【ソード・ワールド2.0リプレイ】ユークライントの小遺跡【英雄志望と二つの剣 3-13】
前回のあらすじ
ヘルハウンドに逆転の快勝を飾った冒険者たち。遺跡の一番奥に歩みを進める。いったいそこで何を見ることになるのだろうか?
遺跡の奥にはお宝がある?
アーク:回転部屋の先に魔剣があるんだね!
レイラ:流石にそんなに簡単じゃないと思いますよ…
GM:では回転部屋を抜けて進みましょう。その先が新しい通路につながっています
カシウス:「ぐるぐるしてわからないが…こっちはまだ行ってないところか?」
アーク:「お宝あるかなー」
サラー:「気を引き締めましょう。番犬を倒したからってもう魔物がいないってことではないわよ」
ノイ:「そうだね」弾丸をこめながら
壁に書き残されたメッセージ
Thanks for Dave's Mapper
GM:さて、その先にあるのは最後の扉でして
サラー:下に蝶番が…
GM:ついてませんw 扉を開くとそこには壁一面に魔動機文明語が書かれています
レイラ:「これは…ノイさん、わかりますか?」
ノイ:「長いなぁ。ちょっと待って」
壁の文字
フィネア侯爵に託された剣をダーレスブルク公王のもとへ返す務めを放棄する。それは私の見た悪夢のためだ。蛮族はいつか勢力を整え、この地を再び襲う。その時にこの剣がなければ、メリーチカの開拓したこの土地に移住した我々は、ことごとく滅ぼされてしまう。その悲劇を避けねばならない。
フェトル様の導きに従って、私は厳重なる封印を施した。ここに至った勇気ある盗賊よ、あるいは騎士なのかもしれないが、求めるものはここにはない。それは私が記した封印の詩の通り「世界のどこにでもあって、世界のどこにもない」。ただ時が来るのを待っている。
すべてが杞憂ならば、それに越したことはあるまい。だが、私は確信している。フィネア侯爵の拓いたこの土地を、これからも幾度となく、あの魔剣が救ってくれることを。それを掲げる英雄を、私の子孫が導いてくれることを。
イウクレイト伯 ハウゼン・ヴェルチ
ノイ:「魔剣クラウ・ソラスはダーレスブルクに返還されてない。それは『世界のどこにでもあって、世界のどこにもない』…詩的な言い回しかと思ってたけど、謎かけなのかな」
レイラ:「イウクレイトってなんですか?」
ノイ:「ああ、魔動機文明語訛りとでもいえばいいのかな、ユークライント、つまりここのこと」
サラー:「…」顎に手を当てて考え込むそぶりをするわ
アーク:「お宝は?」
カシウス:「よくわからないが、ないみたいだ」
壁の部屋の秘密
GM:ここで探索判定、あるいは魔力を基本値とした判定をお願いします。目標値は11です
探索判定 → カシウス・アーク・ノイ 成功
GM:では成功した方は、この部屋に強力な魔術的封印の予感を察知します
サラー:あー、それは気づけないわ。アタシ魔法センスゼロなの、設定的に
アーク:「…なんかこの壁変じゃない?」
サラー:「変?」
アーク:「なんかぐぐーって感じ」
レイラ:「ぐぐー??」
カシウス:「ぐぐー?……それはわからないが、たしかにおかしいな」壁を触りつつ
ノイ:「魔力だね。魔動機だけじゃない、この壁…全体に何か魔法を使った仕掛けがあるみたい」
カシウス:「何かを隠してる…まぁそれも当然か。空気の流れがあるってことは、多分道だ」
レイラ:「でも、剣はここにはないんですよね?」
サラー:「ここであって、ここでない場所……いや、まさかね」小さく首を振って
情報は金になる
サラー:「とにかく、この壁の文を全部写しちゃいましょうか。こういうのは、専門家の方々にお任せするしかないわ」
アーク:「え…写すの…? …メンドクサイ(ぼそり」
サラー:「たしかに面倒だけどね、でも、これが報酬になるのよ。アークちゃんの求めていたお宝ってわけ」
カシウス:「そうなのか?」
サラー:「魔剣クラウ・ソラスの行方についての情報よ? どれだけ高値で売れるか…」
GM:お気付き頂きありがとうございます。これも成功報酬として加算されます。ただアークからの情報漏洩が心配ですが
カシウス:たしかにww
レイラ:やっちゃいそうですねw
アーク:大丈夫! ぽろっとこぼすだけだから!
サラー:ぽろっと全部をね
アーク:遺跡で読めない文字写すの手伝わされた! 疲れた! そしてなんかぐぐーって感じだった!!
ノイ:よし大丈夫だ、絶対伝わらない!
カシウス:そんなん誰が理解できるかっ!!
GM:では、写す作業を始めましょうか
ノイ:といっても、魔動機文明語扱えるのってわたしだけなんだよねー
レイラ:私がやってもミミズがのたうったような文字になりますよ
サラー:セージを持っていればやれないことはないわ
GM:あとはスカウトがあるのでカシウスもなんらかの手伝いはできるかなと
カシウス:でも俺は壁に登ったりして古い文字を見やすいように砂を払ったりしておくよ
アーク:めんどくさいけどフレッドに自慢するためにうつすぞー 上手に写せたか判定していい?
