【ソード・ワールド2.0リプレイ】帝国商会襲撃事件【英雄志望と二つの剣2nd season カシウス過去編2】
前回のあらすじ
冒険者たちが要塞都市ダインハイトで集まる数ヶ月前の帝都レシトリア。いいトコのお嬢様レイチェルからなぜか懇意にされているカシウスは、彼女の実家の倉庫番の仕事を引き受ける。そんな簡単な依頼が、カシウスの人生の歯車を狂わせるとも知らずに……
カシウス:なんか変な煽りが入っているんだが
GM:リア充爆破予告です
GM:さて、それでは翌日の夕方5時まで時計を回してしまいましょうか。それまで宿で何をどうお楽しみだったのかはカシウスと読者の妄想に委ねます
GM:というわけで。翌日夕方5時。日も傾いた帝都レシトリアで元気な娘に手を引かれて歩くカシウスくん。はたして妖精さんがどう思っているかはわかりませんが、レイチェルの案内でお仕事予定の倉庫にたどり着きます。
警備兵:「お嬢さんこんなところにまで……ん? そちらは……はぁ~、なるほど。では、そちらが交代の?」
カシウス:「しばらく代役で入らせてもらうカシウスだ。よろしくな」
レイチェル:「お父さんには言わないでね?」人差指を立てて秘密っと可愛らしく
警備兵:「かしこまりました。じゃあカシウス、こっちで仕事の説明といこう……」
GM:というわけで、ここでレイチェルは夕食のために退場します。そのうえで、仕事の話をしましょう
GM:もちろん兵士に支給される食事を取ってからのことですが、仕事は商品倉庫に不届きな輩がこないか見張っているだけという簡単なものです。
カシウス:だろうな
GM:もっとも、帝国商会関係者の倉庫に襲撃をかければ一大事ですので、まず襲撃は発生しません。形式的にこそ泥が現れないように見張っておけばいいという程度のものです。安心してお引き受けください。
カシウス:なるほどな。じゃあ妖精と話しながらも真面目に取り組むとするぜ
妖精さんでカシウスを叱る快楽
妖精さん:むすーーーーっ
カシウス:「おい、どうしたんだよ、退屈だからいいじゃないか話くらい」
妖精さん:「あんたはマッサージしてもらって満足してもらってるでしょうけどね! 私だって穏やかな時間が欲しいのよ!」ぷんすか
カシウス:「悪い悪い、穏やかな時間か……俺で手伝えるなら聞くぞ?」
妖精さん:「……」じとーーっ
カシウス:「……?」
妖精さん:「あんた、わたしの言ってることの意味わかってないの? ったくほんっと鈍感ね」ふんっ
カシウス:「鈍感なのは生まれつきだ。悪かったな。それに言ってる意味も何も、穏やかな時間が欲しいんだろ? それを作るために手伝うのは、主人として当たり前のことだ」
妖精さん:「はぁぁぁぁっ あんたほんっとにバカね」頭抱えて首を振る
カシウス:「相変わらず口が悪いな」
妖精さん:「いい? まずはね、このわたしという存在の貴重さと素晴らしさをよーーーーーくその頭に叩き込んでありがたがりなさい!」えっへん
カシウス:「ああ、そういえば帝都では妖精は珍しいんだったな」
妖精さん:「そう! 大破局*1のときにみーんないなくなっちゃったんだから。だからわたしみたいな妖精様は大切に扱わなきゃダメなの!」
カシウス:「帝都に来るのも久しぶりだったからな、妖精が少ないなんてこと忘れてたぜ」
妖精さん:「なに? なんか言った?」睨み睨み
カシウス:「いや、なんでもない」
妖精さん:「と・に・か・く! せっかくこの帝都に帰ってきたっていうのに、あんな女の子にデレデレするばっかりでまだわたしに甘いものの一つも買ってくれてないじゃない!」
カシウス:「ああ、そういやそうだな、悪い。明日にでも買ってやるよ。俺だってお前には感謝してるんだ。あてもなくさまよってた頃に声をかけてくれたあのときからずっとさ」
妖精さん:「ふふん、わかればいいのよ、わかれば」満足げ
不穏な空気の始まり
GM:と、そんなことを話しているところで、危険感知判定目標値13をお願いします
カシウス:2d6+2 → (6,2)+2 → 10 失敗
カシウス:出目がいい……だと……!?
