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【ソード・ワールド2.0リプレイ】ダインハイト奪還作戦【英雄志望と二つの剣4th season 1−8】

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前回のあらすじ
緒戦を勝利で飾った英雄たちは敵が城門へ侵入するための橋を落として部隊を分断させるつもりではないかと看破する。英雄たちが突貫して相手の破壊工作を挫くという力技を採用することに意見がまとまり、本格的な城塞攻略作戦が幕を開ける。

<前回 |第1シーズン第2シーズン第3シーズン4−1

GM:一時進行を停止していた部隊全体が、太鼓の音とともにもう一度前進を再開します。しばらく進むとダインハイト城郭がはっきりと姿を現し、その外側に砂ぼこりと煙を発する木製の砦が築かれている様子も目視できるようになります
GM:相手はどうやらその砦で迎え撃つつもりのようで、その外には一切敵の姿がありません

コーラル:……ノイルの奴、上から見捨てられた可能性もあるんだよなぁ
レイラ:そんな気もするんですよね。だから別作戦かもとは
クキバミ:本隊を引き寄せてる間に他を攻める説はありますよね
コーラル:ただ……まぁノイルの上って、まだよくわかってねぇし、こっちの手の届かないところで何かすることはないと思うんだが

GM:平原に轡を並べると、蛮族の砦から騒ぎ立てる声が威圧しようとしてきます

フレデリック:「愚か者どもが喚いているぞ! 戦士の声というものを聞かせてやれ!」
GM:フレデリックがそう言って鼓舞すると、こちらも一斉に声をあげ、武器を打ち鳴らします
クキバミ:「イヨ―ッ!」ポン!

アーク:魔剣掲げてピカーっと雷おとす
GM:ひゃーっ!
アーク:フレッドがやれって言いました!
GM:兵たちの士気はアークの稲光で最高潮に達し、相手の砦から上がっていた声に明らかな動揺が走ったのがわかります

フレデリック:「アーク! 人族の意志を見せよ! 全軍! 進めーーーェッ!」
レイラ:「ダインハイト騎士団の意地を見せるときです!続け!!」
兵士たち:「うおおおおおおおお!」
コーラル:「おらおらおらぁっ!! 死にたい奴からかかってきやがれぇっ!!」
アーク:「みんな! 俺に続け!!」

GM:というわけで、ダインハイト南西門争奪戦、開戦です!

フェイズ1:砦に取り付く

GM:先陣を切って5人は砦に向かって駆け抜けます

GM:砦の外周には尖った馬返しの杭が打たれていますが、前衛3人は造作もなく払いのけるようにへし折ったり叩き割って進めることでしょう
コーラル:むしろ、掴んでから敵陣に投げ込もう

GM:砦の防壁は土が盛ってある上に柵をあしらったものです。突破は容易ではありませんが、ここで二つの方法を選べます

選択

① 正面突破 命中判定18 2人
② 潜入工作 隠密判定17 1人

GM:ここからは作戦選択肢によって経過時間カウントを設けます。単純に判定に失敗すると1点溜まっていきますが、場面によっては必ず1点入ったりします
コーラル:カシウスでいいんじゃねぇか? 1発成功するだろ、これ
クキバミ:カシウスGO!
GM:カシウスの隠密固定値は……現在14ですね。化け物か
クキバミ:つっよい
コーラル:もはやいまのカシウスはどこに出しても恥ずかしくないスパイだ
クキバミ:そうか……カシウスっても成功するくらいの強さを手に入れた時カシウスは輝くのか……

カシウス:隠密判定 2d6+14 → (5,4)+14 → 23

GM:完璧すぎる
コーラル:これは余裕
GM:では、コーラルが杭を放り投げた横で、カシウスが言います

カシウス:「ちょっと雑魚をあけてくれるか? 俺も役に立たないとな」
レイラ:「おねがいします」肘鉄でカシウスの前の敵を吹き飛ばして道開けます
コーラル:「ひゃっはー! おらぁ! 次の杭よこせおらぁ! これかぁ!?」ガシッとカシウスの襟首つかみ
コーラル:「おらぁっ!!!」空いた道に投げ込む

カシウス:空中でくるりと回って受け身を取って、返しのついたロープを防壁の上に投げて木の壁を走ってひらりと中へ

レイラ:「一人で大丈夫ですかね?」
クキバミ:「大丈夫じゃろ、中に人の女でもいない限り」

GM:砦の防壁前に皆さんが到達したとき、木製の跳ね橋がどしんとタイミングよく落ちてきます
GM:そこに低級の蛮族の死体が落ちると、上からカシウスがナイフを掲げて合図します
カシウス:「これで象も入れる。行くぞ!」櫓から飛び降りて柔らかく着地
コーラル:かっこいいな、おい。本当にカシウスか
レイラ:輝くところでは輝くんですよ。草葉の陰とか
クキバミ:お亡くなりぃ!?

