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【ソード・ワールド2.0リプレイ】弱くても、進む【英雄志望と二つの剣2nd season 4-6】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-32nd-4

 

前回のあらすじ

アークの首飾りを巡って暗躍する秘書官のミカ。フロンタは彼女の不審な動きに気づいていながらも、自分自身の判断が疑われて当然だとの考えから深く詰問することはせずにいるようだ。いよいよアークの身柄を受け渡さざるを得ないと判断したフロンタは、アークに「間違っても歩き続ける人間であろうとすることは間違ったことではない」と語りかける。自らの運命を悟りつつあるのか、アークはおぼつかない足取りで、再び立ち上がった。

 

 

GM:カシウスは首飾りを回収したあと、レイチェルに指定された地点へとこっそり向かわなければなりません

GM:そこでカシウスの先導で隠密判定を行いましょう。目標値は12とします

カシウス:ふはは、任せろ

アーク:カシウスにダイスを振らせたら……

カシウス:隠密判定 2d6+7 → (1,6)+7 → 14 成功

クキバミ:我もか?

GM:クキバミはカシウスの先導があるので、目標値を10として判定してください

クキバミ:隠密判定 2d6+3 → (4,5)+3 → 12 成功

クキバミ:こそ!!!!!! こそ!!!!!

カシウス:ささっ!!! ささっ!!!

GM:えらく主張の激しい隠密行動ですね(苦笑)

 

GM:さて、カシウスとクキバミが移動中、どこかへ急ぎ足で向かうミカを目撃します。カシウスたちと同じ方向から来て、どこかに向かいました

カシウス:「? あれは……ミカ? なんでここに……」

クキバミ:「あの女には気をつけよ。何か隠しておる」

カシウス:「そうなのか?」

クキバミ:「確信はないがな」

GM:ミカが足早に一つの扉を開いて入ったところで、地図製作判定をお願いします。目標値は9です

 

クキバミ:その程度なら任せよ

クキバミ:地図製作判定 2d6+8 → (4,3)+8 → 15 成功

カシウス:地図製作判定 2d6+4 → (4,1)+4 → 9 成功

カシウス:ギリギリ

GM:では、レイチェルに見せてもらった地図では、その方向に例の地下牢があることを思い出します

クキバミ:「同じ方向から来たが……」不安

カシウス:「まぁ、気にしなくていいだろ。いこう」サササッ

 

GM:もうしばらくこそこそと進んで、指示されていた合流場所に到着します。

レイラ:出番ですね

GM:レイラ・コーラルの二人は隠れて待っている間に2回の薬草類の使用が可能です*1

コーラル:助かる。救命草と魔香草を使っておく(HP+7、MP+7)

コーラル:「んだよ、あいつ。誰もこねぇじゃねぇか。いいかげんこの服だと胸がきちーんだけど」

GM:あら、元の服に着替えてからきてもよかったんですが

コーラル:急いでたから奪った服のままだな

レイラ:じゃあ私まだあの女性騎士のフリフリの服着てるんですか……

コーラル:スカートで戦闘だ

レイラ:でもパンチです

GM:ちっ

 