GM:どうぞー
アーク:2d6 → (1,3) → 4
GM:あっ…
アーク:わーい、書くぞー!
サラーは憂う
サラー:それじゃ、黙々と作業はするけど、だんだん眉間にシワが寄るわ
サラー:(…魔剣クラウ・ソラスの行方。あの人が知ったら、どう動くかしら…?)
サラー:(正当な継承者はヴェルチ家。でもこの碑文がたしかならヴェルチ家は所有は主張していない…)
サラー:(公国は内部にまで蛮族の侵入を許している…世界のことなんてアタシにはどうだっていい…どうだっていいはず…でも…)
サラー:GM、写しを二つ作成するわ。なんでこんなことするのか、アタシ自身わかってないのかもしれないけど
アーク:「どうしたのおにーさん、また書いて」それもらえないかなー
サラー:「え、ああ…紛失対策よ。それに、証拠として専門家に持っていかれちゃったときの自分用にね」
カシウス:「ああ、念入りだなサラーは」
サラー:「そりゃね。冒険者って命がけなんだもの。念入りくらいがちょうどいいのよ」
ノイ:「…まあ写しはあって損はないけど」
レイラ:すでに複数枚あるから変な行動ですよね
サラー:もちろん、言い繕っただけよ
レイラの意外な弱点
アーク:「なら僕ももう一枚書くよ! 自分のとフレッドに自慢する用!」
レイラ:「ひとつ書き写すので神経すり減りました…」なおミミズダンス
ノイ:「…それ何語だったっけ?」
レイラ:「え?」
ノイ:「え?」
サラー:「レイラちゃん、意外と文字下手なのね…」
レイラ:「そんなわけありませんよ、ちゃんと日記もつけていますし…」手帳示し
GM:レイラの日記は文字は読みやすいですが、怪奇デッサンが散見されます
サラー:「この手帳の隅に書かれている謎生物は何かしら? ゴリラか何か?」
レイラ:「これはウサギです、かわいく描けたんですよ」
ノイ:「うさ…ぎ…?」
サラー:「こ、個性的な絵ね」
そして帰路へ
GM:さて、それではレイラとノイがひとつずつ、アークとサラーが2枚の写しを作って、そのうち読めるのがノイとサラーの合計3枚ですかね
カシウス:なんか手伝ってたら思ったより少ない…
サラー:「よし、それじゃ、帰るわよ!」
アーク:「やったー! フレッドに自慢だ!」
ノイ:「言っても無駄だろうけど、あんまり情報漏らさないでね?」
GM:さて、最後に遺跡の回転部屋を回すと、初めの通路につながります。帰り道ショートカットですね!
最後の報酬
GM:そしてみなさん、一時はどうなるかと思いましたが、無事に遺跡の外に出てきます!
アーク:「外だ!」
サラー:「んーっ、やっぱシャバの空気ってのはいいわねー!」
カシウス:「やっと外か…」ええとあの太陽は西? 東?
GM:8時半なので朝日が気持ちいい最後の時間帯ですかね
ノイ:「ああ…太陽がまぶしい…」
レイラ:「あらためて朝日って気持ちいいですね」
サラー:「遺跡の中だと時間狂っちゃうものねぇ…ふふっ、この朝日もみんなへの報酬かしらね」
カシウス:「報酬…報酬か。そうだな」
アーク:「遺跡に長く潜ったご褒美だ!」
GM:では、朝露の残るしっとりとした森のなか、木々の間に覗く太陽はその水滴をキラキラと輝かせ、よく澄んだ空気がみなさんの肺に広がって、非常に充実した心地で帰路につきます。
レイラ:「いい報告ができそうです」
カシウス:「地図の子、まだ怒ってるかな」
ノイ:「たぶん一生無理だよ」
アーク:「こないでって言われたでしょ」
GM:というわけで、リンディンフォーデに帰り着いたところで、第3シナリオ「ユークライントの小遺跡」シナリオ終了です!
アーク:おー、おつかれさまー!
カシウス:いやー無事に出られてよかった!
ノイ:おつかれさま
サラー:無事で何よりね
第3シナリオの終わりに
レイラ:ああ、私の冒険者生活が終わってしまいます…
GM:そうですね、なのでこのあと、帰路のイベントと冒険者の宿でのイベントとして、レイラお別れイベントをやろうかと思います
ノイ:ほんとに離脱しちゃうのか…
GM:そういう設定の子でしたからね。今後についてはプレイヤーとも相談しますので乞うご期待(キャンペーン開始時点から決まっている)
サラー:正直蛮族の侵入を許してる騎士団のところに行くって時点で、()の中が不穏すぎるんだけどなんとかならないかしら
レイラ:私がなんとかします!
GM:というわけで、今回の報酬を発表します、次回成長処理のあとに、シンと会話して帰還し、ゴリさんのところでお別れ会をやりましょう
第3シナリオ ユークライントの小遺跡 クリア
経験点 1000+160=1160点
報酬 1752G/人
名誉点 剣のかけら8つ→29点