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【ソード・ワールド2.0リプレイ】ダインハイト奪還作戦【英雄志望と二つの剣4th season 1−3】

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前回のあらすじ
ダインハイト奪還作戦は英雄たちの遊撃隊と両翼の決死隊、そして中央に戦象が曳く虎の子の攻城兵器という構成で決行される。いよいよ決戦の火蓋が切って落とされる。

<前回 |第1シーズン第2シーズン第3シーズン4−1
GM:今回は全編を二つの戦闘で構成します。通常戦闘を利用するので、開戦時の初期配置にもなる味方同士の距離関係は先に作っておきましょう
クキバミ:隊列じゃな。1~2m間隔、もしくは前後衛に分かれるのが一般的じゃ
GM:ですね。制限移動距離で違いを結ぶか、前衛後衛を明確にし5~10m離すということになるかと思います
GM:今回の場合再後衛にさらにデモリッシャーを把握することになるでしょう

アーク:あ、あさにもお祈りしておきたい
GM:判定どうぞ
アーク:2d6+7 → (2,1)+7 → 10
クキバミ:あぶない
アーク:よし、戦いは明日にしよう!

レイラ:あ、ゴーレムも作ります
GM:そちらもどうぞ
レイラ:2d6 → (6,2) → 8

クキバミ:前後衛で良さそうかの、今までの感覚に近いし。ただレイラは少しだけ後ろに居てもらって、ダメージ対策を
アーク:アークは前だ! 開幕の一撃をお見舞いしてやる
クキバミ:アークとコーラルがツートップ張ってくれれば、あとはあまり心配いらんじゃろ
コーラル:了解だ。任せとけ

GM:一応なんですが、エレファントの周りにも随伴歩兵がいます。基本的には突入されるユニット数で管理しようと思っています
GM:突入を許したユニット数が5ユニットに達したら進軍が停止し、10ユニットに達すると退却します
GM:むろん、そんなことになる頃には射撃で落ちていると思うので、あまり気にしないでください

クキバミ:ドンドン倒そうぜって感じじゃな
レイラ:がんがんいこうぜってやつですね

GM:では、進軍開始描写を挟んで、敵兵を出現させる運びにしようかと思います
コーラル:へっへ! 今度のバトルは戦争だ!!

GM:さて、運命の朝です。
GM:幸いにして空は晴れ、絶好の戦争日和となりました。

GM:みなさんは兵士たちの先頭を切って進む都合、本陣である投石機からは多少距離のあるところにいますが、それでも改修されたデモリッシャーの指揮台に立つフレデリックの姿は十分に見ることができます
GM:その投石機にはダインハイト公国の青と白の旗が掲げられ、隊の装備はバラバラとは言え、統率を高めることに一役買っています
レイラ:懐かしい旗ですね。もとはこの旗の下で働いていましたからね……

GM:フレデリックが演説を始めます
フレデリック:「ダインハイト! 蛮族の手に堕ちた我々の故郷だ!」
GM:いつもと異なり青と白のマントを羽織って、威厳のある声はあたりに響きます

フレデリック:「あの日味わった屈辱を! 無力感を! 喪失を! 忘れた日などなかった。ここにいる私たちの誰一人としてだ!」
フレデリック:「蛮族どもは私たちの街を破壊した! だが! 私たちの魂を破壊できたか!!」
モブ:「否!否!否!」

フレデリック:「私たちの魂はいまも渇望している! 自由と、解放、そして挑戦を求め続けるダインハイトの旗はここに掲げられている!」
フレデリック:「行くぞ兵士たち! 我ら一人一人が英雄となり、かの〈大破局〉において帝都を奪還した英雄たちのように、歴史となるのだ!」

フレデリック:「ダインハイト公国、万歳!」
モブ:「バンザーイ!!!」
コーラル:がんがんがん!と武器を地面に叩きつけよう

GM:兵士たちの雄叫びに続いて、太鼓が打ち鳴らされます。それを合図に、全軍の前進が始まりました
レイラ:(この中で何人が生き残れるのか……でも、こんなことが無い世の中にするためにも……!)
クキバミ:「さぁ、楽しい戦の始まりじゃ、全員死ぬことは許さぬぞ」熱狂の酒ぐびぐび
カシウス:「ああ、死ぬ気はない。全力だ……」やや緊張
コーラル:「はっはぁっ! たーのしくなってきたなー! おい!」
レイラ:「ええ! 派手にいきますよ!」
アーク:「うん、行こう!」

GM:さて、全軍による前進がしばらく続くと、斥候が息を切らして全力で正面から走ってきます

斥候:「正面に敵影ありました。あちらも騎兵隊が兵器を牽引していたようです。正面から突撃が来ます、備えてください」
GM:それだけを伝えると、本陣に伝えるために走り抜けていきます

クキバミ:「成程のう、こちらの出鼻をくじく気か。じゃがそうはいかん。まずは景気づけにそれをぶっ潰す、逆に相手の鼻っ柱叩き壊すぞ」
カシウス:「支援は任せてくれ。俺たちだけで支えるぞ、アーク、魔剣の準備は?」
アーク:「うん、準備いいよ!」首飾りを右手で握り、そこから魔剣を引き抜く

