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【ソード・ワールド2.0リプレイ】不穏【英雄志望と二つの剣 2-6】

<前回 オープニング1−1過去編2−1

 

あらすじ

愛の無いキスは虚しい。一人目の蛮族を始末した冒険者たちは、他に紛れているという蛮族を確かめるために調査を再開した。

 

現在の調査状況

1:イチリオ 未調査
2:ニーダム 死亡
3:サンモア 疑い(ニーダムによる)
4:ヨンクン 未調査
5:ゴーツウッド 疑い A? B白○ C判別不能

 

ゴーツウッドの尾行

容疑者5 ゴーツウッド 情報A=白○

街中をふらついて酒場に入って酒を飲み、あまり酔わないまま商人たちが利用する宿舎に向かう。どうやら一人で人化を解いてゆっくり睡眠するための場所が確保できているわけではなさそうだ。金属鎧の密売を進めるために隠密行動を続けているものの、彼は人化の時間制限に縛られている様子はなかった。間違いなく人間だ。

 

アーク:この人、帝国につきだしたら捜査協力でお金もらえる?

サラー:そうなのよねぇ…

レイラ:そんなことしたら、商人たちに目をつけられて警戒されますよ

カシウス:そっとしといてやろうじゃないか…

ノイ:まさかカシウス、これって…

カシウス:俺はなにもしてない!

ノイ:…

サラー:…

 

GM:なおカシウスくん地味にファインプレイです。尾行に成功したので、戦闘を回避しました

カシウス:いちおうノイとアークについてきてもらっててよかった…一人じゃ戦えないもんな…

ノイ:「ハズレだったみたいだね、帰ろうか」

カシウス:「やっぱりあいつに嘘つかれてたのか…」

 

続く情報収集

GM:さて、残りのレイラとサラーはこの長い時間を使って休憩と買い物と調査でしたかね

レイラ:サンモアの交友関係から過去の記憶の有無を確認します。グラップラー技能で聞き込みできますか?

GM:できますけど(苦笑

アーク:それ絶対脅してるでしょ…?

レイラ:聞き込み判定 2d6+5 → (3,4)+5 → 12 成功

 

容疑者3 サンモア 情報C=黒●

彼はこのところ人が変わったように交流を避けるようになり、特に2,3日前からは街中で買い物する様子すらなく、急に前の家を引き払ってどこかに隠れでもするみたいにいなくなった。

 

レイラ:「商人たちの噂ではそのように囁かれています」

ノイ:「ひょっとしたらもう何か作戦行動に移ってるのかもしれないね」

サラー:知り合っている貴族から話を聞くことにして、ノーブル技能を使ってもいいかしら?

GM:どうぞ、いいですよ

サラー:ちょっとお先にイチリオの商売への興味を調べておきたいわね

サラー:聞き込み判定 2d6+6 → (5,2)+6 → 13 成功

 

容疑者1 イチリオ 情報B=白○

最近イチリオは魔香草を大量に発注して、例年にない大量発注で驚いている。

「一般技能マーチャント+知力B(目標値9)」で追加情報あり

 

一般技能マーチャントの持ち主

アーク:マーチャント…商人か…

アーク:いないな

ノイ:いないね

サラー:「仕方ないわね、あとでラマンさんに尋ねてみましょう」

カシウス:そうだな、商人なんていないな!

レイラ:拗ねないでください!

 

サラー:それからヨンクンも同じ所を調べておきたいわ

サラー:聞き込み判定 2d6+6 → (5,6)+6 → 17 成功

 

容疑者4 ヨンクン 情報B=グレー

数カ月前までは帝国との商売で儲かっていたが、このところ交易が困難になり、どういうわけか一気に販路を失って絶望しており、商売を継続する意欲を失っている。最近酔いつぶれてばかりでどうしようもないと周囲の商人たちはそろって溜息をついている。

 

帝国商会襲撃事件なるwikiの記述について

サラー:そういえば帝国で交易促進会議所の積極派がカチコミにいって、交易関係が冷えきったんだったわね…可哀想に…

ノイ:商売はやってないけど白な気がする。不憫の匂い

アーク:そんな事件でとばっちり受けてるのか…

カシウス:ダレダソンナヒドイコトシタヤツ オレガセイバイシテヤル!!

レイラ:クール系ぽんこつがいじられキャラに堕ちていってますよ…

 

これまでの調査状況

1:イチリオ   A? B灰 C?
2:ニーダム   死亡
3:サンモア   A? B黒 C?
4:ヨンクン   A? B灰 C?
5:ゴーツウッド 白

 

夜間も続く調査

GM:ここで時刻はもう随分夜遅くになりますね。

GM:カシウスたちはまだ尾行中ですね。みなさんは調査を継続できますが、人が少ないことから目標値を2上昇させてもらいます。

レイラ:では私は休憩に入りましょうかね。明日は戦いになりそうですし

サラー:アタシがスカウト技能で調べておくわ

サラー:早速イチリオについて、知人関係の調査ね

サラー:聞き込み判定 2d6+3 → (6,5)+3 → 14 成功

 

容疑者1 イチリオ 情報C=黒●

彼の本業は衣類の貿易でした。しかし急に魔香草商売に手を出しています。これにあたってそれまでに丁寧に築いてきた人間関係と販路を投げ捨てています。突如として多額の資金を投じて魔香草を買い付けています。

 

アーク:灰色から黒に

ノイ:黒いね

サラー:さて、ヨンクンの方はどうかしら

 

容疑者4 ヨンクン 情報C=白○

ヨンクンは泥酔しているので、その近くに座って愚痴に耳を傾けることができます。昔の仕事が成功していた時代のことを一つ一つ楽しそうに大声で誰にともなく話したあと、「だったのによぅ! あの野郎が! あの野郎が!」などと言って酒を煽り続けて意識を失って仲間に運ばれるような体たらくです。あたりの心優しい仲間たちもこう連日続いちゃなぁという白い目で見つつあります。

 

カシウス:あの野郎…?

