【ソード・ワールド2.0リプレイ】悪霊使いの家【英雄志望と二つの剣3rd season 2−7】
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前回のあらすじ
地下への隠し階段を見つけた冒険者たちだったが、冒険者たちの様子を観察する人形の存在に気づき、物音がした2階に駆け上がった。しかしこのところ精神的に乱れていたレイラは屋敷の中に見覚えのある女性の姿を見て、魅了されたように一人歩き出してしまう。
GM:さて、階段を駆け上がって廊下に出たところで、先頭を走るコーラルの視線の先に、廊下脇の小部屋からボールがゆっくり転がってきます
コーラル:シューーーート!
GM:それを追うように、小さな子供が一人走り出てきます
コーラル:ブレーーーーーキ!
GM:子供はボールを拾います
コーラル:横っ飛びで壁に顔面から着地!
GM:どごん! そんなところにコーラルの後ろからレイラ以外も駆け上がってきます
子供?:「……生きてる?」
GM:ボールを持ってコーラルに向かって首を傾げたのは、小さな男の子です。どうやらグラスランナーのようですね
カシウス:「あー、大丈夫、そいつは丈夫だから」
アーク:コーラルに祈りを捧げる姿勢。なーむー
子供?:「お兄さんも生きてるの?」アークに
アーク:「うん!」
コーラル:ずりずりずり バタン
子供?:「そっか……こっちにおいでよ。いいものがあるよ」
GM:子供は振り返って、廊下の先に進んでいきます
アーク:もちろんついていくぞ!
クキバミ:アークに乗ってるぞ!
カシウス:コーラル起こしてついていこう
コーラル:あのガキ、謝りもしなかったぜ……
GM:廊下の奥には必要以上に留め金が打たれ、鍵がかけられた扉があります。とてもすぐには開きそうにありません。しかしその扉の前まで来た少年は、立ち止まりもせずにその扉をすり抜けるように中に消えてしまいます
アーク:「うん?」通れるのかな? すたすた
GM:ゴツン!
アーク:「いたっ!」
クキバミ:「いで!」
アーク:「……あれ?」扉ぺたぺた
GM:さわれますよ。ここでは聞き耳判定と解除判定が可能です
クキバミ:レンジャーありかの?
GM:聞き耳については構いませんよ
聞き耳判定 目標値11
クキバミ・コーラル・カシウス 成功
GM:中から女の子のくぐもった悲鳴に似た声が聞こえてきます。
アーク:女の子のことになると成功するカシウス
カシウス:女の子の悲鳴は聞き逃さないぜ!
GM:「んーーーー! んーーーっ!」
コーラル:「……扉ぶっ壊すか?」
クキバミ:「待て、穏便にいくぞ、音で気づかれる」
カシウス:「悲鳴!? おい、開けるぞ」スカウトツール
クキバミ:不要! アークから飛び降りてからの……ノッカー神拳!
コーラル:やっちまえ!
アーク:必殺技だ!
クキバミ:「ホアタタッタタタタタタ!!」ぼむぼむぼむ
クキバミ:「ホアタァ!!……お前はもう、壊れている」
GM:クキバミが素早くノッカーボムを連打すると、次々に鍵が爆破されて扉から「あべし」と音がします
アーク:扉開けるよ!
コーラル:いけいけ!
カシウス:(なんだいまの!? なんでアークたちは冷静でいられるんだ……!?)
GM:アークが勢いよく飛び込んだ部屋には、ひどい臭いが漂っており、その中央には頑丈な椅子に金属の拘束具で拘束された女の子がいて、その横には腰ほどの高さの道具台の上に、工具が乱雑に置かれています
アーク:たいへんだ!
GM:アーク、危険感知判定してください
アーク:たいへんだ!!
危険感知判定 目標値11
アーク 失敗
アーク:頭に危険感知判定うさぎがいないから!
GM:では、アークは全く気付きませんが、その腹部に突然強い衝撃がくわえられます
アーク:ぐはっ
GM:2d6+6 → (3,4)+6 → 13点物理ダメージ
アーク:盾は使わないから鎧だけ8点減点するよ(HP62→56)
アーク:「うぐっ……なんか殴られ……」
GM:あたりからマナが凝集して、その場に二つの像が作られ始めます
幽霊?:「この子に寄るんじゃない」半透明のリルドラケンの姿になります
子供?:「ふふふふふ」
コーラル:「ちっ! モンスターか!」
カシウス:「そういうことか……!」
GM:そう認識した瞬間、扉が激しい音を立てて閉まります
カシウス:「!!?」
アーク:「なにこれ!?」
クキバミ:「ポルターガイストがくるな……ん!? レイラがおらんぞ!」
コーラル:「あぁん!? こんなときにっ!」デスサイズ構え
子供?:「あの人は、僕たちの『トモダチ』になってくれるんだ」
幽霊?:「心配はいらない、お前たちも『トモダチ』だ」その姿が異様に歪み始めます
カシウス:「お、おい、何を……」
子供?:「楽しいよ? お兄ちゃんも一緒に……」子供の声の中から低い声が重なり、姿も歪み始めます
アーク:剣を抜くよ。戦わないとダメそうだ
GM:工具棚も窓も部屋全体がガタガタと揺れ始めます
コーラル:「今度こそ黒幕のお出ましか?」
GM:魔物知識判定不要でこの2匹の正体がわかります。すでに戦ったことのあるエネミー、イビルヘイズです。
アーク:いつ戦ったやつ?
GM:地下水道で骨くんの左右にいました
クキバミ:骨くんより仕事しとったやつだな
アーク:ボスだ!
GM:違う! ボスは骨くんの方だ!
アーク:ボスだ!
GM:みなさんが身構えると振動の中で燭台とツボが浮かび上がります
クキバミ:「イビルヘイズにポルターガイストもくる! 戦うぞ!」
GM:しかしポルターガイストの部位(核)はありません。燭台とツボは部位(物)のステータスを利用し、両方が同じ乱戦エリアに存在する2部位のエネミーとみなします。
コーラル:なるほど、本体はどこか別か……核がないなら魔法も使ってこない……
カシウス:レイラなしでいけるか?
アーク:これくらいなら任せて!
GM:というわけで、いつも通り魔物知識判定からいきましょう。参加しているエネミーが多いので、弱点看破可能な方だけ一括で一度だけ判定してください
魔物知識判定
クキバミ:2d6+9 → (1,2)+9 → 12
→イビルヘイズ+1 弱点看破!(命中力+1)
GM:続いて先制判定です
先制判定
カシウス:2d6+9 → (4,3)+9 → 16 失敗
俊足の指輪を壊して達成値+2 → 18 成功
→冒険者先制
カシウス:全力だ! 行くぞ!
コーラル:よし、イビルヘイズの毒の息で地味に削られたくはない、優先して叩くぞ
アーク:女の子に取り憑いてるのかも
クキバミ:推測で動いてはならんぞ。イビルヘイズを倒しても警戒を解くべからずじゃ
配置フェイズ
味方後方エリア クキバミ、カシウス
乱戦エリア アーク、コーラル
/イビルヘイズ+1(2体)、ポルターガイスト(物)(2体)敵後方エリア 拘束された少女
GM:では、戦闘を開始します!