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【ソード・ワールド2.0リプレイ】フリップ!フロップ!【英雄志望と二つの剣2nd season 5-15】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-32nd-42nd-5

 

前回のあらすじ

冒険者たちは無事にアンデッドを撃退した。水路を操作して北へ続く道を開いた冒険者たちは、果てしなく続く水路がどこまでつながっているのか、その水質と水路の漂流物から推測しなければならない……。

 

GM:さて、北に続く水路なのですが、ただ北に続いているというだけではゾロに持ち帰る情報として不十分ですかね。そこで最後に地図製作判定か薬品学判定をして確証を得ることにしましょう。

コーラル:レンジャーでもいい?

GM:この場面ではレンジャーもかまいませんよ

 

地図製作判定or薬品学判定 目標値11

 カシウス・クキバミ・コーラル成功

 

GM:では、お三方はこの大水道が北レシトリアに続いている水路なのではないかと十分な確証をもって推測することができます。

レイラ:北レシトリアのおいしい水ですよ

アーク:ごくごく

アーク:うまー

コーラル:腹壊すぞ

GM:いえ、ここ農業用の用水路の上流なので、わりと綺麗ですよ

コーラル:ならアタイも飲む! ごくごく

コーラル:うまー

 

アーク:「勝ったあとのお水はおいしいねー」

コーラル:「しっかしなんだな。ぶっ倒したはいいけど、これで仕事終わりか? もうちっとロマンとかねぇのかねぇ?」

アーク:あれ? コーラル聞いてなかったっけ?

コーラル:「ま、地下水道なんかにゃそうそうロマンなんぞ転がっちゃいねぇだろうけど」

カシウス:……寝てたんじゃないか?

アーク:あっ

 

カシウス:「クキバミ、何かやり残したことはないか?」

クキバミ:「注意事項も書いて……うむ! 大丈夫そうじゃ!」

アーク:「あれ? 依頼終わり?」

カシウス:「そうみたいだ。戻って報告だ」

アーク:「じゃあ帰ろっか! なんだか僕、久しぶりに楽しかったよ!」

GM:アーク……よかった……ほんとうに……

レイラ:「帰るまであまり気を抜かないでくださいね」イライラ

コーラル:「はいはい。相変わらずレイラは真面目だなー」

アーク:「帰るまでが冒険だもんね!」

クキバミ:「祝杯は宿についてからあげるとしようぞ」

 

GM:では、来たときと逆にスイッチを起動していってですね

コーラル:うずうず

アーク:うずうず

クキバミ:見 て い る ぞ

アーク:ビクッ!!

GM:というわけで、無事にもとの螺旋階段の出入り口に戻ってきます。階段を上ると、緑の配管工だけが残っています。

 

配管工L:「随分遅かったね。流されちゃったんじゃないかと心配したよ」

カシウス:「ああ、すまない。他の依頼もあってな」(流されかけたけどな……)

配管工L:「それで、つよい骨のアンデッドは倒してくれた? まさか見つからなくて遅れたってことはないよね?」

カシウス:「いや、それはこっちで……ん? 骨?」

アーク:「骨……強かったっけ?」

コーラル:「そうだなぁ。まぁ硬かったには硬かったが。いまいちもの足りねー感はあったんだよな」

アーク:「そのあとのローブの方が強かったよ!」

カシウス:「ああ、あれはひどい目にあった……」

配管工L:「わお! さすが冒険者だなぁ! でも他の奴もいたのか……これからはガーウィ2体連れて行こうかな……」

 

クキバミ:こやつに水路の全容を話して問題あるじゃろうか

コーラル:話しちまってもいいんじゃねぇか? そんな問題ある内容はなかったろ

レイラ:得た情報は依頼主に独占してもらうべきじゃありませんか? ……まぁ今回は依頼主のゾロさんがお金払ってくれるわけでもないんですが

クキバミ:聞かれたら答える程度でよいか

 

配管工L:「ともかく、これで僕たちも巡視が楽になったよ。この件のお礼はこっちで渡すことになってたからね。ちょっと待ってて」

GM:そう断ると、一度金庫室に向かったあと、あらかじめ取り分けておいたと思われる麻袋を持って現れます

配管工L:「というわけで、約束通りの報酬だよ」

クキバミ:「うむ、しかと確認したぞ。また仕事があれば贔屓に頼むぞ」

 

 

GM:さて、日が沈んだ郊外を進んでおりますと、夜の街の各所にはなんと魔動ランプの街灯が灯っております。とはいえこの街での滞在はもう2週間になるので、見慣れてしまったかもしれませんけどね

