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【ソード・ワールド2.0リプレイ】いにしえの契約【英雄志望と二つの剣2nd season 3-4】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-3

 

前回のあらすじ

クキバミを仲間に加えた冒険者たちは発見された遺跡に乗り込んだ! 内部の安全さえ確保できれば仕事はおしまいだが、果たして無事に冒険を終えることができるのだろうか……?

 

 

(カシウスとアークがそれぞれフェアリーウィッシュとラックを行使)

第一の部屋:穴のある部屋

GM:石造りの遺跡を進むと両開きの扉がありまして、特に罠もないので押し開きましょう。そこでカシウスの目に飛び込んでくるのは丸い部屋の中央にある小さな穴です。クキバミでも通り抜けるのは難しそうな、非常に小さな穴で、どこに続いているのかはわかりません

レイラ:「穴、ですね」

カシウス:「みたいだな。しかし小さいな」

アーク:「掘る?」

レイラ:「遺跡を壊すのはちょっと……」

アーク:ポケットから石を取り出しーの

クキバミ:どういう穴か調べられるかの?

アーク:穴に近づきーの

レイラ:「アークさん、ストップです」がし

アーク:「……ちぇっ」

GM:ではクキバミさん、構造解析判定で目標値10をどうぞ

クキバミ:構造解析判定 2d6+8 → (5,2)+8 → 15 成功

GM:この遺跡は紛れもなく古く、魔法文明時代のものと思われるのですが、その中でこの穴の土の乾き具合から考えて、この1、2ヶ月の間に作られたようです。

レイラ:「何か分かりますか?」

クキバミ:「妙じゃのぅ。最近この遺跡の中で動きがあったようじゃ」

GM:さらに言えば、この穴は下から上に向けて開けられたもののようです

クキバミ:「それに、下からでてきたみたいになっておるぞ?」

レイラ:「下からですか?」

クキバミ:「……人族じゃ無理であろうし、何か他の生き物じゃろう」

 

アーク:「カシウス……僕の代わりに……こ、この石を……あの穴に……」

カシウス:「遺言みたいに言ってもやらないぞ」

アーク:「カシウスの裏切り者!」

 

レイラ:「ミミズ……にしては大きいですね。なんにせよ、今はそっとしておいたほうがよさそうですね……アークさん、わかりましたか?」

アーク:「へ?」

クキバミ:「この穴は最近できたもので、下から出てきたということは我らの進む先に何か見知らぬ魔物がおるかもしれぬということ。十分注意したほうが良いじゃろう」

アーク:「なんだ、じゃあ穴の中には何もいないのか……つまんないの」

アーク:「次行こうよ! ほらカシウス早く!」

カシウス:「ああ、わかったから」先導していくぞー

 

廊下A:隠し扉1

GM:では廊下に出たところで探索判定9を行います

 探索判定 カシウス・クキバミ 成功 (コーラルファンブル)

GM:ではカシウスとクキバミは隠し扉に気づくことができます。壁の石レンガの一つを押すと隠し通路が現れます

カシウス:隠し通路から進んでみるか

GM:隠し通路の先には、柱が横倒しになったようなものが3本、皆さんの頭の上にある不思議な部屋です

GM:壁には水晶の装置があり、以前の遺跡で見たものと同じようにMP1で遺跡の仕掛けを動かすことができるようです

アーク:今度は僕が動かすー! じたばた

GM:お、了解です。ではアークはMP1の消費をお願いします

レイラ:「これは……以前見たものと似たような感じですかね」今回はお願いしてみます

アーク:全力でMPを注ぐぞ!

カシウス:「言われてみれば似てるな」MP全部投じる勢い

アーク:「なら今度は僕が動かす!」

GM:アークがマナを装置に与えると、頭上の柱がぐるぐると回り始め、それと同時に皆さんの入ってきた側と逆側の壁が皆さんのほうに迫ってきます

レイラ:「壁が!」

コーラル:「はっ!? なんだ!?」歩きながら寝てた

カシウス:「静かだと思ったら!」

GM:しばらくしてその壁は停止します。皆さんを押しつぶす罠ではありませんでした

レイラ:「まったく、器用な人ですね……」

コーラル:「どうにも探索だと仕事がなくて暇なんだよな。誰か罠にでもかかりゃ目ぇ覚めそうなんだけど」

アーク:ほら、カシウス、目覚まし担当の出番だよ

カシウス:おい、俺は解除するんだよ

コーラル:そうだな、死ななければ解除だな

レイラ:骨は持って帰ります

カシウス:こんな暗くて静かな場所で死にたくないんだが……

GM:カシウスに対する態度に高い統率を感じるパーティ

クキバミ:「海賊は言うことが猟奇的じゃのぅ」

コーラル:「はっは! そりゃぁな、お上品に海賊はできねぇよ。しかし、冒険者だって似たようなもんだろ?」

レイラ:「いえ、そんなことは! ない……と思うんですが……?」アークとカシウス見つつ

カシウス:「生きるためとはいえそんなひどいことはできないからな」

コーラル:「ま、騎士だって農民だって野蛮にゃ変わりねぇけどな、アタイからすりゃよ」

レイラ:「……」

アーク:「ほらカシウス早く元の道に戻って進もうよ!」

カシウス:「ん? ああ、そうだな。いくか」

 

