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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】忘却の結末【part.00】

現在シナリオ資料は公開していませんが、私が今のところの全力を尽くして用意したシナリオ、『忘却の結末』を、いつもの伏原さんと一緒にプレイしていきます。

 

このシナリオは、まさかの『ハートフルホラー』というジャンルを開拓することを目指していました。クトゥルフっぽくないといえばクトゥルフっぽくない、しかし他のどのシナリオよりも『本格的にクトゥルフしてるシナリオ』じゃないかな、と思います。

 

今回のリプレイは結構長くなってしまうので、ともすれば15万字程度、本一冊分にもわたるかもしれません。プレイ自体もまだ継続中なので、一週間かけて、ゆっくりと更新していく予定です。初めての長編になりますが、ご興味の方はお付き合いください。

 

 

長編なので、話のあらすじを先に書いておきます。

親友に子供が生まれたと聞いて、休暇をのんびり過ごすついでに、出産祝いを渡そうと、伏原は紅葉の群馬県を訪れる。その日の夜、友人と酒を飲み、ホテルへ帰る路上で、伏原は不思議な少女、ハルカと出会う。伏原の宿までついてきた人懐っこいハルカに促されるがまま眠りにつくと、『夢の世界』で目がさめる。

夢の大間々と、現実の大間々。ハルカを連れて、二つの世界を渡り歩きながら、伏原は大間々に伝わる不思議な伝承の世界に巻き込まれていく…。いったい少女ハルカは、何をするために現れたのだろうか?

 

KP「というわけで、私が全力で組んだシナリオ、『忘却の結末』をプレイしたいと思います。」

伏原「なんかもの凄い情報量って聞いてますけど。」

KP「はい。でも、ストレートにクリアする分には、大したものじゃありません。手早くクリアするだけじゃ満足できない人のための情報が、クリアのための必須情報の5倍程度用意されています。情報は古事記にまで遡れますし、大半は実際の伝承とリンクしています。現実の大間々でも、こんな物語が生まれているのかもしれないな、なんて妄想が詰め込まれています。その代わり、ゲーム用に創作された情報ではないので、情報は非常に分散的です。頑張って結びつけて、推理して、そうやって動いていってください。」

伏原「何回でも遊べる系のシナリオなんですね。」

KP「そうですね。たぶん、一回目と二回目で、達成度が全然違うかもしれません。エンディングも10数種類に分岐してしまうと思いますし、そこへ進むまでの経路も、探索者と今回のパートナーとの会話次第で、いろいろ変わります。」

伏原「そうそう、パートナー!なんか美少女とイチャイチャできるシナリオを作るって息巻いてましたよね?」

KP「そうですよー。今回はきっと伏原さんも気に入ってくれる、ものすごくかわいい女の子がパートナーになりますから、登場したら、お好きにビジュアルを決定してください。性格などの設定は私の方で決めているので。」

伏原「KPのシナリオの女の子は、いつもめんどくさい人ばっかりだからなぁ。今回は本当にかわいいんですよね?あと、わたしを刺しに来ませんよね?」

KP「わたしの趣味に文句をつけないでください。でも、今回はほんとにかわいい子を作ろうと思ったので、あざといくらいにかわいいですよ。」

伏原「ま、ビジュアルイメージすらない語りの中の女の子に熱をあげるなんてことにはなりませんよ。表紙買い派なので。」

KP「どうだか。ま、やっていきましょう。ええと、今回の舞台は群馬県の右端に飛び出てるところの付け根あたりやや上、みどり市です。」

伏原「こんなところを訪れることなんてそうそうないでしょうけどね。」

KP「そういうわけで、あなたの古い友人、そうだな、香港武者修行時代の道場唯一の日本人の友人で、苦しい修行を共に乗り越え、組手の拳を交わした仲の、一番の親友が、現在ここで結婚生活を送っていることにしましょう。その彼に先日子供が生まれ、ちょうど休暇に入った伏原が、北関東で休暇を過ごすついでに、この地に立ち寄った、と。」

伏原「いいですね、そんな友人。」

KP「何年時間が経っても、最高の親友でしょうね。きっと。」

伏原「それじゃあ、出産祝いに絵本とでんでん太鼓とあのベッドの上に吊るすやつを買って行きますよ。」

KP「お、人を縛って車で引き倒した人とは思えない優しさ。」

伏原「だって、今回は、間違いなく信用できる人たちですからね。」

KP「そうですね、お相手の女性にも、結婚式で会っていますし、まず間違いなく狂信者ではありませんね。」

伏原「そうだ、それから、親友なんだから、ちょっとジョークを挟んでやらないといけませんね。スーツにサングラスをつけて、モデルガンを持って行きますよ。あいつの腕が衰えてないか、確かめてやらないといけませんからね。」