GM:息を潜めて待っていると、奥の樽やらテントの間にうさぎの耳がぴょこっと出てきて、続いて慎重に誰かを探すカシウスが顔を覗かせます

レイラ:「カシウスさん!!」小声

カシウス:声のした方を見て

コーラル:「お?」

カシウス:「レイラ! レイラなのか!? コーラルも! よかった……本当に無事で……!」駆け寄る

レイラ:「よかった……! 皆さんもご無事で!」

クキバミ:「む、コーラルも生きておったのか」

コーラル:「んだよ、死んでた方がよかったか?」

クキバミ:「どっちでもよかっただけじゃ、ほれ」買っておいたランチセットとエールを渡すぞ。レイラにも

コーラル:「おおっ! なんだよウサギ! お前いいとこあるじゃねぇか!」おぐおぐごくごくむしゃむしゃ

クキバミ:「出会いがしらに食われたくなかっただけじゃ」ぷい

レイラ:「……アークさんは?」

カシウス:「アークは……ちょっと事情があって、その……色々あって来られないんだ」

レイラ:「危険です! ミカさんがアークさんの首飾りを狙ってます! すぐに向かわないと!」

コーラル:「そーだった! あの高飛車女がやべーんだ」

カシウス:「ミカが? いや、でもあいつさっき地下牢に向かったのを見たぞ」

コーラル:「狙いはアークの持ってる首飾りってやつだ! お前ら、心当たりあるんだよな!?」

カシウス:「ああ、それなら……ここだ」ポケットから首飾りを取り出す

コーラル:「おぉ! なんかよくわかんねーけど……これってファインプレーじゃねぇの?」

レイラ:「そうかもしれませんね」考え込みながら

コーラル:「あの女の狙いはこいつなわけだ。なのに、アークんとこ行ってみたらコレがない。無駄足踏ませてやったってことだぜ、これ」

カシウス:「ははは、レイチェルの案だけどな。アイツにはいつも助けられてばかりだ」

クキバミ:「用済み扱いされてアークが殺されていなければいいが……」

 

コーラル:「…………で、この首飾りなんなの?」

GM:たしかにコーラルなんも知らないwww

カシウス:そういえばそうだったww

レイラ:「これは魔剣クラウ・ソラスに関係があるものなのだそうです」

コーラル:「なにぃ!?」

レイラ:「まぁ、私も半信半疑でしたが……」

カシウス:「レイラの言ったこと以上のことは、俺もアークもわかってない」

レイラ:「ただ、ヴェルチ家の末子フレデリック・ヴェルチ殿より直々に預かったものです」

コーラル:「いや、預かったって……こんなん、簡単に預けられるもんじゃ……ええぇぇ?」混乱中

クキバミ:「そういえば、お主らはあのダインハイトから来たんじゃったな。実は身分のある者なのか?」

カシウス:「いや、ただの偶然だ。フレデリックにとってアークが一番信頼できる友達だったってことさ」

レイラ:「事情は複雑で説明は難しいのですが、ダインハイト陥落の際に、フレデリック殿の保護を申し使っていましたので」

コーラル:「……おい、その友達って関係はミカかハゲ野郎に知られてるのか?」

レイラ:「そろそろフロンタ隊長と呼んだらどうですか……そこまでは知らないと思いますよ」

コーラル:「はぁん。なら、人質としての価値には気づいてねぇな」

カシウス:「どういうことだ?」

クキバミ:「公王家との関係が知られていなければ、アークはただの精神崩壊冒険者どまりじゃ。首飾りがなければ相手にもされなかろう」

コーラル:「そーゆーこった。普通のやつならレイラがとっさに嘘ついたと思って……」

カシウス:「それで問いただしに地下牢に戻ったってことか」

クキバミ:「脱出に気づかれたな。むしろ嘘で時間を稼がれたと思って怒っておるかもしれんの」

コーラル:「へっ、なかなか気分がいい状況じゃねぇか。……しかしとなると……こっからどうするかだな」

カシウス:「なら、今がチャンスだ。脱出ルートもレイチェルに指示されてる。そこに向かおう」

コーラル:「……へぇ。あのお嬢様がそこまで準備してくれてんのか。ただの箱入りかと思ったがなかなか」

 

GM:騎士団の野営陣地の外から複数の怒号が聞こえ始めます

コーラル:「なんだ?」

レイラ:「一体何が?」

カシウス:「騒がしいな……」一応身を隠すか

レイラ:そうですね

GM:数名の騎士が騒ぎの怒った方に移動し始めます

コーラル:「これはお嬢様から聞いてねぇのか?」

クキバミ:「聞いておらんの」

 

 

次回につづく

*1:リプレイでは省略されていますが、レイラとコーラルは拘束した騎士団から服を奪って、武器をしまってあった倉庫で持ち物を回収して合流しています。この間に暗殺者は別行動になりました