GM:本人がそこで驚くなよw
GM:では、カシウスが倉庫の周りをまた一周見回ったとき、その角を曲がると、黒い布を頭からかぶった人影がそこにぬっと立ちはだかっています。
GM:なおこのときカシウスは背後の気配に気づけていません(判定失敗)
カシウス:この無能め!
GM:正面の相手はナイフを構えます
黒服の行動!
命中判定 2d6+4 → (1,6)+4 → 11
回避判定 2d6+6 → (2,1)+6 → 9 lose...
カシウス:これでこそ俺のダイスだ
GM:やっぱりカシウスは格が違うぜ!
ダメージ 2d6+2 → (5,2)+2 → 9
防護点3 9-3 → 6点物理ダメージ(残りHP12)
カシウス:「なっ……ぐあっ!?」
カシウス:剣を抜いて構えるぞ!
妖精さん:「ちょっとあんた! 後ろ!」
GM:というわけで、後方から奇襲攻撃です(回避不可)
???の行動
ダメージ 2d6+7 → (3,6)+7 → 16
防護点3 16-3 → 13点物理ダメージ(残りHP-1)
カシウス:イチャイチャしてたらなんか死んでいた!
GM:過去編で死なれたら困るけど、ルール上ちゃんと生死判定してください!
カシウス:死んだらどうする!?
カシウス:生死判定 2d6+3 → (2,3)+3 → 8 気絶生存
GM:ではカシウスはその場で気を失いましょう
カシウス:「後ろは……反則だ……ろ……」どさっ
GM:やった! リア充を一人討伐したぞ!
カシウス:いや、このまま放置されてたら死んじゃうから!
カシウス本気になる
GM:くっ……しかし幸いにして相手はとどめをさしません。どれくらい気絶していたでしょうか。あなたは頬に水滴が落ちるのを感じます
レイチェル:アウェイクン行使判定 2d6+4 → (6,6) → 自動成功
GM:レイチェル まじ ヒロイン
レイチェル:「……シウス! カシウスってば!」
カシウス:「うっ……レイ、チェル?」
GM:カシウスが目覚めると、レイチェルがあなたを膝枕しており、心配そうに覗き込んでいます
カシウス:やったz ってそんなこと言ってる場合じゃない
レイチェル:「よかったーー あーーもう! 心配したよーーー」目覚めたのを確認すると、カシウスに抱きつきます
カシウス:「悪いな、心配かけて……って、今はそうじゃない。あの黒づくめはどうした!?」といいつつ、大声出して傷が痛んで「いっつつ…」と抑えたり
レイチェル:「大変!」一応演出的にキュアウーンズで傷を塞ぎます。そのうえで
レイチェル:「黒づくめ? それが犯人なのね……でも、カシウス。あなたは何も盗られてない? なにか変なの」
カシウス:「変ってなにがだ?」
レイチェル:「倉庫が開けられてないの。だからカシウスが倒れてるのを見つけるまでわたしもなにかあったってわからなくて……」
カシウス:「倉庫が開けられたわけじゃない? なら何が目的……」自分の荷物の確認
GM:あなたの大切な宝石がありません
カシウス:「な、ない? あれ、そんなはずは!?」
レイチェル:「ないって、なにがないの!?」
カシウス:「妖精との契約の宝石! あれがないと魔法も使えないしあいつも……」
レイチェル:「妖精さんの宝石がないの!?」
カシウス:「ちょっと用事ができた。悪いがあとの見張りはそっちでなんとかできないか?」
レイチェル:「待って! カシウス、こんなことをお願いした私のせいでもあるの! わたしも手伝わせて! すぐにお父さんにも伝えてくるから!」
カシウス:「いや、俺に構わなくてもいい! お前は何も悪くない! 俺の不注意のせいだ、これは」
レイチェル:少し走って振り返り「でも! わたしはカシウスを手伝うの!」それだけ言って屋敷の方に走り去ります
GM:というわけで、倉庫の守りはレイチェルの館の傭兵を派遣することになるでしょう。館が手薄になりますが、商品が狙いじゃなかったのようなので父親も許容するようです
カシウス:OK、じゃあ情報収集に走りだそう。まだ傷も治ってないけどな。四の五の言っていられない
GM:では、情報収集をはじめましょう
*1:300年前の蛮族による大攻勢。フィネア地方では当時の首都レシトリア(現・帝都レシトリア)も陥落し、その際の正体不明の攻撃により帝都一帯の妖精は消滅している。