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【ソード・ワールド2.0リプレイ】ダインハイト奪還作戦【英雄志望と二つの剣4th season 1−7】

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前回のあらすじ
戦場での戦闘に適応するべく買い物を済ませた冒険者たち。そこに城内の偵察を済ませたエルフ偵察隊のリーダー格となったリィナが現れた。

<前回 |第1シーズン第2シーズン第3シーズン4−1

リィナ:「相手も出城を築いています。砦といったほうがいいかもしれませんけどね」
コーラル:ダイナマイトもってこい。山ほどな
リィナ:「南西門にこの大きな兵器をぶつけるには、砦を正面から陥とす必要がありそうです」
フレデリック:「地図でいうとどのあたりの領域だ? 迂回は難しそうか?」さっきまで見ていた地図を持ってきて

GM:というわけで、ダインハイト南西門の正面を完全に覆うように、星形要塞のくぼみ部分を埋めるような形で、堀の外側に相手が防衛線を展開していることがわかりました。
GM:この部分の突破は戦闘ではなく行為判定の連続で処理します(作戦にもよりますが)
GM:話に聞く限りはそう高レベルの蛮族はおらず、皆さんにとっては雑兵の群れです
GM:面倒臭いのはスコーピオン種族くらいのもので、おそらくガンによる掃射攻撃を1度は受けることを覚悟するべきでしょう
レイラ:ふむふむ

レイラ:「そのくらいなら、突破自体は問題なさそうです」
シン:「心強い」
リィナ:「ひょっとして、あんまり悪い知らせじゃありませんでした?」
コーラル:いやー……ガンはきついな
アーク:ガン弱点
クキバミ:ファイターはガン苦手よの

リィナ:「ではいい知らせにうつりましょうか?」
クキバミ:「とびきりのを頼む」
リィナ:「相手の数は思っていたほど多くありません」なぜか得意げにふふんとえばります
アーク:「ほら! どっちも一緒じゃん!」
リィナ:「一緒じゃありませんよ!」

リィナ:「堀を伝って城内に潜入できたんです。それがどういうわけか……」
コーラル:……いや、それ、いい知らせなのか微妙だな、おい
リィナ:「少なくとも南部の市街地に兵はなし! 騎士団の訓練場跡やライダーギルドのあたりもいなかったそうです」
リィナ:「つまり相手は第二城壁内にいるかもしれない本隊と、第一城壁外の東、南の2部隊だけ!」

レイラ:「……」ちょっと考え込み
アーク:「なんか、おかしいよ」野生の感
コーラル:「んじゃ、敵はどこにいたんだ?」

クキバミ:「うぅむ……ダインハイトフォール時の敵戦力と比較して相違はないか?」
リィナ:「いえ。明らかに少なくなっています。たしかにちょっと怖くはありますけど……でも、この戦いだけをとれば、勝機には違いありません」
レイラ:「第二城壁内に居る可能性は否定できませんかね……あるいは、別の作戦のために兵を撤収しているとか」

クキバミ:「……罠じゃな。フレデリック殿、城の中に兵を忍ばせられそうな空間があるか分かるだろうか」
フレデリック:「習ったものの中で言えば、空城の計だな」
アーク:「苦情?」
フレデリック:「獣を捕らえる罠であるだろう? 檻の中に招いておいて、蓋をぴしゃりと閉じるものが。あれを城を使ってやるという策だ」
レイラ:「その場合こちらの連絡線を断つのが必須では? 帝国方面まで遮断なんて……」
フレデリック:「そうだな、帝国と連絡して西門を落とし、我らが南西門を落とせば、包囲はかなわん。せっかく閉じた蓋に穴が空いて……」地図をなぞりつつ

コーラル:「いや、まて、アタイら全部が獣じゃねぇならアリだぜ。だってこいつだろ? 今日の獣は」アークを指差し
クキバミ:「アークが獣とはな。まぁあんまり間違っとらん」
アーク:「そんなー」
クキバミ:アークは出荷よー
アーク:(;ω;)