KP「あー、いい友人関係ですね。出会い頭に久しぶりの組手をやって、抱擁を交わす…。なんて理想的な男の友情なんだ!」

伏原「それで、そこまではバイクで行けますか?」

KP「うーん遠いからきついでしょうけど、まあいいでしょう。」

伏原「みどり市に着いたら、黒いレンタカーに乗り換えて、それで彼の家に向かいますよ。」

KP「金をかけてジョークをやれる男は、絶対にいい奴ですよね。」

伏原「そういう男を目指しているので、全力でジョークしていきますよ。」

KP「では、そんな用意をして、群馬県はみどり市、旧大間々郡の一軒家にたどり着いたところから始めましょうか。」

 

 

オープニング:渡辺家への訪問

伏原「家はどんな感じですか?」

KP「地方にはありがちな、庭付きの広い家ですね。玄関から門までの間には、砂利も敷いてありますよ。」

伏原「くっ、砂利だと…これは難敵だ。」

KP「何するつもりだったんだよ!あんまり奥さんを驚かせないでくださいね。」

伏原「もちろん。驚かせるのは我がライバル渡辺洋一だけですから。」

KP(今度は戦場カメラマンから名前をとるのね…漢字違いにしとくか。)

伏原「それなら、門についてるインターフォンで呼び出しますね。」

KP「インターフォンを押すと、男の声で、はい?どちら様ですか?と応じますね。」

伏原「白水建設の花京院ってもんだが、おたく、ここに越してから、まだうちに挨拶してへんやろ?ちょっと話があるんじゃけど、いま、ええかな?」

〈芸術(演技)〉ロール成功

KP「え?は、はい…少々お待ちください。」

伏原「ほう、出てくるとは、まだ腕に覚えがあるようだな。」

KP「わけのわからんことやってんなぁ(笑)はい、訝しげに出てきますよ。あなたに負けず劣らず、屈強な男ですね。」

伏原「APPはどっちが上ですか?」

KP「それ、最低値の3しかない奴が言います?向こうが上に決まってるでしょう。」

伏原「ちっ。よし、それじゃ、門を開いて、懐のモデルガンに手を伸ばします。」

KP「洋一は最低限の動作で重心のバランスをとって、攻撃が来ても大丈夫なように構えつつ、あなたに近づきますね。武術の達人でなければ、彼が身構えたこともわからないほどの自然な動きです。」

伏原「よし、腕は衰えてないな。いくぞ!銃を取り出して、突きつけます。」

KP「〈武道(中国拳法)〉+〈組み付き〉で武器を奪いにいきます。」

〈武道(中国拳法)〉+〈組み付き〉ロール両方成功!

KP「あなたが突きつけたモデルガンは一瞬のうちに手で弾かれ、そのまま右腕を掴み、踏み込みつつ腕を捻り下げて、あなたの体勢を崩しにはいります。同時に、右腕の裏拳があなたの右頬を狙って繰り出されますね。右手を塞いで右に引き倒しつつ、右頬を狙う、実に手慣れた動きです。」

伏原「まだまだ未熟!武道で受け流します。」

〈武道(中国拳法)〉ロール成功

KP「では、あなたは捻られかけた右手を素早く返し、さらに左手で相手の裏拳を止めます。」

伏原「ここで喉仏に右手の突きを繰り出します。寸止めでね。」

〈武道(中国拳法)〉+〈こぶし〉ロール成功

KP「もちろん、〈武道〉で受け流します。」

〈武道(中国拳法)〉ロール成功

KP「軽く身をかわすと、あなたの繰り出した腕を右手で掴みます。」

洋一「まだ衰えてはないが、本業には負けるみたいだな。」

伏原「いや、よく鍛えてると思うぞ、洋一。」

洋一「はっはっは、相変わらずわけのわからないことをやってるな!お前らしいよ!ようこそ大間々へ!久しぶりだな、伏原!」

伏原「おう!久しぶり!元気そうで何よりだよ!」

洋一「まあ中に入れよ!待ってたんだ!」

 

 

part.01へつづく

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