注文に応じてシナリオを書くという試み
ふしわr…ゲフンゲフン、松山さんから、今週末のCoCセッションを予約されました。
私の執筆速度から考えれば、今週末というのはまだ十分時間がある方なので、「シナリオ新しく作ろうか?」と提案したところ、彼はこれを快諾しました。
そこで興が乗った私は、ある試みをすることにしました。
それは、シナリオの雰囲気や性質を注文してもらって、それに答えたオーダーメイドシナリオを作ってみるという試みです。
今回の松山さんからの依頼は、次のようなものです。
「恋愛(ラヴ・ロマンス)がしたい!」
「シナリオの雰囲気は、ジャッキー・チェンの映画的な…」
ああ、すごくしっくりきますね。ああいう雰囲気という言葉だけでイメージがつかめるということは、彼が独自の作品をたくさん輩出している証拠なのでしょう。
さて、しかし、問題があります。
まず、ジャッキーの映画って、そんなにしっかりラヴ・ロマンスしてないんですよ。どちらかといえばラヴ・コメであって、ラヴ・ロマンスとはちょっと違います。
それに、これ、ホラーじゃありませんよね?
こんな感じだと、クトゥルフでやっても仕方ないじゃありませんか。邪神を出せ、邪神を!と、私の邪神依存症が禁断症状を呈してしまいます。
しかし、今回の試みは、こうした無理難題に向き合うことにこそ、その本義があります。
というわけで、私の返答は、
「それなら、ヒロインがいるカンフーコメディだけど、以外としっかりクトゥルフしてる感じのシナリオってことになる気がするけど、それでいい?」
というものでした。
さて、どんなものを作ることができるのか。
どうせこのブログを彼が細々とチェックすることはないと思うので、ネタバレまじりに考察をしてみましょう。
そもそも、「ジャッキーの映画」って、いったいどの時期を指すんでしょう。個人的には、ポリス・ストーリーとかプロジェクトAあたりが最高だと思うんですけど、彼の世代から考えれば、ラッシュ・アワーシリーズあたりになるんでしょう。
つまり、いわゆる「面白黒人枠」の相棒と、てんやわんやのカンフー騒ぎをしていたら、いつの間にかマフィアとか秘密結社とかの計画に首を突っ込んでしまっていて、ヒロインが相手に拉致されたのを助けに行き、最後にボスの顔面にひと蹴りいれて、みんな救われてハッピーエンド、というような、あれです。
この雰囲気に、ラヴ・ロマンスとホラーをアロンアルファでくっつけろ、ときたわけです。結構なものですよ。
しかし、勝算はあります。
まず、敵対する秘密結社ポジションが、ダゴン秘密教団的組織になるだけで、クトゥルフ要素がくっつきます。
さらに、ヒロインとの関係を二転三転させるだけのシーン数を用意すれば、ラヴ・ロマンスとしても質が高まっていくはずです。
つまり、チョー=チョー人絡みのトライアドあたりが、麻薬や銃の密輸入あたりで大きな利益を得ていて、その資金を使って、なんらかの邪神の招来を目論んでいる、と。まぁこのくらいの設定だと面白くないので、実際にはもうふたひねりくらいを入れるでしょう。
この陰謀の根の深さに応じて、シーン数は増大します。そして、そのシーンにラヴ・ロマンスとしての展開を重ね合わせていけば、見事な長編シナリオの完成ではありませんか。
…なんていうか、ジャッキー、ボロい商売してんなぁ…。
いや、これを実際のアクションで撮影するとなると、また大変な苦労と資金が必要になるんでしょうけど…。
まぁ、たまには王道アクション映画風もいいのかもしれませんね。
ちょっと慣れない感じにはなりますが、こんな感じの作品を今週末にプレイして、順次リプレイとして執筆していきます。
もちろん、並行して「糸に囚われて」のリプレイと、その他動画投稿等の活動も続けていくつもりです。
それでは、私の新しい挑戦に乞うご期待。