クキバミ:「よしよし、良くやったぞ」ご褒美の干し肉
コーラル:んじゃ、突っ込むぜ!
アーク:行くぞ!
コーラル:「おらぁっ!! 英雄志望とその仲間たちのお通りじゃぁ!!」
アーク:「俺が魔剣の英雄、アークだ! この街を返してもらう!」
レイラ:(これだけ暴れる人たちがいれば隠密もしやすいでしょうね……)苦笑い

フェイズ2:砦の奥へ

GM:では、造作もなく砦の正面にお邪魔した皆さんですが、中には噂のやつらが構えています

GM:スコーピオン銃撃部隊が一斉に姿を現し、突入した皆さんに向かって斉射を試みます
コーラル:きやがった、ガン連中
アーク:魔剣で切り払いてぇ

選択

① 回避を試みる 回避判定17 各自処理
② 物陰に身を隠す 危険感知判定16 冒険者レベル+敏捷度B17 各自処理
③ アンチミサイルフィールド 行使判定成功 効果処理に従う

アーク:回避捨てて突っ込んでいったら戦闘で敵に近いところから始められない?
コーラル:いや、たぶんここはイベントなんだろう
GM:はい。回避しないで突っ込むならこの程度の連中造作もないので、ダメージと引き換えに時間経過0で突破できます
コーラル:ちなみに、ダメージ量は?
GM:ダメージ量は10です

レイラ:回避に失敗したら時間経過しますか?
GM:はい、回避失敗時には時間経過が入ります。勢いが一つ減るというところですかね
コーラル:ならやって損はないな。アタイは回避を選ぶぜ
レイラ:私もですかね

アーク:そんな豆鉄砲で英雄は止められない! 僕は突っ込むよ!
レイラ:血気盛んすぎませんかw
クキバミ:いやそれくらいの方が兵の士気も上がるというものよ……
コーラル:そういうクキバミとカシウスはどうするんだ?
クキバミ:ふむ……面白いからアンチミサイルフィールド展開しちゃう
カシウス:ダイスに任せるのかよw 俺は望み薄だが回避だな

コーラル:「やべぇ、ガンがくる! 多いぞ!」
アーク:「これくらい!」走り出す
レイラ:「アークさん!?」
GM:アークは全く足を止めずに弾丸の中に飛び込み、体の方々に魔力が炸裂して10点魔法ダメージを受けます。しかしそんな攻撃が今のアークを止めることはできません(残りHP59)

カシウス:回避判定 2d6+9 → (3,5)+9 → 17 win!!
コーラル:回避判定 2d6+12 → (5,3)+12 → 20 win!!
レイラ:回避判定 2d6+11 → (2,3)+11 → 16 lose…

レイラ:くっ……消魔の守護石使えますか?
GM:もちろん可能です
レイラ:では弾丸の多さにやむなく消魔の守護石に手を伸ばします(2点軽減、残りHP44)
カシウス:その横で蛮族の死体を背にして掃射をしのぐ
コーラル:アタイはアークに遅れたくない、弾道を見極めて華麗に回避だ!

クキバミ:我はアンチミサイルフィールドを行使じゃな
クキバミ:行使判定 2d6 → (5,2) → 7 成功(マギスフィア大)
クキバミ:アンチミサイルフィールド表 1d6 → 5
クキバミ:やったぜ!

GM:クキバミは瞬間的にアンチミサイルフィールドを展開します。相手の弾丸はクキバミの前に現れたシールドに命中し、次々に周囲に弾かれます
クキバミ:「魔動機の技で我に傷をつけようなど、未熟さを知るが良い」

アーク:「邪魔だぁっ!」ひと払い!
コーラル:「ずりぃぞアーク!」アークに追いついてこっちも薙ぎ払う! さらにブレードスカートで次々首をはねてやろう!
コーラル:スバババババババババっ!! と、体の回転と共にスコーピオン共の首が舞う

GM:敵の砦は完全に恐慌状態に陥ります
コーラル:ひゃっはー! アタイを見たやつは死ぬぜぇ! 死んじまうぞぉっ!
アーク:死神のお通りだ!
GM:まだ敵兵を駆逐したわけではありませんが、これを好機と見たシンとフレデリックは本陣を前進させます。

GM:いよいよ城門前に向けて進撃の時です


次回へつづく