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【ソード・ワールド2.0リプレイ】魔剣クラウ・ソラス【英雄志望と二つの剣3rd season 5−15】

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前回のあらすじ
いよいよ遺跡の最深部に到達した冒険者たちは、そこから最後の地点である山頂へと誘われる。そこで待っていたのは、すでに魔剣を手にしたと思われるフレデリック一行だった。アークは希望の象徴である英雄となって人々が前を向く力を与える必要があると語り、フレデリックは人々を統治する帝国政府への信頼を保つことが重要だと信じ、互いの信念を認め合った二人は、雌雄を決するために剣を引き抜いた。

<前回 |第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−13−23−33−43−5
GM:さて、戦闘に入りますが、今回は演出のために熟練戦闘を利用しようと考えています
コーラル:慣れてない面子には厳しいかもしれんが……まぁ、でも、今回はそうそう特殊なことはないだろう
GM:熟練戦闘の特殊性は乱戦エリアが形成されると大概失われるので、それまでの移動管理にだけ使われるとお考えください
レイラ:了解です
GM:あ、アークさんはすでに乱戦状態として扱うので気にしないでください
アーク:やっぱり!?

GM:さて、配置発表の前に通常通り魔物知識判定で実力のほどを確かめましょう。今回、それぞれのキャラクターは極力魔物データの人族を利用することとしました

魔物知識判定

クキバミ:2d6+10 → (5,1)+10 → 16
クキバミ:2d6+10 → (1,3)+10 → 14
クキバミ:2d6+10 → (5,4)+10 → 19
クキバミ:2d6+10 → (4,2)+10 → 16

クキバミ:さて、どんなもんじゃろな。フレデリックの実力は分かりやすそうだが……

GM:ええと、では順にいきましょう……
GM:ゴリさんは 怪力無双の腕自慢(lv+1)です
アーク:強い
GM:化け物です。これをなんとかしなければ明日はないでしょう
クキバミ:その筋肉があって何故魔剣を求めるのか……
レイラ:もはや筋肉が魔剣ですね
アーク:ちょっと待って、ドワーフのステータス変化もあるんでしょ?
GM:はい、ドワーフによる変更と、レベル上昇効果が乗っています。選択は打撃点+2の方です
アーク:やっばい
コーラル:お、おう……こいつはやべぇな。生半可な攻撃はカウンターされるし……

コーラル:GM、重要な質問がある。ダイスは振るのか?
GM:振ります
コーラル:よし。少し希望が見えた。……まぁこのGM、ここぞって時に空気よまないダイス目だしてくるから怖いんだが……

アーク:あと戦闘終了条件は全滅かアークorフレッドの敗北だよね?
GM:その通りです
GM:アークが倒れた時点か、フレッドを倒した時点で終了になります

GM:さて次はフレデリックですが、基本データは腕利きの傭兵です
コーラル:は? ……それ5レベルじゃねぇか?
GM:はい、5レベルです
アーク:正騎士データとかじゃないんだ
コーラル:……油断するなよアーク。たぶん結構やばいぞ
レイラ:魔剣次第ですかね……
GM:迷ったんですが、正騎士にはしませんでした。フレデリックも成長していますが、そんなに無茶な成長は現実的とは思えなかったので(出会ったときレベル0だったと思うと)
レイラ:そうだね(出会ったときレベル1)
クキバミ:そう思えば妥当な成長具合ですね
アーク:まあ、こっちがおかしいもんね
コーラル:むしろ、5レベルまで育てたサラーをほめて
レイラ:たしかにそうですね……シーズン2の頃までレベル1とかだったんでしょうし……
GM:ただし魔剣効果が乗りますので、魔法の武器で命中+1は確定。さらに追加効果が乗ります
GM:そして最大の変更点として、全力攻撃を魔力撃に交換。魔力はマギテックレベル3の6とします
アーク:マギテックか
コーラル:火力は高いが命中が不足。魔剣がそれを補うだけの力を持っているかどうか……

