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電源・非電源ゲーム全般の紹介・考察ブログ

ソード・ワールドにおける武器の改造について

先日の記事で、ソード・ワールドの武器システムに不足を感じる旨お話ししました。

trpg.hatenablog.com

しかし、よーくチェックしてみると、様々なところで武器・防具システムの改善案が提示されていたようです。今回はこの点にフォーカスして、どのような改善案が存在しているのか、確認してみましょう。

 

1.オーダーメイド武器

 はじめに目に入るのは、「ルールブックⅡ改訂版」で説明されている、武器のオーダーメイドです(39ページ)。

 

オーダーメイド武器とは、±3の範囲で、必要筋力と威力を同時に昇降できるシステムです。武器ランクによって費用は異なりますが、これによって、自分の能力に最適な武器を作り出すことが可能です。

例えば、極めて高額ですが、ミスリルアックスの必要筋力と威力を−3することで、〈両手利き〉で左右に威力30の斧を持つ、というような荒技も可能になります。

 

必要筋力を最適化して、威力を最大化したり、あまりに重い武器の運用を可能にしたりする際には効果的です。しかし、確率だけでものを言えば、3回のセッションのうちには筋力が1成長する機会を得ることができますので、せっかくのオーダーメイドが無駄になることもあります。その点には注意が必要でしょう。

逆に言えば、筋力が1成長した時に、オーダーメイド化して、威力を1上げる、ということも可能です。新しい装備を買うよりは割安に済むならば、この方法を採用するとよいでしょう。

 

 

2.専用装備の獲得

混同しがちですが、金銭消費で獲得できる「オーダーメイド武器」と、名誉点50点消費で獲得できる「専用装備」は異なるものです。

専用装備とは、職人や商人が、名声ある冒険者のために、独自にこしらえた装備のことを指します。こちらでは、元となった武器のステータスは変化しませんが、特殊効果として、専用装備運用時にステータスボーナスが2だけ加算されます。

 

たとえば、専用武器を作ってもらっていれば、その武器で攻撃するときだけ器用度に+2のボーナスが加わります。鎧ならば、それを着ている限り移動力に+2のボーナスが発生します(詳細はルールブックⅡ改訂版の50ページ)。

 

3.妖精の武器

そして属性付与がありました。マギテック協会に武器を預け、加工期間として1ヶ月程度待てば、武器に特定の属性を付与することができます。この加工費用については、武器ランク毎に異なるようです(詳細はルールブックⅡ改訂版の164ページ)。

あまり大きく解説されていないところをみると、プレイヤー側が使うことは少ないのではないかと思われます。実際、属性が固定された武器は、敵によっては全くダメージを与えられなくなるため、使い勝手はひどく悪いものだとも思われます。プレイヤーたちの中に、ナイトメアがいる場合などに、NPC側の強化として使ってみてはどうでしょうか?

 

 

4.やっぱり矢には特殊効果がある

ここまでに言及したのは、基本ルールにおける装備品ルールです。これに加えて、サプリメント『アルケミストワークス』を採用した場合には、特殊効果をもった矢を利用することができます。これまでやや地味だった(マギテックじゃない)シューターが、状態異常を使い分けながらトリッキーに戦う役職として際立つことになりました。

 

たとえば、「麻痺の矢」を使えば、生命抵抗力判定に失敗した相手の補助動作を禁止することができます。また、「石化の矢」によって敵の足を止めたり、「呪いの矢」で敵の最大HPごと抉ったりすることも可能です。

 

しかし、これらの矢を効率的に運用するためには、アルケミスト技能の習得と専用の素材を収集する習慣が必要不可欠です。加工時間は矢であれば、セッション終了時から1日で加工することができますが、セッション中に戦闘する敵の種類はそう多くないので、素材の収集をこなすのは難しいでしょう。

結果として、自費で特殊な矢を購入することになりますが、結構高額なので、大切に使わなければなりません。ここぞというときに頼りになるシューターになりたければ、これを運用するのも悪くないかもしれません。

アルケミスト・ワークス―ソード・ワールド2.0サプリメント

アルケミスト・ワークス―ソード・ワールド2.0サプリメント

 

 

 

 

とりあえず、今持っているサプリメントの限りでは、以上が武器関係の特殊ルールのようです。これから、さらにカルディアグレイスとイグニスブレイズを購入する予定ですので、そちらでも何か確認できたら報告させていただきます。

 

 

それでは。