GM:晴れ渡った空に雷鳴が一つ轟くと、稲光が収束してアークの手に魔剣を形作ります

コーラル:「ひゅー! 派手だな、やっぱ!」
GM:その雷鳴が響くとほとんど同時に、うねりを持った草原を超えて、多数のケンタウロスが姿を現します
GM:凄まじい砂埃を上げながら、敵部隊の突撃が開始されました

GM:というわけで、通常戦闘でのセットアップを行います
コーラル:ケンタウロス突撃隊か…
GM:魔物知識や先制から先に済ませていきましょう

アーク:魔物知識の前に名前バレしてる……
クキバミ:いや、どのレベルのケンタウロスかがわからんぞ

GM:こちらの参戦はケンタウロス種の何かが6体、その後方にまだ見えていませんが牽引兵器と牽引ケンタウロス2、魔法使い2、合計部位数が11です
レイラ:多いなおい
アーク:大丈夫! 魔剣で一掃! むしろ少ないくらいだ!
クキバミ:頼もしい限りで

GM:距離の都合からおそらく第1波第2波に別れることになるかと思います
GM:無論同じ戦場にはずっと配置しますので、先制や魔物知識は一度で処理して、1度の戦闘とします
クキバミ:では魔物知識判定は三回か?
GM:はい、3回でどうぞ。ケンタウロス種は1種類だけですからね

魔物知識判定

クキバミ:2d6+11 → (2,2)+11 → 15 ケンタウロスヘビーナイト
クキバミ:2d6+11 → (3,4)+11 → 18 フェイスレス
クキバミ:2d6+11 → (5,5)+11 → 21 ウォードゥーム(機関砲のみ)
(コーラルが2ファンブルで経験点100)

アーク:Lv9のケンタウロスか
GM:かなりの体力と防御力があるので普通にこの数が出てきたら吐きそうですね
レイラ:防護点13ですか……厄介ですね
アーク:魔剣に任せて! できるだけ削るから!
コーラル:実際それ頼みだな。下手に倒しきれなくて第二波の突撃をもろに受けたら一気に崩される

GM:魔法使いはフェイスレスです
クキバミ:げ、嫌いな奴
コーラル:うげ、フェイスレスか。面倒臭い奴
GM:基本的に牽引されている兵器と一緒に行動します。多彩な魔法を使うのでご注意ください

GM:最後に牽引されている兵器ですが、ウォードゥームの機関砲部分だけです
GM:ウォードゥームには公国騎士団の紋章があるので、鹵獲兵器でしょう
GM:胴体の修繕ができなかったために、簡単なタイヤだけをつけて、機関砲だけを運用しているもののようです
レイラ:鹵獲兵器は燃えますけど、使われるのはちょっと
クキバミ:ウォードゥームって鷹の目あったかの?
GM:鷹の目あります
クキバミ:なるほど。ならゾウの為にも最初に倒さねばならんな、つまり何より先制が大事!
アーク:レベルの上がったカシウスの出番だ!

GM:というわけで、こちらの先制はヘビーナイトの18
コーラル:高い
GM:カシウスの固定値が11ですね
レイラ:つよい
コーラル:アタイは9だな。ふるぜ

先制判定

コーラル:2d6+9 → (1,6)+9 → 16 lose…
カシウス:2d6+11 → (2,5)+11 → 18 win!!
→冒険者サイド先制!

コーラル:見事!
クキバミ:よいぞ!
レイラ:おお! これで勝ちましたね!

GM:さて、といって、せっかくの通常戦闘ですから、戦闘開始距離はかなり開けます
GM:象は基本的に10m進軍しますが、指示を出せば次のラウンドに停止します
アーク:アーク移動距離20しかない

GM:互いの最後衛が100m程度の状態から始めようと思っています。おそらく全面衝突は2ラウンド目からでしょう
クキバミ:ほほう
アーク:遠いなぁ
GM:ケンタウロスたちは通常移動で接近してくるので、うまく距離を測ってください
アーク:ケンタウロスの移動力が26……全力移動も考えておかないと
GM:通常戦闘だから前線作り損ねると乱戦突破があることにはくれぐれもご注意を

コーラル:んー……突っ込んで、出鼻くじくか。相手チャージだよな?
アーク:まって、ヘビーは通常移動後の突進だけ。そのあと縦横無尽の追加主動作
コーラル:ふむ、移動距離に応じて火力が上がるわけじゃないのか……これだけ距離があれば、1R目は支援でもいいかもな
アーク:とはいえ数が多いから突進はされたくないな
コーラル:万全の状態で出迎えるくらいしかないだろうな
クキバミ:全員の移動力を確認する。まずは制限移動で陣形を整えるぞ
レイラ:了解しました!

GM:というわけで、ダインハイト奪還作戦、その戦端を開く通常戦闘をはじめます!


次回へつづく