ノイ:いったいナニウスなんだ…

サラー:ほんとにやったのね、あなた…

アーク:でも過去のこと覚えてるから、やっぱり白だね

レイラ:これでわかってきましたね。イチリオとサンモアが怪しいです

 

尾行組と合流、休憩を挟む

GM:と、あらかたの目星がついたところで合流しておきましょうか。朝の8時くらいという計算になります

カシウス:「今戻った…」眠たい…

レイラ:「お疲れ様でした、ゴーツウッドはどうでした?」

ノイ:「ハズレだったみたい。あれは人間。そっちはどう?」

レイラ:「なんだか話を聞こうとしたら避けられるんですよね…」

サラー:「聞き方の問題よ。ただでさえレイラちゃん強そうで無愛想なんだから…お化粧の仕方でも教えてあげましょうか?」

レイラ:「む、騎士の私には必要ありません」ぷいっ

 

アーク:よし、ひとまず眠るよ6時間!

カシウス:朝の8時から眠るなんt…スヤァ

ノイ:わたしも眠っとくね

サラー:最後にお買い物だけしておくわ。それから私も眠らせてね

 

アーク用 タワーシールド の購入

レイラ用 能力増強の指輪 の購入

 

GM:では睡眠をはさみまして、お昼の14時に起床です。遅いお目覚めですね

 

イチリオ捕縛作戦

忘れられたマーチャント

カシウス:「今日中にイチリオを捕まえて、あとはサンモアを尾行して確定させればいいってところか」

サラー:「そうなるわね。もうお昼よ、急いでいきましょう」

レイラ:「あの、魔香草の商売って儲かるんですか?」>カシウス

アーク:あ、忘れてた…

ノイ:右に同じく

レイラ:いくらカシウスさんを信じてないからって!

カシウス:大丈夫だ、俺も忘れてた!

サラー:ダメじゃない…

カシウス:商業知識 2d6+4 → (4,1)+4 → 9 成功

 

追加情報 魔香草の商売は儲からない

地域や季節による価格変動の少ない魔香草の商売は儲けを得にくく、そんなものに資金を投資しても得られる利益はそう多くない。魔香草で儲けるためには安い仕入れルートを発見したり、冒険者を雇って大量に収穫を試みるなどの工夫が必要で、ただ卸から買って小売するだけでは儲かるものではない。

 

カシウス:「魔香草っていうのは、あまり価格変動しない商品だからな、儲けは得にくいぞ」

アーク:誰だお前!!

レイラ:カシウスさんが商人みたいなこと言っています!

サラー:バニッシュして別人と入れ替わってないか確かめた方がいいかしら…

ノイ:「つまり、儲けでなくて魔香草自体が目的の大量購入ってことになるね」

カシウス:「そんなに大量に使う予定があるのか、買い占めて品薄を招きたいのか…いずれにせよ裏があるのは確かだな」

サラー:「なるほどね。それならイチリオは黒と判断して良さそうね。今日中に彼を縛り上げましょう」

 

今回の誘導作戦

レイラ:「昨日の蛮族は仲間と来たと言っていましたよね。リーダーがいるんでしょうか?」

サラー:「でしょうね。でもそれを確かめるためにも、今度はイチリオを捉えるわよ」

アーク:「じゃあ僕が昔あった商人さんに会ったふりして、魔香草買ってーって言えばいい?」

サラー:「そうね、それでいきましょうか。アークちゃんならアタシと違って急に襲われても対処できそうだものね」

アーク:(今度こそ役に立ってみせるぞ…)

 

イチリオ捕縛作戦開始

GM:では、魔香草の卸をやっている店のところで張り込みましょうか。

GM:普段なら15時くらいには翌日の買い付けの交渉と品の受け取りにやってくるようです。

アーク:よし、見せ場だ…隠れて見張っておくよ!

 

GM:さて、15時までは当然待つことになり1時間経過させますが、

GM:15時になっても相手は現れません

アーク:あれ? ばれた?

ノイ:どこかの行動で察知された?

 

GM:どのくらい待ってみますか?

サラー:ふむ…

カシウス:取引相手は来てるんだよな?

GM:来てますよ。イチリオが現れないのに苛立っているようですが

カシウス:なら時間をずらしたわけじゃない

ノイ:「相手が動いてるかもしれない。街でなにか起きないようわたしは商店街の方を見てくる」

サラー:(相変わらずノイちゃんの動きが早いわね…)

アーク:何かが起こっているには違いないよ

レイラ:取引相手が待っている限り待ってみてもいいんじゃないでしょうか?

サラー:…いえ

 

サラーの推理ショー

サラー:「アークちゃん、2時間くらい待っててくれる? 調べなきゃいけない情報に気づいたわ」

レイラ:「でもここに現れたときにみんな揃っていないと危険では…?」

サラー:「あなたとアークちゃんがいればすぐに済むでしょ? 今までの情報を整理したら、アタシたちが見落としていた可能性に気づいたの」

カシウス:「どういうことだ?」

サラー:「ニーダムとサンモアは最近引っ越しているわ。ひょっとしたら、イチリオも」

レイラ:「まさか!」

サラー:「アタシはニーダムの家を調べてくる。たぶん、3人くらいが住める家のはずよ」

アーク:「昨日ニーダムが帰らなかったから、気づかれたんだ!」

 

 

次回につづく