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【ソード・ワールド2.0リプレイ】彼方に望む風景【英雄志望と二つの剣3rd season レイラ過去編3】

<前回   第1シーズン第2シーズンレイラ個別

 

前回のあらすじ

レイラと兄シェインは、弟のサミュエルと父ジークフリートに見送られる中、騎士団の入隊試験を受けるために首都フラマンドへ向かった。

 

GM:レイラは弟に涙で見送られたあと、長い距離を歩いてフラマンドに到着します。騎士団の入隊試験とはいえ、この地域で入隊試験を受ける者はそう多くありません。同期の数はそう多くないのが一目でわかることでしょう

レイラ:人口も少ない国ですからね

GM:申請はすでに通っており、シェインもレイラも名乗ってサインをすませるとすぐに案内されます。自身の使い慣れた武具だけを持ち、滞在用の荷物は騎士団本部の一室に預けるよう言い渡されまして、集合場所の演習場へと向かうことになります

レイラ:準備が少ないグラップラーですから、急いで向かいます。緊張しますね

GM:準備と移動の最中、入隊希望者をちらほらと見ることになりますが、その中に明らかに戦う服装とは思えない、ぽわぽわのドレスのような服を着た女の子が混じっています

???:~♪

レイラ:(……受付の子かな?)

 

GM:入隊希望者が集まった演習場に、聞いたことのない激しい音がどこからか聞こえてきます

GM:ブロロロロロ

レイラ:魔動エンジンですね!

GM:建物の影から演習場に飛び出してきたのは数台の魔動ビークルで、見事に等間隔を保って走行しながら皆さんの方に曲がり、寸分違わず停車すると、瞬く間に中から複数の騎士が展開して整列します

レイラ:(あれが魔動ビークル! 初めて見た……!)

担当騎士:「諸君! 本日は騎士団への入団を希望してくれたこと、感謝に絶えない。我ら北レシトリア騎士団は……」

GM:と、その中央にいた責任者と思しき騎士が全体に向けた説明を始め、しばらく騎士団の沿革を語ったところで

担当騎士:「……本日の入団試験にあたって、」と、居住まいを正してかしこまります

担当騎士:「我ら北レシトリア騎士団最高司令官にして北レシトリア公国公王であらせられるスレイン公爵より、訓示を賜る!」

担当騎士:「一同! 敬礼!」

レイラ:びしっ!!

 

GM:全員が一斉に中央のビークルに向かって敬礼すると、そこから一人のエルフが姿を現します

 

スレイン公爵:「騎士団への入団を希望する戦士たち、今、その胸に銘じなさい」

GM:その声は叫ぶような先ほどの騎士と異なり穏やかなものですが、どういうわけかレイラの耳にもはっきりと聞き取ることができます

スレイン公爵:「あなたは、強くあらねばなりません。正しき心を持ち、常に最善を尽くさなければなりません」

GM:スレインはたった一人でその場を静謐で神秘的な空間に変えてしまうようです。

スレイン公爵:「一人でも多くの戦友を得ることを願っています」

GM:スレインはそこまで言うと、何もかもを見透かしたような視線を一人一人に向けます

レイラ:あわわわ

GM:全員の目を見ると、スレインはローブを翻してその場を立ち去ります

GM:あまりの独特な雰囲気に呑まれていた担当騎士は、ふた息ほど遅れて思い出したように進行を続けます

 

担当騎士:「これより貴君らは北レシトリア騎士団の場外演習場まで行軍試験を行う! そののち場外演習場にて実践による試験を実施し、しかるのちに騎士団本部に帰投、面接試験を行う!」

レイラ:なかなかハードそうですね……!

GM:続けて騎士団員たちが重そうな荷物をビークルから下ろして、入団希望者たちの前に一人一つずつ置いていきます

担当騎士:「これより各自その荷物を背負って場外演習場へ向かえ!」

???:「えぇ~!?」ぽわぽわ服の子の声

レイラ:でたな、ぽわぽわ!!

 

GM:というわけで、第一の試験がはじまります。ここでは持久力の試験として、生命抵抗力判定を行います

 

行軍試験/生命抵抗力/目標値7

レイラ:2d6+2 → (3,6)+2 → 11 成功
シェイン:2d6+4 → (6,4)+4 → 14 成功
???:2d6+3 → (2,2)+3 → 7 成功

 

 

GM:主要人物は全員成功ですね。では、何人かは遅れ始める人もいますが、レイラとシェインは難なく行軍速度についていくことができます

レイラ:毎朝走ってましたからね

GM:と、その途中、息切れしながらも笑顔を作って、例のぽわぽわ服の女の子が近寄ってきます

 

