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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】肝試しのあと【part.15】

【前回のあらすじ】

製材所事件を担当した、尾形元刑事と出会い、製材所事件の惨劇を耳にした。

すでに彼らは怪異によって監視され、怪異の気まぐれによって一瞬のうちに死に至る可能性がある…その事実は、二人を唯一の頼みの綱、山守神社に向かわせる。

 

 

合流、そして山守神社へ

KP「まず、怪異は今すぐにでもあなたを殺せる状態にあるということを知った佐々木さん。ここでSANチェックです。

SNAチェック成功 減少値 1

佐々木「これは悠長なことをしていられませんね。」

 

伏原「私はこの間に赤羽まで移動していますよ。」

KP「ええ、そのつもりです。では、二人は合流できますね。しかし、望美ちゃんが来るまではあと少し時間がかかりますね。」

佐々木「待ちます。」

伏原「待ちます。」

KP「お、伏原さんが待つのは意外ですね。」

伏原「ええ。彼女がいなければ、二人ともが神主に操られて死亡する、なんてことも起こりえますから。」

KP「人間不信が治ってない!」

伏原「いや、だって、まだ会ってもない人ですから。信頼するわけないでしょう。」

KP「なるほど。では、しばらくして、望美ちゃんも合流します。これで、何の心配もなく神社までいけますね。」

伏原「望美ちゃん、運転免許持ってますか?」

望美「ええ、持ってますけど?」

伏原「佐々木さん。ここは一番安全な策を取りませんか?」

佐々木「というと?」

伏原「ここに、肝試しで使ったロープがあります。これで、私たち二人の動きを封じて、望美ちゃんに運転して行ってもらう、というのが、たぶん一番安全です。」

佐々木「なん…だと…!」

伏原「いまや自分自身の体を信頼するのも間違いです。特に私は、武術を身につけていますから、暴れだしたら誰も止められない。全滅しますよ?」

佐々木「たしかに、望美ちゃんに縛ってもらえるなら、それもありかもしれない!」

KP「それ、別の意味になってません?」

伏原「決まりですね。では、望美ちゃん、お願いします。」

KP「事情を説明すると、戸惑いながらも、望美ちゃんは縛ってくれますね。割とノリノリで。」

伏原「あれ?そっちの気があったのかな?目覚めさせちゃった?」

KP「さて、では、望美ちゃんの運転で、二人の縛られた男を後部座席に座らせて、山守神社へ向かいましょう。」

 

 

山守神社の東願慈

KP「堺町の神社、山守神社の鳥居前まで到着しました。文献で調べた通り、割と大きな神社ですね。鳥居も建物の2階の天井くらいの高さがあります。さらに、奥に立派な門も立っていて、その奥に拝殿と本殿が続いています。」

佐々木「こりゃ本格的な神社ですね。」

KP「縛っていたからか、関係ないのか、道中無事にたどり着くことができました。さて、お二人、どうしますか?」

伏原「ここまでくれば、まあ大丈夫でしょう。望美ちゃんに足だけ解いてもらって、神社に入りましょう。」

KP「まだ日も沈んでいないというのに、罪人みたいななりで神社に入るんですか?」

伏原「背に腹は代えられません。行きますよ。」

KP「わかりました。では、二人が恥ずかしさを抑えながら、神社の境内に足を踏み入れようと歩み出た時、あとほんの2歩で鳥居をくぐれるというところで、全身が硬直します。」

佐々木「くっ、久しぶりに来たな…。」

KP「望美ちゃんは気にせず境内に入ってから、振り返ります。」

望美「どうかしたんですか?おふたりとも。」

伏原「動けなくなるやつが来ました。」

佐々木「望美ちゃん助けてー」

望美「助けるったって、女の子の力で運べるわけないじゃないですか。」

伏原「キーパー、これ、例によって、後ろには下がれますか?」

KP「ええ、下がれます。」

伏原「下がって体の自由を取り戻します。」

佐々木「私も。」

伏原「望美ちゃん、もう一回僕らを拘束して、車に乗せて、車ごと突っ込んでもらっていい?」

KP「おお!大胆かつシンプルなソリューション!素晴らしいですね。」

望美「ええ、いいですよ。じゃあ、こっちに来てください。」

KP「また男二人で縛り上げられて、無事に段差を乗り上げて神社に侵入することに成功します。すると、伏原さんの苛立ちと、佐々木さんの痛みが、それぞれわずかに和らぎます。」