GM:みなさん見識判定で、目標値16どうぞ

見識判定(目標値16) クキバミのみ成功
→クキバミに敵の作戦を開示

クキバミ:地図をしばらく見て
クキバミ:「相手方はこの国の防衛措置をよく知っておるな」
フレデリック:「どういうことだ? 相手の失策ではないのか?」
クキバミ:「相手が狙っているのは橋の機能停止であろう、そうすれば檻の蓋は閉じられる」
シン:「橋か……目的が君たちだとしたら、それだけで数日は本隊との合流が難しくなるな。エルフ偵察隊は堀から合流できるだろうがね」
アーク:しかもうちにはカシウスがいる!

コーラル:「派手にやっちまったからな。まぁそれに、こっちは数は互角でも、蛮族ってのは基本質で押してくるような連中だ」
フレデリック:「それなら、一番槍を譲れば済む話ではないのか? 城門の突破は見送り、包囲して土を盛って堀を消し去れば……」
コーラル:「んな時間、あんのか?」
シン:「残念ながらないね。相手が伏兵なり別行動なりに兵を動かしているというならなおさらだ」

コーラル:「少数精鋭の最強部隊を潰されたら、あとはゴリ押しでなんとかなると思ってんだろ。まぁ、あながち間違っちゃいねぇしな」と、アークの首飾りを見て
レイラ:「もし封じ込められたとしても数人だけを逃がすならいくらでも方法はあると思いますよ」
カシウス:「たしかにな。少しでも時間があればジャック豆なり魔法で橋くらい作れる」
レイラ:「ですから、本隊が封じ込められることさえなければ、私たちの心配はいりません」
シン:「本隊の封じ込め……待て、分断か」

クキバミ:「ノイルとか言ったかの。面倒なやつじゃ」
レイラ:「どういうことです?」
クキバミ:「我らが先陣を切って中に入るじゃろ? そこで橋を落とす」
コーラル:「アタイたちが大暴れして勝ちだろ?」
クキバミ:「東から敵の本隊が分断した本陣を叩く」
シン:「本隊と言っても、主力である君たちを失った、陣もない川沿いの湿地帯に寄せ集められた決死の150人だ。腕の立つ者もいるが、『質で攻めてくる』ならどうなることか」

コーラル:「へぇ、盤外の一手だな。なかなか頭キレんのがいんな」
フレデリック:「お前は知らんのか、相手の大将株は元騎士団長ノイルだ」
レイラ:「!!」ビクッ
コーラル:「あーなんか聞いた事がある気がする」

コーラル:「ま、こうなりゃやることは決まったも同然だ」
レイラ:「ですね」
コーラル:「正面からブッこんで、罠ごと喰い破る」

一同:「……」

シン:「はっはっは、なるほどね。ではその作戦で行く場合、君たちの行動目標が一つ増えることになる」
GM:見識判定11をお願いします。今回のみスカウト+知力を認めます

見識判定(目標値11) カシウス、クキバミが成功
→カシウス、クキバミに情報提供

カシウス:「爆発トラップキットの解除だな」
シン:「まさしく」
クキバミ:「我とカシウスがかかれば問題ないじゃろう。じゃが魔法や力づくで叩き壊す蛮族が現れたら」
アーク:「僕たちの仕事ってことね」
コーラル:「よし、んなら、任せとけ。アタイとアークとレイラで喰い破って、少しでも早く解除する」

アーク:「とりあえず突っ込めばいいんだね!」
コーラル:「そうだぜアーク。敵の狙いはたぶん、お前だ。お前が死ねば、アタイたち全員が死ぬようなもんだ」

コーラル:「どうよ。数万人の命を握っちまった気分は?」
アーク:「大丈夫、もう覚悟は決まってるんだ。だから変わらないよ。笑顔で戦う」
コーラル:「はっ、さすが英雄!」
カシウス:かっこよくなったなぁ!
レイラ:「では、行きますか」
カシウス:「ああ、行こう!」緊張
アーク:そんなカシウスの背中、笑顔でたたいて勇気づけていくか

GM:では作戦が決まったようなので、正面突破大作戦といきますか