【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】小島に潜む巨悪【Part.6】
【前回のあらすじ】
破壊された祠は、亡くなった呪術師が管理していたものらしい。この島に伝わる「アニト」なる邪悪な存在が、祠の破壊によって息を吹き替えそうとしていると語るシミナボアン。残された祠はあと一つだけ。いったい誰が人類の敵なのか? その推理を進めるために、二人は次の探索行動に移る。
川越「しかし、目星の失敗で、たぶん重要な情報を取り逃がしたよね」
郁三「乾き目が祟りましたね…キーパー、救済のチャンスはありませんか?」
KP「ありますが、あと一つキーが足りてません」
川越「・・・ああ、そうだ、シミナボアンさんいるんだよね?」
KP「いますよ」
川越「アニトが住んでるっていう山の中の場所を教えてもらっていいですか?」
山中の女性
KP「では、志男さんに山奥への道を教えてもらいましょう。」
郁三「今からそこに向かってみるのは可能ですか? 目星の失敗を山奥の魔女の拠点で補いたい…」
KP「これが救済です。志男さんは、アニトの洞窟こそ知りませんが、山奥に呪術師のあばら家があることくらいなら知っていますので」
川越「じゃあ到着したところから?」
KP「ええと、道中周囲の木々に対して目星をお願いします」
目星 55% → 成功
目星 50% → 成功
KP「では、車は山道をごとごとと進んでいくんですが、進行方向左側の木に身を隠した人影を発見します」
郁三「ん? いま、誰かいたような…ちょっと止めてもらえます?」
志男「え、ええ、いいですけど…こんなところに人なんて…」
KP「車を止めてもらい、降りてみると、一人の女性が姿を現します」
???「あら、こんなところに珍しいわね…」
川越「こんなところに女性が一人でいる方が珍しいですよ」
志男「…あれ? リンファさん?」
リンファ「こんにちは、シミナボアンさん。ということは、こちらは観光客かしら?」
郁三「ちょっと待て…重要なことを聞くのを忘れていました、キーパー…」
KP「なんですか?」
郁三「この人のAPPに決まってんだろ!!」
KP「まったく、毎度あなたは…ええと…16ですね」
郁三「お嬢さん、こんなところでいったい何をしているんです? お一人では危険ですよ?(イケボ」
川越「郁三さん、APP7だから! 無理だから!」
リンファ「いえ、ちょっと山の奥の方が気になって、歩いていただけですよ。みなさんこそ、何を?」
川越「ただの観光客ですよ、呪術師の小屋があるって聞いて、見てみようと思って」
リンファ「なるほど。では、お気をつけて。私は自分で帰りますから…」
KP「そう言うと、有無を言わさぬ様子で歩き去っていきます」
乾き目、再び
郁三「車に乗りつつ尋ねます。『志男さん、彼女は誰なんですか?』」
志男「森田さんのところの秘書ですよ。よく島のあちこちを歩き回っているんです」
川越「えらい美人でしたね」
志男「はい、中国系らしいんですけど、ミステリアスな方でして…あ、ほら、ここですよ、呪術師の小屋」
KP「というところで、腐りかけの掘建小屋に到着します」
郁三「うーん…森田の仲間と思っていいのか、実は裏切っててバウマン側なのか…」
川越「後で考えればいいんじゃない? とりあえず、この小屋でこそ目星を!」
目星 55% → 失敗
目星 50% → 失敗
目星 25% → 失敗
3人「wwwwwww」
川越「さっきの乾き目と合わせると…その確率およそ256分の9…発生確率3.5%の異常事態!」
KP「よし、これはもう、この情報は手に入らない路線でシナリオパターンを変化させろというダイス神様のお達しだろう!」
郁三「ハードモード入りました!」
KP「では、随分荒れた小屋で、ところどころ早くも植物の侵食を受けているということしかわかりません」
郁三「ちっくしょう!! 帰るぞ、川越!」
川越「撤収だ!」
予期せぬ襲撃
KP「では、撤収しましょうか。元来た山道を下っていきますが、リンファの姿は既にありません」
郁三「美女を車に乗せられなかった…」
KP「ようやく海沿いの道路まで抜けてきますね。あたりは相変わらずの雷雨。激しい波が海岸線に打ち寄せています。」
川越「しかし、探索も行き詰まったなぁ。何か動きがないと、ちょっと何をすればいいのかもわからない…」
KP「そうですよね!(歓喜)」
郁三「なんか変なこと考えてるよ、このキーパー…」
KP「車で走っていると、目の前に急に二つの人影が躍り出ます。シミナボアンは驚いて急ブレーキを踏みます。大きく体が前につんのめりますが、車体はなんとか停止します。」
川越「車の前方に現れた人影は確認できる? 轢いた?」
KP「とっさに前方を確認した川越さん、そして続いて様子を見た郁三さん。お二人が目にするのは、鱗まみれの魚の顔です」
川越「うわっ、いきなり来た!!」
KP「その体躯は人間と同じほどに大きいのですが、退化しつつある腕には鋭い鉤爪が伸びています。ぎょろぎょろと動く目を見るにつけ、背筋から恐怖が立ちのぼってくることでしょう。この生物を見たお二人、ここでSANチェックをお願いします(0/1D6)」
SANチェック 53 → 失敗 4減少
SANチェック 50 → 失敗 1減少
郁三「志男さん! アクセル全力です!!」
川越「ノータイム轢き殺し判断さすがっす!!」