宇宙忍者はWarframeでハック&スラッシュ【無料ゲームWarframeレビュー】
TPS(サードパーソンシューター)型ハック&スラッシュ、宇宙忍者パルクールアクション、世界で最も遊ばれているフリー・トゥ・スタート、永遠のβテスト、無料で遊べるのがおかしいゲーム……Warframeを紹介します。
宇宙忍者でハック&スラッシュ!
Warframeは、宇宙忍者となって敵の宇宙船に乗り込み、大暴れして情報や資材、人質を奪って逃走するアクションゲームです。ゲームの基本はTPS(サード・パーソン・シューター)になっており、画面の左下を自分のキャラクターが占め、画面中央にエイミングサイトが表示されています。
抜群の爽快感あるアクションTPS
しかしこのゲームを紹介するにあたって、ただのTPSと紹介するのは間違っているかと思います。というのも、このゲームには抜群の運動性があり、スライディングとジャンプはもちろん、二段ジャンプやスクリュージャンプ、壁キックなどのアクションを織り交ぜた躍動的なプレイが可能だからです。
障害物を飛び越えて空中から頭を撃ち抜いたり、飛び降りながらスコープを覗いて狙撃したり、壁を走って穴を飛び越えスライディング着地しながら瞬く間に敵を倒すなど、アクション映画顔負けのスーパーアクションを誰でも手軽にこなすことができます。
この爽快なプレイ感は他に変え難く、高いアクション性で敵を倒しているだけでも大変気持ちよく遊び続けることができます。
ハック&スラッシュで収集・強化
といって、ただドンパチするだけで4年以上も遊ばれ続けることはないでしょう。このゲームのもう一つの軸になっているのがハック&スラッシュです。
戦闘を続けることで、キャラクターレベルはもちろん、武装のレベルも上昇していきます。レベルの上昇によって強化オプションであるMODをより多く装着することができるようになります。うまく組み合わせることで、自分好みの戦闘スタイルを作り上げることができるのです。
つまり、このゲームは「戦闘」と「強化」という二つのフェイズを繰り返すことになります。「戦闘」では、宇宙船や各惑星の開発基地などをステージにしてドンパチを繰り広げ、経験値やその場所固有の資源を集めます。それを自分の宇宙船に持ち帰り、「強化」フェイズでさらに強い武装を作り上げていきます。
ゲームの要は開発にあり?
しかし強化だけを繰り返しても、ゲーム感があまり変化しないように思われます。そこで重要な要素が「開発」です。
自らの宇宙船の中で、回収した資源を使って新たな装備を作ることができます。作れる装備は多岐にわたり、マシンガンやショットガンなどのメイン装備はもちろん、補助武器のピストルやクナイ、そして近接武器の剣やハンマー、全てを作ることができます。
何よりも強調しておきたいのは次の点です。すなわちプレイヤーキャラクターである「ウォーフレーム」さえも新たに作ることができます。そもそもこのゲームでは、自分のキャラクターも戦闘用のスーツである「ウォーフレーム」を着込んで戦っているにすぎません。スーツを変えれば全く別の姿と能力を駆使して戦うようになります。
資源を集めて新しい装備を手に入れ、新しい戦いでまた新しい資源を手に入れる……このサイクルの中核に爽快なアクションを据えた点で、Warframeは世界で最もプレイされている無料ゲームの名をほしいままにしたのです。
緩やかなCOOP(協力)
さらにこうしたプレイ感を快適なものにしているのが、「緩やかなCOOP」というオンライン環境です。Warframeでは対戦が主軸になっておらず、PvE(Player vs Enemy)の形式をとります。相手がコンピューターなので、オンラインで同じチームになったメンバーは協力してミッションの成功を目指すことになります。
このとき、一人の失敗でミッションに失敗することはほぼなく、なんの責任も感じることなく楽しむことができます。自分が失敗して死亡した場合にも、他のプレイヤーが起こすこともできますが、自分の取得経験値を削って復活することもできます。自分の失敗の責任は自分にしか響かないため、全体に気軽にオンラインプレイを楽しめるように仕上がっています。
その世界は宇宙規模:拡張し続ける運営
ゲームシステム面での話に集中してしまいましたが、このゲームが長い間愛されてきた理由を理解するためには、その運営力の高さにも注目する必要があります。
課金したくなるゲーム
無料ゲームですので、運営費用はプレイヤーの課金によって成り立っています。日本では何かと悪名高い“課金ゲー”ですが、このゲームの課金システムは明らかに良心的で賛辞を送りたくなります。
Pay to Win の排除
課金すればするほど強くなり、課金した人だけが圧倒的に強いゲームも存在します。そうした性質をPay to Win(払えば勝てる、勝つために払う)と表現します。Warframeの運営はPay to Winのゲームにはしないということを開発当初から決めていました。
このため、たくさんの武器や戦闘スーツを開発することができますが、その全てが資源だけで開発できるようになっています。さらにレア装備である“プライム”装備も、“レリック”というレアアイテムドロッパーから確率で入手できる環境になっています。
ガチャの排除
つまり“レリック”がガチャなのかと言うと、このシステムは完全に課金と切り離されています。“レリック”は防衛ミッションなどで通常より長く防衛するなど大きな成果をあげると獲得できるアイテムです。これを直接購入することはできず、ゲームをたくさんプレイするとたくさん手に入れることができます。
そして“レリック”を割る(中身を手に入れる)ためには、専用のミッションを1ゲームプレイしなければなりません。手頃にお金だけかけて何回も決定ボタンを押すだけなんていう退屈な仕上がりにはなっていないのです。
つまりはゲームで遊んで、遊んで、遊び続ければ、自ずとレアアイテムが集まってくる仕様になっています。
課金はショートカット
それでも課金してしまうのはなぜかというと、主に二つの理由があります。第一には、プレイヤーレベルが上がらなければ装備品枠が限られているためです*1。苦労して手に入れたり育てたりした装備を、装備品枠が足りないという理由で売ってしまうのは勿体無く感じます。ほんのちょっとの課金で装備品枠を買えるため、自分の愛用の装備コレクションを保つことができます。
また、戦闘スーツや武器類の一部も購入することができます。どうしても欲しいけれど該当素材を手に入れられるのが随分先になりそうなとき、あるいは素材集めを待ちきれないときには、課金すれば自分の望むものを確実に手に入れることができるのです。
プラットフォーム選び放題
もっと言及したい要素が無数にあるのですが、全部取り上げていては日が暮れてしまいます。なんといっても太陽系全体を舞台にしたゲームですからね! 3Dシューティングやオープンワールド、スケボーに作曲要素に……いったいどこまで含まれているのか、そしてこれから拡張していくのか、もはや全体の解説は不可能でしょう。
つまりこのゲームは解説を読むよりも遊んだ方が早いゲームです。なんといってもフリートゥスタート、無料ゲームなので、ゲームを始めるのになんの障害もありません。しかも、この素晴らしい人気ぶりから、現在では複数のプラットフォームで遊ぶことができます。
2019年1月現在、Warframeは4つのプラットフォームに対応しています。PC、PS4、Nintendo Switch、Xbox One、どの方法でも対応するストアからダウンロードして遊ぶことができます。
みなさんもぜひ、無料スタートの名作TPS、無限に拡張を続ける永遠のβテストに参加して、その完成度と爽快アクションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
Warframe公式ウェブサイト(日本語)
Warframe - Steam
*1:プレイヤーレベルはゲーム内では「マスタリーランク」といい、武器や戦闘スーツのレベルを上げるたびに経験値を獲得し、対応するランクの簡単な試験に合格することで上がります