閉ざされた通路:結晶起動後

GM:この通路は先ほど壁が動いた部屋の反対側にあたります。つまり皆さんは道が閉ざされていたのを見つける前に仕掛けを動かして道を開きました

カシウス:手間が省けたってわけか

GM:というわけで、この閉ざされていた通路を抜けたところで、ちょっと周辺の様子が変わっています。足跡追跡判定か探索判定で、目標値はちょっといやらしく13で判定をお願いします

 足跡追跡判定 カシウス・クキバミ 成功

GM:では、閉ざされていたはずの通路をこえたあたりで、生物が活動していた気配が残っています。それは石畳に残された苔の状態などから明らかです

コーラル:ガーディアン的ななにかが動いてるってことか

アーク:ルンバだよ

カシウス:魔法文明時代の遺跡だからガーディアンだろ

カシウス:「生物が動いてた跡があるな……そろそろなにかが出てもおかしくないぞ」

クキバミ:「魔法生物か、他の何かか……」

レイラ:「おばけ!?」

コーラル:「おばけって、おまえそんなもん信じてんのか?」

レイラ:「ち、違いますよ! 行きましょう、ニタマゴくん!」

GM:ニタマゴくんのほうがおばけに見える

ニタマゴ:「押忍、ごっつぁんです」

 

大広間:活動していた生物の正体

GM:閉ざされた通路を抜けて大広間に入ると、暗闇の中から「ケヒヒヒヒ」と笑い声が聞こえます

レイラ:「ひぃっ!」

アーク:経験値がいるぞ!

GM:アークがソード・ワールド病にかかってる!

GM:お客様の中に魔神語話者はおられませんか!?

カシウス:そんなもの持ってるわけないだろ!

クキバミ:はっはっは! 私だ!

アーク:だにぃ!?

カシウス:こいつ悪いウサギですよ!

レイラ:ウサギ魔神だ!

GM:(キャラクターシートを確認……)ほんとだ話せる!

コーラル:通訳よろしく

 

GM:では、ほとんどの方には聞きなれない奇妙な言葉ですが、クキバミだけはその言葉を聞き取ることができます

魔神?:「哀れな人族どもが間抜けにも我々の待ち伏せにかかったぞ! いけ! 奴等をしとめるのだ!」

クキバミ:「我らが魔神語がわからぬと思って、情報だだ漏れじゃな。攻撃が来るようじゃぞ」

コーラル:「ほーん、おもしれぇ!」斧を構えるぜ

GM:皆さんの灯りの範囲内に、左右にアンバランスにも大きな腕と小さな腕がある、筋肉が露出したような巨体が姿を現します

カシウス:「こんなに大きいやつが……!」

GM:魔物知識判定をお願いします

 

魔物知識判定

 クキバミ:2d6+8 → (5,2)+8 → 15 成功
 →正体看破!
  ルールブック改訂版2 312ページ ヴァルブレバーズ

 

クキバミ:「ふむ、ヴァルブレバーズ……やつ自体は知能が低いが、やつを従えている高位の魔神がおるに違いない。この遺跡、ちょっとヤバそうじゃのう」

コーラル:あいつか。6レベル3部位……真語魔法5レベル、少しまずいな

GM:追加で、敵後方エリアに飛んでいるやつがいます

 

魔物知識判定

 クキバミ:2d6+8 → (3,2)+8 → 13 成功
 →正体看破!
  ルールブック改訂版1 406ページ ダスキーグレイス

 

コーラル:うげっ

カシウス:結構きついな

コーラル:操霊魔法3レベルか……

GM:では、先制判定と洒落こみましょう

 

先制判定

 カシウス:2d6+7 → (1,1)+7 → 自動失敗
 →エネミー側先制!

 

カシウス:……

カシウス:(ゆるしてください! おねがいします!)

アーク:ま、まぁまだボスじゃないし!

レイラ:甚大な被害を受けるだけですよ!

コーラル:絶許

GM:では、戦闘を開始しましょうか

 

 

次回につづく