【ソード・ワールド2.0リプレイ】ダインハイト奪還作戦【英雄志望と二つの剣4th season 1−12】
前回のあらすじ
巨人が現れた。かつて一度だけ戦い、そのときは市民を守りながらようやく生きて逃げ出すのがやっとだった相手。
今回は英雄として、巨人を打ち倒さなければならない!
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GM:相手兵のほとんどが東側に集中していたのか、相手の数は多く、歴戦の冒険者たちも進路を妨害することができません。巨人はただ攻城兵器を破壊するために疾走しています
GM:ここで冒険者たちが止めなければ、背後を突かれた全軍は潰走してしまうかもしれません
レイラ:「あいつはダインハイトフォールの時の巨人! 皆さん気を付けて!」
GM:シークレットダイス
GM:ゴリさんたちの奮闘で、突破できたのは2騎だけです
コーラル:ほう
アーク:ゴリさんナイス!
GM:ケンタウロス騎兵が巨人に遅れて追随します
GM:ここで魔物知識判定です
クキバミ:2d6+11 → (2,2)+11 → 15
→正体看破失敗!
GM:巨人、見破れません
アーク:ふぁー
クキバミ:腕輪割るか……?
コーラル:失敗してるから目標値不明だし、判断はクッキーに任せるよ
コーラル:きついな。部位数は?
GM:部位数は2です
クキバミ:取り敢えず割るだけ割るか、それでわからなければやむを得ん
達成値17に増加→正体看破! ヒルジャイアント+
GM:蛮族のヒルジャイアントを使っていますが、追加効果があります
GM:上半身が下半身に乗っていくつかの騎芸ができます
アーク:……
コーラル:……
コーラル:こいつ、ケンタウロス族を何だと思ってやがる
GM:ま、キャンペーンの大ボスの1体ですからね、ネームドと思ってください
アーク:えーっと、提案! その場待機してまず状態を整えよう! こいつら通常移動ならここまで届かない!
コーラル:だな。全力移動しか届かないなら、待機でいいだろう
コーラル:それでも前衛組はいちおう3mだけ前にでておいて、相手の次の突進にあわせて突っ込むぞ
アーク:相手が全力移動してきたときのためだね、了解
レイラ:了解です
GM:では先制判定しましょうか
コーラル:2d6+9 → (5,5)+9 → 19
カシウス:2d6+11 → (6,1)+11 → 18
→冒険者先制! カシウス、ファストアクション獲得!
戦闘を地の文による描写で演出していきます。
英雄たちは陣形を整え突撃に備える。
コーラル:「たしかにデケェな」
レイラ:「でもあまり頭はよくありませんよ」
カシウス:「突撃に備えろ、蹴り上げられたらひとたまりもないぞ」プロテクション行使、妖精召喚
アーク:「魔剣で止めるよ。任せて」セイクリッドウェポン行使
カシウス:「アークの傷を癒しておいてくれ」(妖精語→プライマリィヒーリング
クキバミ:「レイラ、お主も力を上げておけ」エフェクトウェポン
レイラ:「ありがとうございます」
巨人は陣形を整えて構えた英雄たちを目にすると、雄叫びをあげながら大地を強く蹴る。
急加速を始めた巨人は、大地を揺らしながら英雄たちに正面から殴りかかる!
かと思われた。
大きく棍棒を振り上げると、あてずっぽうにアークたち前衛3人の足元をえぐるように振り抜き、そのまま勢いに任せて後衛の2人のあたりを適当に蹴り上げ、防衛陣を突破してしまった!
GM:トランプルです! 全員貫通の処理をします!
クキバミ:これはまずい!!
コーラル:この野郎、本当に狙いは本陣だけか!
貫通処理→アーク、クキバミ、ニタマゴ、妖精に攻撃が命中
アークは命中判定に対し回避成功
アークたちの足元の土がめくりあげられ、岩が飛び散る。しかしアークたち3人は瞬時に反応してこれを回避する。
アーク:「危ないっ!」
クキバミ:「こら、アーク! 止めんか!」
アーク:「あっ、ごめんつい癖で」
あまりの勢いと想定外の動きに対応できなかった前衛を突破した巨人は、後衛に激しい蹴りを入れる。
カシウス:「おいおいおい!」跳びのき
クキバミ:「ぎゃーーっ」
コーラル:「なんつー無茶な野郎だ……アーク、レイラ。あれ、任せられるか? アタイは馬の突撃を止める」
レイラ:「わかりました。あれを本陣に通すわけには……!」
アーク:「背中は任せたよ」
レイラ:ゴリさんたちで止められなかったのはこういうわけでしたか!
