読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

TRPGをやりたい!

TRPGのトビラをひらこう!

【ソード・ワールド2.0リプレイ】少年は海を目指す【英雄志望と二つの剣 1-6】

<前回 |第1回

 

あらすじ

無事に野生動物を撃退した冒険者たち。初めて共に戦った仲間たちはお互いに声を掛け合って交流を図る。

 

サラー:ノイちゃんとレイラちゃんがお話しするなら、アタシはカシウスのところに行こうかしらね

サラー:「カシウスくん、さっき服ごと切られたでしょ? 繕ってあげるわよ」

カシウス:「ああ、この程度なら戦ったら当たり前の…」

サラー:「アタシがほっとけないのよ…さぁ…脱ぎなさい!」手をわきわき

カシウス:「な、なんだその手つきは… そ、そんなに気になるなら、頼む」怖い

 

ノイ:じゃあレイラ、二人で話しましょ

レイラ:「? どうしました、ノイさん?」

ノイ:「後ろから見ててさ、ちょっと目の前の敵に意識がいきすぎてるのが気になったの。あなたはいま一人じゃないでしょ? 他の仲間と連携するのを意識してもいいんじゃないかなって」

レイラ:「…実は、実戦って初めてなんです。ご心配をおかけして申し訳ありません。でも、私が前に出て皆の役に立たなければ…」

ノイ:「別に謝らなくていいの。みんなが最初からできるってことじゃないし、実戦ならわたしだって慣れたものじゃないからね」

レイラ:「…すみ、ません」

ノイ:「ただ一人でやらないとって気を張って、大怪我されたらわたしたちも大変なんだから。このパーティに何人の前衛がいるの?」

レイラ:「…私を入れて、3人ですね」

ノイ:「うん、だから3人で持ちこたえればいいんだよ。ちゃんとわたしたちが後ろから敵を仕留めるっていうのも、信用してくれていいの」

レイラ:「ありがとうございます」ちょっとシュンとします

ノイ:「あー、そんな落ち込むことじゃないの! 難しいなぁ!」

 

サラー:「…意外と素直に脱ぐのね」残念そうに

カシウス:「…脱がない方がいいのか?」

サラー:「こういうのは嫌がってくれた方が面白いのよ」

カシウス:「そうなのか?」服を脱ぎながら

サラー:「いいのいいの、ま、気にしないで。それより…あなた、海嫌いなの?」

カシウス:「ああ、どうもなんだか水が好かない体質でな…」帽子がポロリと落ちる

カシウス:髪の間から、2本の小さなツノ*1が生えているのが見えるよ

サラー:「…! 帽子、落としたわよ」帽子を差し出します

カシウス:「あっ、すまない」ちょっと動揺しますが、すぐに帽子をかぶります

サラー:「冒険者には多いみたいね。大丈夫、アタシからみんなに言うことはないわ」

カシウス:「悪いが、そうしてくれるとありがたい」

サラー:「出会ったばかりのパーティだもの、秘密がない方がおかしいわ」

カシウス:「それもそうだな。…ということは、あんたも何か秘密を持ってるのか?」

サラー:「さぁて、どうかしらね。いいオネェには秘密がつきものよ☆」ウインクばきゅーん

 

アーク:サラ×カシが発生してる…!

GM:アークもフレデリックとフラグ立てますか?

アーク:仲良くはなっておくよ!

GM:そういえばアークはフレデリックと一緒にいるので、ちょっと目にするものがあります

GM:フレデリックは首に何かアクセサリーを下げており、剣のような形をしていて、柄の部分に小さな宝石が付いています

アーク:高く売れそう!

GM:アークは金目のものを見つけ…って違うだろ!

アーク:「ねぇ、その首から下げてるのかっこいいね」つい癖で…

フレデリック:「ん? ああ、これか? よくわからないが、父上に頂いたのだ。我が家系に伝わる一品らしい…あれ?」

フレデリック:「宝石の色が変わった気がするな。昨日までは紫だったと思うのだが…」

アーク:「なんだか剣みたいだね。…剣といえば、魔剣の伝承って昨日言ってたけど、魔剣ってどんなものなの?」

フレデリック:「えっ? 魔剣クラウ・ソラスを本当に知らないのか!? ならば教えてやろう」

フレデリック:「開拓の魔剣クラウ・ソラス! ひと薙ぎで蛮族どもをうちはらい、輝く刃は稲光のように数多の敵を貫く! 冒険者なら、あの伝説の剣を求めているのかと思ったが、知らないものなのか」

アーク:「すごいなー! 僕、田舎で育ったからね、冒険者になったのもつい最近なんだ。なんだかでっかい街で一文無しになっちゃって、冒険者になるしかなかったんだ」

フレデリック:「一文無し!?」

アーク:「でもすごいなー! そんなすごい伝説の剣があるんだ…」

フレデリック:「そうだ、すごい剣なんだ!」

アーク:「うん、面白そうだ! 僕もその剣欲しい!」

フレデリック: 「その意気だ、アーク! 一文無しであっても、魔剣さえ手に入れれば英雄になれる!」

アーク:「英雄!? うん、僕英雄になる! 英雄になったら、もっといろんなところに連れてってあげるよ!」

フレデリック:「ほう? お前が英雄になったら、このフィネア中を旅しよう。…だが、私の方が先に剣を手に入れてしまうかもしれないぞ? そうなったら、私はお前を連れてこの海の向こうにだって連れて行ってやる!」

アーク:「なら競争だね! 僕は欲しくなったものは絶対に勝ち取るからね、負けないよ!」

 

GM:タイトル回収ありがとうございます!