レイラ:「……なにか?」

アルミィ:「わたしアルミィ!」

レイラ:「レイラ。レイラ・フェルンホルムです、よろしくお願いします」

アルミィ:「レイラだね、やっぱり女の子だった」なぜか満足げ

レイラ:「私は、これから騎士になるのです。性別は関係ありません」ちょっとムッと

アルミィ:「おー、まじめだ! わたしは騎士になるけど女の子なんだー」

レイラ:「だからってそんな歩きにくそうな格好じゃなくても」苦笑い

アルミィ:「わたしはわたしのポリシーを曲げないの」にっこり笑って「レイラもそうでしょ?」

レイラ:「私は別に。私の意見よりも、騎士の心得ですから」ツーン

アルミィ:「おーーー かっこいい!!」目キラキラ

レイラ:「それより、前見て歩かないと危ないですよ」

アルミィ:「いやー、かっこいい同期を見るのも重要だよー ほら、あそこのエルフの人とかかっこよくない?」なおシェイン

レイラ:「……あれは私の兄です」これにもちょっとムッと

アルミィ:「レイラ、これからわたしのことはお姉ちゃんと呼びなさい」冗談めかして

レイラ:「入団試験で何考えてるんですかあなたは、全く」

アルミィ:「ごめんごめん。でも、レイラが真面目だってことよくわかったよ! 一緒に頑張ろうね!」

レイラ:「ええ、がんばりましょう……(この子落ちるだろうなぁ)」

アルミィ:レイラひどいー ぷくーっ

レイラ:明らかに落ちそうじゃないですか!

 

GM:というわけで、しばらく進むと明らかに道から外れまして、小さな断層崖が姿を現します

担当騎士:「本来の道とは違うが、ここを登れば演習場だ。いまから一人一人登ってもらう」

レイラ:「はぁ……はぁ……はい!」

 

GM:というわけで、今度は登攀判定の試験です!

 

筋力試験/登攀判定/目標値7

レイラ:2d6+3 → (4,5)+3 → 12 成功
シェイン:2d6+3 → (2,2)+3 → 7 成功
アルミィ:2d6+3 → (1,6)+3 → 10 成功

 

レイラ:お兄ちゃん危ない!

GM:エルフの筋力の弱さが……ともあれ登れてはいますね

GM:そして意外なことに、アルミィもすいすい登ってきます

レイラ:(あの子……アルミィだったっけ、あんな服でよく登れるな……)

アルミィ:「よいしょーーっ ふーーっ登った登った!」満足げに髪を肩にかけ直します

レイラ:せっかくの服が汚れますよ

アルミィ:汚さないもん! それに運動用の可愛い服だもん!

レイラ:なんですかそれ!?

 

レイラ:「よくその服で登れましたね」呆れながら

アルミィ:「だって騎士になりたいんだよ? このくらいできないと」

レイラ:「……貴女は何故騎士になりたいんですか?」

アルミィ:「わたし? んーー レイラはなんでなの?」

レイラ:「騎士は市民の安全を守る大切な仕事です。大破局以来蛮族の脅威は未だ去っていません。だから少しでも強くなって、この国を守らないと」

アルミィ:「すごーい! 本物の騎士みたいだ!」素朴に

アルミィ:「わたしもそんな風に言えたらいいんだけどなぁー」

レイラ:「それをこれから目指すんですよ。私にはあまり時間がありませんので」

 

GM:などと話しながら歩いていると

レイラ:はいはい?

 

担当騎士:「ここが演習場だが、休憩に入る前に跳躍力の測定を行う。名を呼ばれたら前に出よ」

GM:というわけで、お分かりと思いますが、幅跳び判定です! 目標値はありません。達成値がそのまま評価になります

レイラ:頑張ります!

 

跳躍試験/幅跳び判定/達成値参照

レイラ:2d6+3 → (5,4)+3 → 12
シェイン:2d6+5 → (4,5)+5 → 14
アルミィ:2d6+4 → (6,1)+4 → 11

 

レイラ:(アルミィ思ったよりついてくるな……)

アルミィ:立ち上ったあと遠くで見てるレイラにドヤ顔

レイラ:苦笑い

シェイン:「レイラ」

レイラ:「お兄ちゃんどうしたの?」

シェイン:「いや。あの賑やかなことは友達になれたかい?」

レイラ:「いや、友達ってわけじゃ……」

シェイン:「そうか」少し笑う

GM:そのアルミィは測定が終わって小走りに二人の方に走ってきてます

レイラ:「それよりさっきの跳躍、さすがだった。やっぱりお兄ちゃんには敵わないな」

シェイン:「ありがとう。レイラもいい記録だったじゃないか」

レイラ:「へへへ」褒められて嬉しい

シェイン:「お友達が来たみたいだ。それじゃ、実技試験も頑張ろうね」

レイラ:「はい!」ちょっと冗談っぽく

 

アルミィ:「レイラーー おにいさまーーー」るんたった

シェイン:微笑んでふらりと立ち去るシェイン

アルミィ:「ああ……行ってしまわれた……」

レイラ:「……あんまり変なことしないでくださいね?」

アルミィ:「冗談冗談。だって、同期の友達は多い方がいいかなって。レイラがいい人だったから、きっとお兄ちゃんもいい人でしょ?」

レイラ:「兄は……すごい人ですよ。私が言うのもおかしいですが」

アルミィ:「そうなの?」

レイラ:「兄のようになりたいと今まで努力してきましたが、かないません」兄自慢

アルミィ:「えーっ じゃあひょっとしたら出世しちゃうかも? 果ては公爵様?」

レイラ:「いえ流石にスレイン公のようには……」苦笑い

アルミィ:「あ、そういえば休みのあとは実戦形式の試験で2人1組だって! よろしくね、レイラ!」

レイラ:「……えっ!?」

 

 

次回へつづく