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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?【part.18】

【反省会】

無事にシナリオをクリアしたPL。感想と残された謎についての答え合わせを行うことに。

 

注意:シナリオのネタバレを含みます。

 

PL「あー、生き残った。最後の警察は、おまけで出してくれたの?」

KP「いえ。『血の結社』の焼け跡を出るときに、幸運ロールを振らせたでしょ?あのときの出目でどうするか決めたんだよね。もしもネカフェに入るときに一人になれば、彼女はあの時点で君に接触してきて、猪瀬がやばいやつだ、という話をしてくれるはずだった。彼女が追ってたのは、あくまで『血の教団』の方だから、大岡山のラボの方の事件はあまり知らないんだけどね。」

PL「なるほど。じゃあ猪瀬を一人で喫茶店に行かせても良かったわけか。」

KP「そういうこと。」

 

PL「それで、結局丸山先生が狂信者なの?」

KP「ああ、クライマックスが急展開になったから、その辺調べられてないもんね。そうですよ。もしも猪瀬をもう少し早く見限って、俣木さんに乗り換えていれば、一緒に丸山のラボに向かうこともできて、そこで丸山さんのとこの学生にインタビューできたんだけどね。」

PL「丸山さんにも助手がいたんだ。」

KP「ええ。禁書の佐天さんのプリントTシャツをきた、生粋のオタク君がいましたよ。」

PL「それは会っておきたかった…。」

 

KP「ちなみに、今回のニャル様の活躍はご理解いただけましたか?」

PL「え?ニャル様いたの?」

KP「『ツァンの清められた刀身』を西田に渡した人物が、ニャル様です。」

PL「マジでやってくれたな、ニャル様。」

KP「さらに、丸山に『Nameless Cults』もとい『無名祭祀書』を渡したのも、ニャル様です。」

PL「安心と信頼の全ての元凶である。」

 

PL「そうだ、絹川ちゃんはどうなったの?やっぱり脳だけにされちゃったの?」

KP「そうですね。あなたが最後に見た連結脳型半人工知能の一部にされていますよ。」

PL「助けられなかった…。」

KP「この脳缶は、警察が押収して、丁寧に葬られることになります。一応DNA鑑定で何人かの被害者は身元もわかることでしょう。」

PL「南無三。」

 

PL「あとは、そうだな、あのクリーチャー、あれなんていうやつだっけ?羽サソリだよ。」

KP「ああ、あれ、ミ=ゴですよ。」

PL「ああ!あれがミ=ゴか!」

KP「脳缶作りのマエストロですね。」

PL「実に不必要なマエストロだな。」

 

KP「それで、どうでした?このシナリオ。」

PL「うん、実にSFホラーだった。」

KP「コンセプトは『SF小説を遊ぶ』だったからね。そう言ってもらえて何より。実際、アンドロイドと心理戦を繰り広げたり、アンドロイドに追いかけられたり、サーバールームで最終決戦を行うなんて、SF小説的場面が豊富で、結構盛り上がったんじゃないかな、と。」

PL「クライマックスの盛り上がりは良かったと思うよ。猪瀬さんの裏切りとかね。」

KP「まああれは、もはや僕のシナリオでは恒例というか。」

PL「セリシャの恨みは一生忘れない。」*1

KP「もう許してくれたっていいだろう?」

 

KP「あとはミ=ゴ+丸山陣営と西田+猪瀬陣営の対立関係が曖昧なんじゃない?」

PL「たしかにそうだね。多分協力関係にはないんだろうってくらいはわかってるけど。」

KP「ミ=ゴは丸山さんが『無名祭祀書』の研究の末に接触に成功した個体で、丸山さんの指示にしたがってるんですよ。ですから、半人工知能の破壊はできないんです。」

PL「だから、ミーミルには攻撃できないわけね。」

KP「そもそも、あの連結脳システムが機能しているのは、西田の脳があそこに加えられたからなんですよ。ほら、あの人どう考えてもやばいレベルでクトゥルフ神話の知識を身につけてるでしょう?そのうえ、精神操作系の魔術を行使できる。つまり、他の脳を発狂させて、従属させたわけです。」

PL「うげぇ。ガチもんの狂人は怖いなぁ。」

KP「ですから、西田の脳が実質的なセンターになっていたんですね。それさえ破壊すれば、あのシステムは機能不全に陥ります。」

PL「なるほど。」

KP「ミ=ゴは西田の脳が持つ秘密を探るべく、生前の西田の情報を集めていたわけです。」

PL「まさかそれがクトゥルフ神話技能だとは思うまい。」

 

KP「そんなところですね。なんにせよ、見事なプレイングでした。お疲れさまです。」

PL「いえいえ、いいシナリオでした。ありがとうございました。」

 

PL「…腹減ったなぁ、飯でも食いません?」

KP「え?今何時?」

PL「もう夜の7時ですよ。」

 

 

クトゥルフ神話TRPGリプレイ

アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?

 

 

 

このリプレイでプレイされているシナリオ、「アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?」のシナリオ資料はこちらのサイトで公開されています。みなさんもぜひプレイしてみてください。

 

 

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*1:セリシャとは、ソード・ワールドのシナリオ内で、プレイヤーたちにリアル詐欺を行い、信頼を裏切って大変なものを強奪していった詐欺師のエルフのこと。参加したプレイヤーは未だにこの女エルフを持ち出して、私のシナリオへの警戒を呼びかけている。