GM:続いてノイなんですが、これはイグニスブレイズ*1を使います。天才魔動機師というデータがあります(レベル8)
コーラル:……まぁそうなるよなぁ
クキバミ:ふん! どっちが本物の天才か分からせてやる! シューターなんて捨ててかかって来い!
アーク:……鷹の目がある
コーラル:ぐっへ
レイラ:えっ、これじゃクキバミさんが死んじゃいません?
コーラル:鷹の目で後衛直通射撃……クキバミがやべーってか、この戦場でどこでも撃てるよ……
クキバミ:うーん……(気絶
GM:また、射手の体術により回避力も獲得しています。データの変更点は剣の加護がHPMP変換になっているだけです
GM:PC当時のまま、二丁拳銃ではないのでダメージ量にはそう期待しないでいただいて(まぁ銃撃はえげつないけど)
コーラル:回ったら厳しいな
レイラ:回るんですか!?
コーラル:銃撃は魔法扱いだから相手も威力表なんだ……
レイラ:うわぁ……

GM:そして最後に神官のリィナですが、お隣の邪教の神官戦士から命中力・打撃点・回避力・マルチアクションを除去します
コーラル:ほう?
GM:そのうえで、エルフ種族による魔力の増加もなし。神聖魔法7レベル/魔力9で通します
アーク:つまりただの回復役か
GM:ということですね
アーク:でも周りがこれだけやべー奴らだと……
GM:エルフのため最大HPは5減少しているので、44としますが、MPは37です
コーラル:一番最初にこいつの回復を止めたいが……

アーク:フレッドは俺が何とかするから、手出し無用!
レイラ:ですね、お任せします
アーク:後ろの3人を引き付けてくれれば俺が自分の力で英雄を勝ち取る
コーラル:ふむ……難しい注文をしてくれる……!
レイラ:シルバーバック*2がいるんですよ!
アーク:ゴリラの縄張り争いは任せた!
レイラ:私ゴリラじゃありませんから!

GM:さて、続いては運命の先制判定です。

先制判定 目標値16

コーラル:2d6+9 → (4,5)+9 → 18 win!!
カシウス:2d6+10 → (2,1)+10 → 13 lose…

GM:さすかし
クキバミ:さすカシ
カシウス:重要な場面でも(2,1)を忘れない

GM:では、最後に配置について。

GM:アーク・フレデリックはすでに乱戦状態にあるものとし、そこから7m後退ったところにゴリさん。
GM:さらに3mでノイと神官のマイがいます
コーラル:つまりこちらの陣営からノイまでは20mってことか?
GM:はい。みなさんはアークから10m後方とします。

GM:便宜的に、みなさんが戦闘に入りやすいように、アークとフレデリックはすでに1R交戦(互いに通常攻撃を回避)したものとして扱います
コーラル:なるほど
アーク:お互いに挨拶がわりに武器と武器で打ち合ったところだね
GM:そこでノイが銃を構え、こんなものフレデリックの方が不利だと水をさしますので、そこから現在整えた先制側としてみなさんの行動が開始されます

コーラル:GM、質問が
GM:はいなんでしょう
コーラル:この配置だと、直線距離でアークの乱戦エリアが構築されてるんだが、この乱戦って避けて問題ないか?
GM:フレデリックは進路妨害能力をあと1人分残しているので、ノイたちのところに向かうなら、迂回が必要になります(熟練ルールでは横に移動できる)
GM:直線では20mですが、半径3mはフレデリックの移動妨害距離になり、この位置の3mの迂回を最短距離で実行しようとすると、計算してだいたい23mくらいの移動力があればノイたちの元へいけるようです
コーラル:残念だが、レイラの移動力は15なんだ
レイラ:つまり?

コーラル:ノイとリィナを止めに行ける奴はここにはいない。あの銃撃をいやでも受けることになる
アーク:地味にゴリさんがいい位置にいるんだよ……
GM:熟練の冒険者らしい位置どりですよ。立ち回り巧者ですからね
レイラ:ならゴリさんを私たちだけでなんとかしないと奥まではいけないってことですか!?
コーラル:しかもそこに回復と射撃が来る。勝ち目は十に一つもないな
レイラ:なんと……

アーク:大丈夫! みんなが倒れるより先に、俺が勝てばいい!
コーラル:ああ、いよいよそれしかないみたいだ
レイラ:頼みますよ、アークさん……!
カシウス:少しでも長く保たせてみせる
クキバミ:最善は尽くそうぞ

GM:では、戦闘状況が理解できたご様子ですから、戦闘を開始しましょうか! フィネアの英雄を決める戦いを!
一同:おーーーっ!


次回へつづく

*1:サプリメント

*2:ゴリラの雄のこと。特に背中が銀色の毛になっている「シルバーバック」の雄は群れに1匹しかおらず、群れのリーダーだ。