佐々木「お、なんか痛くない!」

伏原「やっぱりこの神社は味方っぽいですね、概ね。」

 

KP「車から降りて、望美ちゃんが縄を解いてあげたところで、白い和装の男が皆さんのところに現れます。」

男「おや、これは、これは。山上神社からのお客様ですかな。ずいぶん荒っぽい参拝で。」

伏原「山上神社の何かに取り憑かれているってことを、見切ったぞ、この男!」

佐々木「たぶん神主さんでしょ。」

男「わたくし、この山守神社で神主を務めております、東願慈(アズマ ガンジ)と申し上げます。この度は、わざわざ下山してのご来訪、誠に恐縮に御座います。」

伏原「…狂人っぽい。」

佐々木「どういう基準でわかるんですか?」

伏原「なんか、こう、自分の世界で生きているというか、あんまり空気読まないというか、普通の人とは違うものを見て生きているというか…。」

佐々木「ええと、ちょっと、その山上神社の神様の件で…」

伏原「ちょっと待って!」

佐々木「どうした!?」

伏原「もしこの人が狂人だったら、一から十まで話すのはまずいですよ!」

KP「ここで、身構えたお二人の様子を見て、東は貼り付けたような微笑みを浮かべ、次のように言います。」

東「挨拶がまだだと申されるお方が御座いますので、まずはそちらから。私は社務所の方におりますので。」

佐々木「へ?」

伏原「なんかまた勝手な人だ!記憶にある!勝手な人!」

KP「佐々木さんも、尾形さんからの印象通りの人だと思うでしょうね。いけ好かない人物だ、と。」

佐々木「それで、挨拶って?」

伏原「誰かいましたっけ?」

佐々木「…とりあえず、参拝しろってことですかね?」

伏原「たぶんそうでしょうね。そうならそうと、はっきり言えばいいのに。」

佐々木「とりあえず参拝してから、社務所に向かいます。」

伏原「私もそうします。あ、佐々木さん。こういう人は、慎重に当たらないと、機嫌を損ねてしまったり、何も得られなかったり、とにかく失敗してしまいます。まずは様子を見ながら、相手に調子を合わせてください。それから、キーパー、相談タイムを設けていいですか?」

KP「もちろん、いいですよ。」

 

 

東願慈攻略作戦の立案

伏原「大切なのは、この頭のおかしい神主から、何を引き出すか、というところです。」

佐々木「絶対必要なのは、私たちが助かる方法を聞き出すことですね。」

伏原「それを聞くためには、たぶん、そう尋ねては答えてくれません。相手の頭の中を理解して、尋ね方を考えましょう。他に聞き出しておきたいのは、その『助かる方法』の安全性ですね。」

佐々木「え?助かる方法なのに死ぬかもしれないの?」

伏原「そうですよ。こんなおぞましいものに取り憑かれているのに、そんな簡単に取り出せるわけないじゃないですか。相応のリスクがあるはずです。場合によっては、生け贄も覚悟しておいた方がいいかもしれません。」

佐々木「普通に生きていて、考えないレベルのリスクだ…。これがクトゥルフ神話TRPGでは普通なんですか?」

KP「わりと通常の考え方かと。」

佐々木「なんとまあ。」

伏原「つまり、自分が助かるために何を差し出せるか、ということは、あらかじめ考えていてもいいかと。どういう交換条件なら、この人による『救済』を受け容れるか、ということを考えておくんです。」

佐々木「望美ちゃんは渡せないな。」

伏原「限界は斎藤くんでしょうね。」

佐々木「うん、斎藤くんが限界だね。」

KP(いったい斎藤が何をしたっていうんだ…。)

 

 

Part.16へつづく

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