻っていきます

コーラル:あ、入れ違いででてくるぜ。シチュー美味かった

GM:コリンズ呼べよ!!

コーラル:いやー食ったら忘れちまったぜ!

コーラル:「やっぱりウサギ肉と野菜のシチューはうまかったぜ」

アーク:「いいなぁ」ウサギ見ながら

レイラ:「!」心配してクキバミを見ます

クキバミ:タバコ吸ってる

レイラ:かわいい

アーク:薫製肉

GM:見ている世界が違いすぎる

 

 

GM:では、最後にフロンタさんとお話しして、今回のセッションを終わります

フロンタ:「お疲れ様。話には聞いている。今回はブラックバーン嬢の世話になってしまったようだな」

レイラ:「はい。ともあれ暗殺者の捕縛に成功しました。また、偽装と思われる書類を持っていたので回収してきました。検めていただくようお願いします」

フロンタ:「ふむ……しかし人間とはな。私の暗殺を試みたのは間違いなく蛮族だったのだが」

レイラ:「暗殺未遂に便乗したのでしょう。蛮族に見せかけようとしていましたので」

コーラル:フロンタにコルク屑投げつけてよ。ぺちぺち

フロンタ:まだ我慢

フロンタ:「しかし、この話が私の耳に入ってきたことの意義は大きい。礼を言う。……今は礼しか言えんのだがな」

レイラ:「今後の彼の処遇は……?」

フロンタ:「ひとまず地下牢に収容する。そのあとは……本国と相談だな」

レイラ:「そうですか、宜しくお願いします」

 

コーラル:「おい、おっさん」

フロンタ:無視

コーラル:「お前襲ったのって、本当に蛮族だったのか?」

フロンタ:「当たり前だ。この手で仕留めたからな」

コーラル:「ふーん」またコルクつまんでフロンタにぺちっと

フロンタ:「だが、たしかに……」おもむろに立ち上がり壁にかかっているハンドアックスを手に取りつつ

アーク:あっ

GM:フロンタはハンドアックスをぶん投げてコーラルの顔の横に突き刺します

コーラル:ビィィィィィン! 髪がひと房落ちる

コーラル:「お前、女の髪をなんだと思ってやがる! 一生かけてべんしょーだ、べんしょー!」

アーク:……こっそりハンドアックスもらって帰ろ

カシウス:おい

フロンタ:「騒ぎに便乗したというならはやすぎるのも事実」羊皮紙に何かを書いて、机をノックします

GM:秘書官のミカが入り口から現れて、書類を受け取り、そして去っていきます

 

コーラル:「そういや、黒幕はどうやってレイヴンの羽根なんて手に入れたんだ?」

フロンタ:「知らんな」もう一度立ち上がり、今度は短槍を手にとって回しながら「どこかで見つけたか、こういうときのために蓄えている嫌な連中がいるか……」と考えつつ独り言のように

コーラル:「市場で売ってるようなもんじゃねぇからな。嫌な匂いがするぜ……シケの匂いだ」

フロンタ:「……海のことはよく知らないが、シケを乗り越えるには船員に不安があるかもしれんな」

レイラ:「どういうことですか?」

フロンタ:「私の部下に裏切り者がいるかもしれんということだ。……だが、私は部下を疑うのは趣味ではない。裏切られるなら私はそれまでの男だったということ」足元にバシンと槍を突き立て

コーラル:「ひゅーっ、でも船長のミスでトルネードに一直線とか、笑えないぜ?」

フロンタ:「いずれにせよ、この件はここまでだ。改めて礼を言おう。君たちのことは信頼するよ。ただし……」足元に突き立てていた槍を引っこ抜いて

アーク:あ

フロンタ:アークの顔の横に放り投げて突き立てます

アーク:ビィィィィィィン!

フロンタ:「あまり品のよくない行動はとらないように。コーラルの真似だけはするな。人族として恥だ」

アーク:そっとハンドアックスを元の突き刺さってた場所に戻しておくよ

カシウス:たぶんその返し方は間違ってるぞ!

レイラ:「失礼しました」

 

フロンタ:「とはいえ、品については私も偉そうな口は利けないな……」独り言のように

フロンタ:「すまないが今回の報酬はブラックバーン嬢から受け取ってくれ。皇帝をしてもいよいよ議会がうるさくなってきた」

カシウス:「ああ、わかった」

レイラ:「議会が、ですか?」

フロンタ:「帝国商会が増長しているのだよ。だから、君達も気をつけ給え。あの、ブラックバーン嬢にはな」

カシウス:「気をつけろ? どういう意味だ?」

レイラ:「ご忠告ありがとうございます」一礼してカシウスを制して退出しようとします

GM:では最後に、たぶん一緒に出ようとしてないコーラルに

 

フロンタ:「コーラル、お前に命令だ」

コーラル:「やだ」クエストダメージ発生

コーラル:「いってぇ!」

アーク:隣でビクッってするよ

クキバミ:隣でピョンってするぞ

レイラ:なんですかそれかわいい

 

フロンタ:「うるさいからしばらく彼らと行動しろ。ブラックバーン嬢が何か話を持ってくるなら、私にも伝えろ。いいな?」

コーラル:「……アイアイサー」

レイラ:顔をしかめます

フロンタ:「というわけで、これを貸し付ける。実力は十分ある。私との連絡役に使ってくれ」

レイラ:「……はい、了解しました。では、失礼します」不服そうに

 

GM:では、そんな5人を見送りつつ机に戻って何かを書き始めるフロンタ。彼が机の脇の戸棚から取り出した地図には、星型要塞ダインハイトが描かれており、そして再び走らせた文字は次のように続きます。

GM:建議書 ダインハイト奪還作戦

 

GM:というところで、今回のシナリオは終了です。お疲れ様でした!

一同:お疲れ様でしたー!

 

第2シーズン第2シナリオ「動き始めた歯車」

経験点 基礎経験点    1000点
   +シーズンボーナス  100点
   +撃破点        60点
          合計 1160点

 

報酬  依頼達成     4000G
   +戦利品・拾得    376G
          合計 4376G/人

 

名誉点 依頼達成       10点

 

 

 

次回につづく