アーク:でも大丈夫、ちょうど27m。次で僕が間に合う距離だよ
レイラ:韋駄天ブーツ買ってよかったですね
アーク:なかったら通しちゃってたね
たった2騎のケンタウロス騎兵は、それでも突撃陣形の鉄則を守り前後に分かれる。槍を掲げて名乗りをあげながら、平原を猛烈に突き進み、デスサイズを構えたコーラルとの距離が一気に縮まる。
アーク:「カシウス! ファナティシズムちょうだい!」
カシウス:「避けられなくなるぞ!?」
アーク:「いいから!」
カシウス:「待て、ええと……」
カシウス:行使判定 2d6 → (1,1) → 自動失敗
カシウス:「ちょっと待て、うまく……」
アーク:「じゃあもういい! いくよ!」
カシウスたちの横を駆け抜けたアークが魔剣を下段に構え、稲妻のけたたましい轟とともにそれを振り上げる。
電撃が巨人の全身を引き裂くように走ると、巨人は一度棍棒をついて立ち止まり、アークへと向き直る。
レイラ:「止まった!」
クキバミ:「やるのぅ」
一方正面で突撃姿勢をとったケンタウロスにコーラルが斬りかかるが、さすが一つの陣地を突破した勇猛なケンタウロスに当てることができない。
コーラル:「おっととととぉ!?」
レイラ:「コーラルさん!」反転
レイラは向きを変えてコーラルが大振りに外したケンタウロスに駆け込み、鋭い攻撃を立て続けに繰り出す。
たまらず槍を振って間合いを作り直すと、後続の突撃に合わせるため武器を構える。
コーラル:「デカブツは止まったのかよ」
レイラ:「アークさんなら間違いありません」
コーラル:「だな」
ケンタウロスがコーラルに攻撃を試みるも、コーラルはその攻撃をかわすと、腰につけた隠し刃で逆に斬り返します。
コーラル:「甘いんだよ!」
続くもう1騎が突撃姿勢をとって突き出した槍をコーラルは軽やかに弾き、馬を返して横合いに斬り払った攻撃もレイラがその柄を掴んで逆に攻撃を試みる。慌てて前足をあげてカウンター攻撃をかわすものの、ケンタウロスの突撃の勢いは完全に失われた。
そのとき、二人の後方から激しい炸裂音が響く。
怒りをあらわにアークを蹴り上げた巨人が、立て続けに巨大な棍棒を振り下ろした。
その衝撃は大地を揺るがせ、辺りには土と岩石が飛び散る。
クキバミの目には、とても人間がその破片の嵐の中で生きていられるとは思われない。
しかし土埃の中で常識を超えた赤髪の英雄がひとり、闘志を失わずに青白い光を放つ刃を構える姿が目に映った。
クキバミ:「……ここまでとは」
アーク:「これで!」
アークは右足でめくれ上がった地面を強く踏み込み、両手で握りしめた魔剣を今一度振り抜く。
アーク:「最後だ!!」
閃光が炸裂する。
威力45(C10)+40 →(5,6)→1回転!!→(6,3)→ 13+11+40 → 64点雷属性魔法ダメージ
威力45(C19)+40 →(6,4)→1回転!!→(1,5)ラック(1,4)運命変転→(6,3)→2回転!!→(3,2)→ 71点雷属性魔法ダメージ
それは常識はずれの光景だった。
巨人の体が、無数の稲光の中で浮かび上がり、吹き飛ばされる。
巨大な棍棒とともに、その体は大地に横たえられた。
クキバミ:「……なんという奴じゃ」
アーク:「さすがに……疲れたよ……あとは……?」反動が重くて膝をつく
レイラ:「勝負ありです。もう勝ち目はありません。投降してください」ケンタウロスに
コーラル:「無駄だ、言葉が通じるわけもねぇ」
レイラ:「でも……」
GM:ケンタウロスは槍を空に掲げると、聞きなれない言語で大きな声をあげます。言葉こそ通じませんが、それが戦場での名乗りであることは伝わるでしょう。彼らはここで戦って死ぬことにこそ誇りを見出そうとしているようです
レイラ:「……」
コーラル:「やってやるしかねぇんだよ」
GM:重たい槍を脇に携えて、満身創痍のケンタウロスたちは最後の突撃を繰り出します
レイラ:槍をもう一度握ってかわし、懐に飛び込んで喉元に拳を突き出します
コーラル:こっちも槍を弾いて、胴体に一撃だ。こういうのは、真正面からな
GM:最後まで抵抗を諦めなかった2騎が崩れ落ちます
アーク:「よかった……」立ち上がって
アーク:「巨人、打ち取ったぞーーー!!」剣を掲げる
カシウス:肩を支えに走ります
クキバミ:「いよいよらしくなってきたな」銃を空に向けてシグナルバレットで本部に連絡じゃ
GM:では、空に緑のシグナルバレットが光ります。ダインハイト城外での野戦はその輝きをもって冒険者の勝利が確定しました。
GM:お疲れ様です、シナリオ4−1、ダインハイト奪還作戦、シナリオ終了です!
コーラル:おつかれー!
レイラ:お疲れ様でした!
アーク:ほんと疲れた! 魔剣の反動がきつい!!
次回へつづく