アーク:主人公の座はいただきだ!

GM:英雄志望と二つの剣。これで一つの剣と英雄志望が揃いましたね

カシウス:おおー 面白くなってくるぞー

ノイ:すでに面白いっていうね

サラー:これからアタシたちがどういう関係になっていくのかも楽しみね

 

GM:では、3時間の休憩を挟んだみなさんは、開拓村リンディンフォーデに向かうんでしたかね

 

開拓村リンディンフォーデ

要塞都市ダインハイトの南西に位置する冒険者たちの村。さらに南西に広がっているユークライント密林の調査と開拓を行うための拠点として機能している。規模は大きくないうえ蛮族との戦いの最前線ということもあり、冒険者以外が暮らすには危険が多いと考えられている。

 

サラー:日が落ちる前には着きたいわねー

アーク:「もう僕眠いよ…」

レイラ:海で遊んだ帰りの子供そのものじゃないですか!!

フレデリック:ノイちゃんの後ろに抱きついてうとうと…

ノイ:「こっちの子もお疲れみたい」

GM:さて、お疲れの皆さんに朗報です。リンディンフォーデまではイベントはありません。

GM:みなさんが進んでいくと、土塁に塀と堀が築かれた防衛陣地のような外観を持った村が見えてきます

レイラ:「やはりこの地域では蛮族の襲撃がしばしばあるようですね」

サラー:「そのようね、ま、野宿するよりは安全だと思うわよ」

 

GM:リンディンフォーデのイメージは東南アジア村落部のやや短めのロングハウスが並んでいるようなイメージです。だいたい木造ですね

GM:そして日が沈みかけのリンディンフォーデは暗い中に火が焚かれていて、やや不気味です

サラー:「風情があるわね」

レイラ:「お化けでもでそうですね…」

サラー:「…怖いの?」ちょっと意地悪

レイラ:「き、騎士である私が、お、おばけごときで!」どきどき

サラー:「なによ、かわいいとこあるじゃな~い」

 

GM:では、リンディンフォーデの宿フォレスタインで受付を済ませましょう

受付冒険者:「ん? 冒険者みたいだが…泊まりか? 明日から森を探索するなら…って、なんだその小坊主は?」

アーク:僕のことだな!

カシウス:「小坊主?」キョキョロして…フレデリックに決まってるだろ!

GM:フレデリックは萎縮せずに相手を睨みつけています、今にも文句を言いだしそうな威勢です

レイラ:フレデリックの前に入って制します

カシウス:「ん、ああ、ここに泊まりに来た冒険者だが…たしか泊まるためには森の調査を手伝えばいいんだったかな」

受付冒険者:「ああ、それに違いはねぇが…そんなガキを連れてきたんじゃ仕事はできんだろ、ここは宮殿じゃないんだぜ?」

カシウス:「さて、どうする? 野宿も嫌いじゃないが」

サラー:「できれば野宿は避けたいわね」

ノイ:「ええと、わたし、冒険者の宿クラウ・ソラスで働いてるノイといいます。今はこの子から依頼を受けてて、明日までにダインハイト要塞に戻らないといけないんです。それが終わってから働くってことで、問題ないですか?」

受付冒険者:「ああ、なんだ、言われてみればゴリさんとこのメイドじゃないか。冒険者始めたんだな、ひゅーっ、また美人が増えたねぇ」

レイラ:やっぱり水着画像を作りましょう
アーク:そうだね

 

受付冒険者:「ゴリさんとこの連中ってことなら、シンの兄貴も許してくれるだろうさ。昔馴染みらしいからな」

ノイ:「じゃあ、またこんどここに来て、お仕事してお返しするってことで、いいよね?」

受付冒険者:「もちろんさ。ただ、うちは部屋の間仕切りがないから、美人は注意が必要だぜ?」

GM:なんて軽口言いながら、宿泊者のサインを取りましょう

サラー:あっ! 坊ちゃん偽名!

ノイ:あー…

 

 

次回に続く

*1:ツノは忌み子であるナイトメアの証である。ナイトメアは穢れた種族である蛮族に近いと考えられているために一般には差別の対象になっている。自由な思想を持つ冒険者の間では、むしろ優れた身体能力が買われて歓迎されることもあるが、仲間の思想がわからない以上隠しておくのが無難だ。