レイラ:この街ならではの風景ですね

カシウス:「相変わらずここは明るいな……」

コーラル:「んで、この後はどーすんだ? 宿帰って寝るのか?」

アーク:「おばさんからも報酬もらわなきゃ」

コーラル:「そういやクッキー、この仕事おめーが持ってきたんだよな? この街の知り合いとかいんの?」

クキバミ:「知り合いは多いが、心を許せるものは少ない。この街は広く見渡せば美しいが、ふとどこかに目を落とせば、儚く消えていきそうなおぼつかないものばかりじゃ……この街灯のようにな」

クキバミ:切れかかってる街灯にマナを少し注ぎ、街灯が再び明るく灯ります

クキバミ:「そんなものはつまらんのさ。世界は等しく美しなければ」

クキバミ:低い身長ながら、街を振り返って仰ぎ見ると、この街にしかない街灯の夜景が広がっています

 

アーク:なにこのイケメンうさぎ

レイラ:かっこいいです……

 

コーラル:「……なんか難しいこといってんなぁ。よーはあれだろ? 友達すくねぇってことだろ?」

クキバミ:「……まぁ、そうとも言う」

レイラ:「……」

 

アーク:「え? でも僕たちもう友達だよね?」

クキバミ:「……ああ、もちろんそうじゃな。信頼しておるぞ。アーク、カシウス、レイラ。ついでにコーラル」

カシウス:「ああ、俺も信頼してる。って、改めて言われるとなんだかな……」照れ笑い

コーラル:「アタイ、ついで!?」がーん

アーク:「僕は友達だと思ってるよ」

 

レイラ:「……(ここは少し明るすぎます)」

レイラ:「少し……疲れたので夜風に当たってきます。先に行っててください」

カシウス:「ん? あぁ、風邪引くなよ」

コーラル:「アタイついでかー」アークの頭に顎乗せて歩いてる

アーク:コーラルそんなにおっきかったの!?

コーラル:アークより11センチでかい

GM:アークの頭に顎を乗せているように見せかけた高等な胸押し当てテクニックかもしれない

カシウス:などとラッキースケベマイスターが申しており

GM:それはカシウスじゃないか!

アーク:「大丈夫? おんぶする?」

クキバミ:「カシウス、ああやつらの引率任せたぞ」スタスタ

カシウス:「ん? ああ、わかったけどどこに……まぁいいか」

 

カシウス:「じゃ、マダムなんとかの方にも3人で顔出しとくか」

コーラル:「うぃーす」

GM:では、マダムジャネットのところでも報酬を受け取りましょう

 

アーク:「おばさーん、依頼終わったよー」どんどん

GM:アークが扉を叩くと中から出てくるのはルーンフォークのメイドさんです」

メイド:「お疲れ様でした。それと、どうかお声をひそめて」

カシウス:「ん? ああわかった」

メイド:「では、無事に倒してくださったんですね」カシウスが担いでる例の虫の皮を確認しつつ

カシウス:「ああ、証拠を持って来た方がいいと思ってな。いちおう、依頼者に直接報告したいんだが……」

メイド:「た、大変申し訳ありませんが、マダムジャネットはただいまお食事中でございますので、あの虫の話……ましてやその殻を見せないようにとりはからいたいのです。それに……」アークをちらりと見やってからカシウスに目配せ

カシウス:「……あー、わかった」

メイド:「ただいま報酬はお持ちいたしますので、どうか待合室でお静かにお待ちいただけますか?」

コーラル:仕方ねぇな、ソファーで寝てよう

アーク:なにか面白そうなものないかなー

カシウス:壊すなよ?

 

メイド:「お待たせいたしました。こちらがお礼です。この度は本当にありがとうございました。奥様もお喜びです」

カシウス:「ありがとう、マダムにも頃合いを見て伝えて……って、伝えたのか?」

メイド:(あ、と言う顔)「お喜びになるだろうと思います。頃合いを見てお伝えしますね」

コーラル:ドジっ子だったのか

カシウス:「あぁ、頼んだ。じゃ、帰るぞアーク」

アーク:「はーい」

カシウス:よし、これで帰って依頼完了だ!

 

メイド:「あ、あの!」カシウスが出ようとしたところで慌てて

カシウス:「ん?」

アーク:惚れた?

カシウス:何もフラグ立ってないだろw

メイド:「あちらの、寝ている方をなんとか……」

コーラル:すぴー

アーク:忘れてた

カシウス:「あぁ、悪い。どこでも寝るんだ。おい、起きろー」叩き起こしたいけど騒いだらダメって言われてるからなぁ

コーラル:すぴー

アーク:しょうがないなぁ、担いで帰るよ

カシウス:お姫様だっことかじゃないのか!?

アーク:肩に担いで帰るよ!

コーラル:すぴー

カシウス:(この体制で寝てるのかよ……)

 

 

次回へつづく