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電源・非電源ゲーム全般の紹介・考察ブログ

【ボドゲ紹介】ほのぼの遊べる新しいすごろくの旅!【Tokaido】

またしてもやってまいりましたボドゲ紹介。

現在ボードゲームアリーナにて毎週仲間たちとボドゲ会を開いておりまして、次々に情報発信をしていくことができるようになりそうです。

 

さて、本日紹介するのはTokaidoというゲームです。

東海道 (Tokaido)

東海道 (Tokaido)

 

東海道といえば、江戸時代に整備された京都から江戸までの宿駅伝が整えられた街道です。このボードゲームでは江戸時代の東海道を舞台にして、景色に土産物に、温泉に出会い、時にはグルメを楽しみます。一番早く江戸にたどり着いた人が勝ちなんていうつまらないことは言いません。このゲームの勝者は、一番旅を楽しんだ人です。

 

このゲームの魅力は、なによりもルールが覚えやすく、実力も伯仲しやすい初心者向けの最適なゲームバランスにあります。

プレイヤーによって様々な旅の楽しみ方がでてくることでしょう。しかもお互いを邪魔する要素も少ないので、プレイヤー同士が喧嘩することもありません。ほのぼのと、のんびりと、それぞれの旅を楽しみましょう。

 

メニュー

1.人の数だけ、旅がある

2.物足りないなら四辻追加も

3.ゲームとしての完成度は高い!

 

1.人の数だけ旅がある

このゲームは一見してすごろくのように見えます。

京都から江戸までマスが並んでいて、マス別に色分けされたイベントが設置されています。プレイヤーは自分の駒を少しずつ動かして江戸を目指すわけです。

しかし、このゲームにはサイコロやルーレットがありません。プレイヤーは好きなマス数を進むことができます。旅を楽しむためには、プレイヤーは可能な限りゆっくりと旅路を進んだ方がいいのです。だれも旅路を急ごうとはしません。

 

しかし、すべての土地には定員があります。宿にも神社にも、村にだって、その土地を楽しめる人数には限界があるのです。先に誰かが入ってしまったら、諦めて次の土地に向かいましょう。

 

プレイヤーは楽しんだ結果をカードとして受け取ります。それぞれのカードにはポイントが指定されているので、このカードを沢山集めるのがゲームの目標になります。

【景観カード】
田畑・山・海の三つの景観があります。一番初めにそれぞれの景観カードを揃えたプレイヤーはボーナス得点をもらえます。

【お土産カード】
4種類のお土産があり、バリエーション豊かに買い揃えれば、さらにポイントをもらうことができます。

【出会いカード】
種類によって様々な効果があります。一番多くの人と出会ったプレイヤーにはボーナスポイントがもらえます。

【温泉カード】
2〜3点をもらうことができます。もっとも多く温泉に浸かったプレイヤーにはボーナスポイントがあります。

【食事カード】
関所に到着するたびに食事をとります。有料ですが高得点です。一番食事にお金をかけたプレイヤーにはボーナスがあります。

これらのカードを旅の思い出として集めながら、江戸を目指すのです。

 

 

2.物足りないなら四辻追加も

わりとのんびりと遊べるTOKAIDOですが、マップは変わらず様々な要素を加えた「四辻」という追加パッケージが存在します。初めのバージョンだけでも十分に戦略性を楽しむことができますが、各マスの行動の選択肢が広がることでさらに高度な戦略を楽しむことができるのです。

  • 景観の代わりに資金とわずかなポイントを獲得することができる桜カード
  • 神社では寄付をせずに、もしもの時に活用できるお守りの購入が可能に
  • 出会いを犠牲に書道に勤しんで特殊効果を得られます
  • お金を支払って入れる銭湯で少しだけ高いポイントを得られます
  • さらに高額だけど高得点の逸品の購入も可能になりました

これらの追加要素によってさらに戦略バリエーションが広がり、プレイヤーは柔軟に旅の戦略を構築することができるようになるのです。

しばらく遊んで物足りなくなった時には、四辻パックの追加をご検討ください。 

 

東海道:四辻 (Tokaido: Crossroad)

東海道:四辻 (Tokaido: Crossroad)

 

 

 

3.ゲームとしての完成度は高い!

TOKAIDOを遊んでみてわかったことは、そのゲームとしての完成度の高さです。

 

すなわち、

わかりやすくて遊びやすい

バランスが取れている

ほどよい戦略性がある

この3つにおいて僕の中で極めて高い評価を叩き出しました。

 

とにかく難しくないんです。誰か一人がルールを把握した状態で一度遊べば、ボードゲームに慣れない人でも、必ずルールを把握して楽しむようになるはずです。

 

というわけで、その色彩やデザインも魅力的なこの一昨、ぜひ遊んでみてください。

 

東海道 (Tokaido)

東海道 (Tokaido)

 

 

 

…え? いつものTRPGに活かそうとかいう無茶なコーナーがないのかって?

ありますよ。そりゃあありますよ。

本文中には書きませんでしたが、はじめにプレイヤーキャラクターを選択して、初期資金と特殊能力を選択するという点で、非常にTRPGに似た性質を持っています。その個性を活かしながらコレクション要素のあるカードを集めるわけです。

技能を行使したりしながら先にカードを取得していって、後半でそれらを消費していく…ロイスやら運命の輪やら、何かそういう要素は知っているような…。ゲフンゲフン。

しかしこの考え方、システムだけではなくシナリオにも活用できます。文字通り交渉カードを明示的に渡すもよし、パズルのカードを渡していってプレイヤーたちに謎解きを求めるもよし、何か幸運の切り札的なものを渡して、危機を乗り越えたいときに使うよう伝えておいたり…方法は様々です。本来のルールになかったとしても、追加的に運用する程度に止めれば、ちょっとだけセッションを楽しく彩ることができるかもしれません。