菅原道真はニャルラトホテプを召喚したのか?【クトゥルフ雑談】
今日目が覚めた時、私はわけのわからない夢を見ていました。
菅原道真の祟りは、ニャルラトホテプの召喚ではなかったのか、と。
はい、わけがわかりませんよね(笑)
最近、変な知識ばかりを研究しているせいで、夢がずいぶんカオスなんです。でも、目覚めてすぐに、この点について検証をしてみると、あながち的外れな話でもないかもしれないと感じるようになりました。
シナリオソースとして利用できるかもしれないので、ここに要点をメモしておきます。
1.菅原道真とはどういう人か
「どういう人か」もなにも、よく知られた人なので、わざわざ説明するまでもないかもしれません。
一言で言えば…
平安時代きっての秀才で、右大臣にまで出世して、行政改革を断行した人物です。
様々な秀才小話が残っていて、博学多才、文武両道、才色兼備で精力盛強と来ています。
…え? 最後がいらない?
でも、正妻の子2人に加え、その他13人、合計15人の子をもうけてますし、結構なものですよ。
この人は、都でかなりのところまで上り詰めるのですが、家系的に、あの名家、藤原家に負けていたんでしょう。菅原一族の台頭を嫌った藤原家が一計を案じ、一転失脚大左遷の憂き目に遭います。
その左遷先が、現在の福岡。
彼がそこで歌った『東風吹かば〜』の和歌はあまりに有名です。
また、菅原道真を祀った『太宰府天満宮』があることも、非常に有名です。
でも、左遷された人が神様扱いで祀られるなんて、不思議な話ですよね?
2.菅原道真が天神様と言われる所以
そこで登場する逸話が、菅原道真の死後に、都を襲った謎の流行病と大嵐です。
このあたりの話までは、有名な話なので、やっぱり書く必要もないかもしれませんが…。
菅原道真一族が揃って島流し・左遷の憂き目に遭い、都でぶいぶい言わせていたスーパーエリート菅原道真は、結局都に帰還できないまま、その生涯の幕を下ろします。
その死没地は、現在の鹿児島県、薩摩川内市と伝わっています。しかし、正確なところは記録に残っていません。つまりは、フィクションで使い放題、ということです。
さて、その死後、ようやく政敵の排除に安堵した都で、異変が相次ぎます。皇族や政敵の藤原家で、突然死する人が現れ始めたのです。さらに、都では異常な雷雨が連日続き、雷降り注ぐ中での相次ぐ病死が、朝廷を恐慌状態に陥れます。
この現象を、人々は口々に「菅原道真の祟り」と噂したわけです。
結局、死してなお政敵を畏れさせた道真公は、雷神として神格を与えられ、天神様として神社に祀られるようになります。こうして、朝廷に巻き起こった怪事件は、道真公の怒りを鎮めるという格好で、どういうわけか解決してしまいました。
3.ニャルラトホテプと雷神
そんな言い伝えに、ニャルラトホテプを絡めるというのが、私の夢でした。
みなさん、知ってますか?
雷神って、『鳴神(ナルカミ)』ともいうんですよ?
ナルラトホテプの語頭二文字に神をつけて、ナルカミ。
そんなこじつけがなんだっていうんだ…って方、次の画像を見てみましょうよ。
画像はwikipedia内のパブリックコモンズです。
当然、雷神様の姿は空想で描かれているわけですが、重要なのはこの雲の形です。
雲が、なぜか大地にまで足を伸ばしていますよね?
ここで、サプリメント「マレウス•モンストロルム」をお持ちの方、203ページをお開きください。
はい、雲のように浮かんだ黒い塊から、大地にまで足を伸ばしたニャルラトホテプの化身のイメージが掲載されていますね?
この化身のイメージが、『浮き上がる恐怖』のイメージなのか『オールド・ワンの使者』のイメージなのか定かではありませんが、これがもし、『浮き上がる恐怖』のイメージだとしたら…。その説明を読んでみてくださいよ。
地球に召喚される際、「宿主」と呼ばれる特別に選ばれ、準備された人間の依体を通じなければならない。儀式的に殺されると、宿主は浮き上がる恐怖へと変身する。
ということで、道真公が自らを捧げて、浮き上がる恐怖に変身することが可能です。さらに、
浮き上がる恐怖はまた、犠牲者に嘔吐を催させたり、止まらない空咳をおこさせるひどい臭気を発生させることもできる。
とあるじゃないですか。
まさかの症状と容姿が完全一致です。残念ながら、雷についての言及がありませんが、これらの要素だけでも、ゲームのシナリオとして利用するには十分すぎる一致でしょう。
というわけで、『表向きは鹿児島に流れたと伝えられる菅原道真公が、京都にニャルラトホテプの化身として返り咲いた説』を用いたシナリオを書くことができるわけです。
僕も書いてみるかもしれませんが、みなさんも書いてみてはどうでしょうか?