【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?【part.17】
【前回のあらすじ】
ミーミルが牙をむく。ともに調査してきた猪瀬が伏原に殴りかかり、アンドロイドは『ツァンの刀身』を握って襲いかかる。そして、遠藤くんは人類史上初の、アンドロイドによる殺人の被害者になってしまう。そこに現れた謎の美女の放った弾丸は、ミーミルに突き刺さる。伏原と謎の女性は、ミーミルの暴挙を阻止すべく、二人でミーミル・ベースへと向かう。果たして伏原の運命やいかに!
ミーミル・ベース
KP「玄関の案内板を見ると、入り口から入って右手の方に、丸山研究室があるようですね。地下へ続く階段と、地下のサーバールームもそちら側にあります。」
PL「ミーミルは追ってきてますか?」
KP「いえ。代わりに、佐伯ラボを中心に、何か異様で不気味な、ぬるりとした不愉快極まる波動が放たれているのを感じますね。この世のものとは思えない奇怪な言語で、何かを繰り返しているのがわかります。」
伏原「やっぱりあの刀さえあれば、西田には単独で招来の儀式を行える力があったんだ!時間がない!チャウグナー・フォーンが招来されてしまう!」
KP「さあ、どうします?丸山ラボに向かうか、サーバールームに向かうか。」
PL「サーバールームに直行します。今は丸山さんよりミーミルの方が危険だ!」
KP「では、サーバールームに向かいましょう。地下に降り、サーバールームのスライドドアに手をかけると、鍵がかかっていますね。」
PL「ええい!あなた!撃って開けられますか!?」
女性「もちろん!離れてください。」
KP「そう言って女性は銃を向けますが、すぐに考え直して、回し蹴りを扉に向かって繰り出します。」
PL「うおっ、この子つえーぞ。」
KP「扉が勢いよく弾け飛び、照明の点いていないサーバールームの姿が露わになります。冷房がよく効いていて、ひんやりとした空気があなたの肌を包むことでしょう。ここで〈聞き耳〉ロールをお願いします。」
〈聞き耳〉ロール→成功
PL「虫の羽音だろ!」
KP「そうです。これまでに何度か聞いてきた、あの低く唸るような虫の羽音が、『ぶーん』と聞こえてきます。その数は3!」
PL「今はこの女性の拳銃がある!突撃!」
KP「はじめの数列は、通常のコンピューター・サーバーですね。あなたと謎の女性が二人でクリアリングしていくと、一つの角を曲がったところで女性が『はっ!』と息を飲みます。」
PL「羽サソリ野郎のお出ましか!」
KP「あなたが彼女と同じ方を見ると、あなたが羽サソリと呼んでいるあの1.5mほどの奇妙な飛行生物がこちらに向かって飛んできています!さあ、再びSANチェックです!」
SANチェック→成功 減少なし
SANチェック→成功 減少なし
PL「乗り切った!」
KP「女性が反射的に発砲します。」
〈拳銃〉ロール→1回成功
ダメージロール1D10→10
PL「おーっ、直撃きた!」
KP「女性が放った一発目の弾丸は、飛行生物を捉えられませんが、二発目が頭に直撃します。装甲を装備していなかった飛行生物は、その一撃で床に落ちて動きを止めます。」
PL「ワンターンキル!これならいけるか!?」
女性「なんなんですか、これは!?」
伏原「私にもわかりませんよ!この奥に、緊急停止のための操作盤があるはずです。急ぎましょう!」
KP「そうこう言っている二人の前に、さらに2匹の飛行生物が現れます。今度は例の石ころのような武器を持っていますよ。」
伏原「あれは電撃銃です!気をつけて!」
〈電撃銃〉ロール→失敗
〈電撃銃〉ロール→失敗
KP「あなたがそう言うが早いか、二つの稲妻があなたたちの間を駆け抜けます。しかし、それはコンピューターに命中し、激しい火花を飛ばすに止まります。」
PL「よし、一匹を棒でなぎ払って、俺は前に進むぞ!」
〈近接武器(杖)〉ロール→成功
ダメージロール1D8→4
KP「片方に強い打撃が突き刺さります。こいつも装甲を装備しておらず、あなたの打撃は直接に相手に突き刺さります。女性はもう一匹めがけて引き金を引きます。」
〈拳銃〉ロール→2回成功
ダメージロール2D10→3+4=7
KP「2発の弾丸が確実に相手を捉えます。弾丸は片方の肩と腹の辺りをえぐり、相手は怯みます。」
PL「よし、今だ!駆け抜けられますか?」
KP「あなたが駆け抜けると、女性も飛び込み前転でそれに続き、女性は振り返って敵に向かって銃を構え、こう言います。」
女性「私がこの2匹を引きつけます。伏原さんは停止操作を!早く!」
伏原「わかりました!ご武運を!」奥に走りこみます!
“半”人工知能
KP「サーバールームの一番奥で、あなたは、石油缶ほどの大きさの、奇妙な模様が刻み込まれた円柱形の缶が、ケーブルで複数並列させられているのを目にします。」
PL「〈目星〉で何か状況が把握できるものがないか探ります。」
〈目星〉ロール→成功
KP「あなたが辺りを見渡すと、操作パネルのようなものに、実際の缶と同じように配列されたイメージが表示されていて、そのうちの一つだけが、赤く表示されていますね。さらに、その操作盤のとなりに、一冊の洋書が目に入ります。そのタイトルは、『Nameless Cults』。」
PL「今は魔導書にすら付き合ってられない!赤く表示されている缶を棒で殴ります!」
KP「カツン!と、激しい音がして、棒がはじかれてしまいます。しかし、缶の上面は、クリアガラスのような素材ででいているのか、全力で貫けば割れそうですね。」
PL「よし、そういうことなら、真上から貫くぞ!」
KP「と、勢いよく真上から缶を覗き込んだあなたは、はっきりと見てしまいます。その缶には、ピンク色の皺の寄った何か、いえ、あなたにははっきりとわかる。人間の脳が詰められています。あなたは乗り切れるか!?最後のSANチェックです!」
SANチェック→成功 減少 1
PL「今更こんなもんがなんだっていうんじゃい!」
伏原「うおおぉぉっ!」と叫んで貫きます!そしてかき混ぜます!
KP「最後にグロい絵いただきました!」
伏原「俺の愛用の乳切棒が!脳で汚れてしまうぅぅ!」
KP「あなたが脳を完全に破壊すると、先ほどまでこの辺りを包んでいたおぞましい波動が急になくなります。そこに先ほどの女性が現れ、振り返りざまに発砲すると、ようやくけりがついたのか、ふぅっ、と息を吐きます。」
女性「停止できたようですね。」
伏原「ええ。しかし、まだわからないことだらけです。」
女性「私は警視庁捜査一課、特殊犯捜査第4係の俣木といいます。ここからは、私たち警視庁が捜査します。今回はご協力ありがとうございました。」
伏原「警察?なぜ警察がここに?」
俣木「『血の結社』ビルから出てくるあなたたちを尾行させていただきました。火災現場の地下におぞましい儀式の跡があり、私たちの方でも『血の結社』について捜査を行っていたんです。あの女性、猪瀬といいましたか、彼女も重要参考人です。もちろん、あなたも。」
KP「そういうと、彼女は電話を取り出して、応援を要請します。その常識的な対応は、あなたを安心させることでしょう。おめでとうございます。セッション終了です!」
PL「生き残ったーっ!」