数秘術の夢を見たので数字ネタまとめ
変な夢を見ましたよ。何かの祝い事でお金を包むことになったのですが、わたしが5000円を包むと、隣にいた見知らぬ男から「5という数字は自由という意味があるからこの祝い事には適さない」と言われたのです。「なんだよ数字に意味なんてあるかよバーカ」と思いながらもアドバイスに従って8千円に増やしました。「8は財産を意味するから今回は最適だよ」なんて言われて…
目が覚めてそれが夢だとわかったとき、僕はすぐに検索してみました。まさか夢に見た数字の意味が正解していたらどうしようなんて思いつつ…
数字には意味がある:数秘術という発想
数秘術の基礎
数秘術は占い理論の一つで、数字に意味を見出すことで人間や事物の吉凶を占う手法のことを言います。1から9までの数字が意味を持つと解釈し、生年月日や名前などから算出される数字を解釈して占いを行う手法で知られています。昨今スピリチュアルと呼ばれているジャンルに属しており、あくまで占いですので、どのように活用するかは受けた人の心持ち次第です。
大まかな意味
それぞれの数字には複数の意味が与えられており、その組み合わせも派閥によって異なります。調べてみたところ概ね次のような傾向があるようです。
1 はじまり
2 やさしさ
3 創造
4 実直
5 自由
6 愛
7 分析的
8 財産
9 終わり
より詳しい解釈を知りたい場合には、専門のサイトを当たってみることを強く推奨いたします。
さてこれを調べて驚いたのは、夢での指摘が正解していたことです。どうやらわたしもどこかでこの占いの法則を目にしていたのでしょう。瞬間的な人間の記憶とは侮れないものです。
数秘術以外の数字ネタ
不幸の数字(東アジア)
日本では伝統的に4という数字が悪い数字とみなされています。これは「四(し)」の音が「死(し)」を連想させるためだと説明されています。この現象はわたしの知る限り台湾でも同じ状況でした。中国語でも「四(スー)」は「死(スー)」と同じ発音になるため、不吉な数字と扱われているのです。
日本と韓国ではこれに加えて「9(く)」が悪い数字とされます。もちろんそれは「苦(く)」と音が重なるためです。中国語では「九(ジョウ)」なので中国語圏ではこの発想は通じません。その代わりに中国語圏で知られるのが14の忌避です。こちらは「十四(シースー)」が「実死(シースー)」と重なるために嫌われているとのことです。
不幸の数字(西洋)
このような数字としてもう一つ知られているのが13です。なぜ13が不吉なのかと問われればそれははっきりとした理由は不明としか言いようがありません。しかしこの文化が西洋を中心に発生していることを思えば、おそらくは北欧神話における13人目の招かれざる客ロキが原因と考えるのが妥当でしょう。このイメージから(本当は12番目の使徒である)ユダが13の使徒にされたり、キリストが死亡したのが13日にされたりしたと考えることができそうです。
このほかにもイタリアの17など調べてみるといくつかあるようなので、数字ネタを利用するときには参照してみるといいかもしれません。
悪魔の数字
数字ネタで有名なのは18と666という悪魔の数字です。いわゆるフリーメーソンネタとして知られていまして、オカルト好きならどこかで聞いたことがあるでしょう。
これはヨハネの黙示録13章18節に登場する悪魔に従う人間に付された刻印666に由来します。悪魔と結んだ証と考えられるため、キリスト教圏では666という数字は非常に嫌われています。この派生で6+6+6=18も嫌われているのです。
天体に由来する数字
何も数字は不幸なものだけではありません。たとえば7という数字は古代に発見されていた主要な惑星・天体の数*1と一致することから多くの聖典で利用されています。そもそも曜日の概念自体がこれに依存して作られているほか、先に登場したヨハネの黙示録では天使も悪魔も7体出てきたり7回似たようなことをやったりします。天地創造の7日間(7日目休んでるけど)というやつに寄せているわけです。
七といえば「七不思議」を思い出しますね。これはwonder(驚嘆すべきこと、偉業)という言葉を「不思議」と訳したことが影響しています。つまりもとは「七不思議」とは神のごとき偉業を讃えるポジティブな賛辞だったわけです。これが日本では誤解された挙句にネガティブな「学校の七不思議」のような迷走をみせているわけです。
また月齢が28日で一巡することから28も特殊な数字として知られています。ついでに言っておくと28は完全数*2としても知られるため、かなり神聖視されています。
まとめ
というわけで数秘術をきっかけによく見かける数字ネタをまとめておきました。TRPGシナリオの中でこういったネタを織り込んでみるのも一興でしょう。舞台に応じて登場する数字に工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか。