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【ソード・ワールド2.0リプレイ】動き始めた歯車【英雄志望と二つの剣2nd season 2-5】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−2

 

前回のあらすじ

カシウスは扉に潰されて踏まれたうえレイラの胸を触る最低野郎だった(曲解) なんだかとぼけたやりとりの数分前、レイチェルとともにコリンズの邸宅に向かっていたクキバミは、そこで男性の悲鳴を耳にする。歌舞伎うさぎことクキバミは大見得を切って邸宅に突入する。

 

GM:というわけでクキバミさんが颯爽と駆けつけると、自警団と言われている槍や剣で武装した兵士たちがいるのですが、思い切り腰が引けていて、その奥から涙で顔をぐしゃぐしゃにしたおじさんが四つん這いになりながら逃げ込んできます

涙おじさん:「賊が! 賊が!」自警団に引きずられて保護されながら

クキバミ:「何事か! 誰か説明せよ!」颯爽登場

自警団:「よ、よくわからないけど、何者かが旦那様のところに……何人か向かったけど……」

クキバミ:「なんと! コリンズ殿は!?」

自警団:「さっきのしがみついていたのが領主様です」

コリンズ:「だ、誰かはやくあやつを! はわわわわわ」自警団員の足にしがみつきながら

クキバミ:コリンズ殿本人であったか。なればあとは賊を攘うのみ

レイチェル:「はぁ、はぁ……くっきーいける? 自警団の人がいれば十分だとは思うけど……」

クキバミ:「助太刀いたす! うぬらはその御仁をお守りするのだ!」トツゲキ!

レイチェル:「って! くっきー早い……」と息を切らせつつ見送ります

 

自警団:「タビットに続けー! うおおおお!」勇気ある自警団員がクキバミのあとに続き、扉の場所を教えます

クキバミ:「ぬん! ここか!」ノッカーボムで扉ごと吹き飛ばして登場しよう

クキバミ:「やあやあ我こそは!」

(B)GM:カカン!

クキバミ:「ムートランドが大魔動機術師であり大傾奇者!」

(B)GM:カン! カン! カン! カン!

クキバミ:「クキバミ様であるぞ!!」

(B)GM:いよぉ〜〜〜〜〜

クキバミ:ポン!

 

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(※画像はクキバミの心の中のイメージです。実際の風景とは異なる場合があります)

 

GM:クキバミが扉を吹き飛ばして大見得を切ると、そこには数人がすでに切り倒されており、その只中に一人の明らかにそれとわかる暗殺者風の黒いローブの男がマスクをつけて立っています

クキバミ:われひとりでだいじょうぶかなあ?

GM:クキバミさん、魔物知識判定をどうぞ!

クキバミ:その姿、我見破ったり!

クキバミ:魔物知識判定 2d6+7 → (2,2)+7 → 11 失敗

GM:では、強そうな暗殺者だ、骨が折れるぜ! ということがわかります

クキバミ:骨が折れるわ!

GM:ここでクキバミさんのうしろから何人かの自警団員が槍を持って現れ、相手を威嚇します

GM:相手は数的な不利を悟ると、素早く身を翻し、侵入して来たのだろう壊された窓に向かいます

クキバミ:「貴様! 逃げるとは卑怯なり!」距離はいかほどか!

GM:追うため、あるいは足止めをするためにマギスフィアを構えながら進み出たクキバミさんですが、その視界の先で、暗殺者は素早く身を翻して窓から跳び去ります

クキバミ:「むう! 逃げられたか! 不覚……!」

GM:そう言って窓に手をかけて外を見たクキバミですが、どういうわけか窓の外にはすでに暗殺者の姿はありません。相手はまるで忽然と姿を消したように、どこかに消えてしまっています

GM:ただそこに、一枚の黒い羽が舞い降りて、あなたの手元に静かに落ちます

クキバミ:ほう、つまりあの蛮族か……(PL知識

クキバミ:致し方ない。羽を手にとって、保護されたコリンズ殿のところへ向かおう

 

GM:自警団がすぐにその部屋まで案内してくれます。あなたがレイチェルの連れだということは伝わっていたのでしょう

GM:1階に降りてその部屋に入ると、コリンズは椅子に座らされて何人かの自警団員に守られ、レイチェルが白湯を入れて飲ませてあげている状態ですね

GM:コリンズは先ほどよりは少し落ち着いた様子ですが、コップを両手で持って相変わらずガタガタと怯えているようです

クキバミ:「済まぬ……逃げられてしまった。しかし賊の証拠を掴んだぞ!」

レイチェル:「あ、コリンズさん。こちらが私のボディーガードで魔動機術師のクキバミです」

コリンズ:「あ、あなたが……しかしタビットか……まあいい、証拠というのは? やはり皇帝派の仕業で?」

クキバミ:「ここに。この黒い羽、蛮族のものである可能性が高いでしょうな」

コリンズ:「なるほど、蛮族の犯行に見せかけた皇帝派の仕業!」

クキバミ:「皇帝の策謀というなら、今こそ最悪の状況ではないのか?」

コリンズ:「おのれ忌々しきフロンタめ……いくらこの私が帝国の生命線を統治しているからといって暗殺など……!」ふんすふんす

レイチェル:苦笑い

クキバミ:我ら、皇帝と帝国商会の使いよな?

レイチェル:「ええとね、くっきー。帝国商会も騎士団も一枚岩じゃなくってね」

レイチェル:「だから私たちは大丈夫。コリンズさんが嫌いなのは私たちじゃなくて、フロンタさんとかロンバルト皇帝とか、その辺の人たちだから」

クキバミ:「なるほど。そうとは知らなかった。済まぬな」

コリンズ:「さすがブラックバーン嬢! そうなのである! あの憎き皇帝直轄の騎士団どもは私の統治するこのアイラットを踏みにじり、あろうことか徴税権まで……」鼻息荒く

レイチェル:「あまり市民には知られないようにしてるからね。その方が、なんていうか……便利、じゃないけど、統治しやすいんだと思う」コリンズの演説を無視しつつ

クキバミ:「しかしこうも簡単に攻め込まれるとは、ここの警備は何をしていたのじゃ?」

レイチェル:「コリンズさんが集めた、元農民なの。だから武器は私たちから買ってるけど、人は素人」

コリンズ:「……これもまた必ずやかの皇帝派の策謀! 私が蛮族の手で殺害されたと発表することでこのアイラットの土地と富を我が物にせんと……」

レイチェル:「あと領民を入れてくださいな、領主様」

コリンズ:「さよう! さよう! このアイラットの最大の富にして価値である領民をもほしいままにせんとしているのだ!」

クキバミ:(のうレイチェル、この領主、ダメな人間ではないか?)

レイチェル:(うん、そっとしておいてあげて……)

 

 

次回につづく