【ソード・ワールド2.0リプレイ】ユークライントの小遺跡【英雄志望と二つの剣 3-8】
あらすじ
アークの暴走によって遺跡の中に閉じ込められてしまった冒険者たち。「盗賊たちにも死に場所を与えねばなるまい…」その言葉は何を意味するのか? ただの封じ込めではない罠の姿に困惑しつつ、冒険者たちはさらに奥へと進む。
魔動プロジェクター
Thanks for Dave's Mapper
サラー:「ノイちゃん、これなんとかならないかしら?」
ノイ:「んー」
GM:マギテック魔力で判定してください目標値9です
ノイ:マギテック魔力 2d6+4 → (3,4)+4 → 11 成功
GM:ではこれが魔動投影機だとわかります。なにか映像か文字を浮かび上がらせるのでしょう
GM:起動にはマギテックをもった冒険者がMP1を投入する必要があります
GM:また、先ほど宝箱を調べたサラーにはこれが同じように遺跡自体と接続されていることがわかります
サラー:「…これ、また遺跡とつながっているみたいね。それなら回転床を動かせるかもしれないわ」
アーク:「ほんとに!?」
ノイ:「動かしてみたらわかるかな」魔力を使って起動してみるよ(MP-1)
GM:では、台座から真上に向けて白い光の筋が現れ、中空にホログラムが立ち上がります
GM:続いて魔動機文明語で現在の施設状態をチェックするような文字が次々に流れます
カシウス:「うおっ、なんだこれ」
ノイ:「施設状態をチェックして羅列してる感じだけど、ちょっと早すぎてわからない」
GM:しばらくすると、文字たちが消え、次の言葉が現れます
GM:「富を求めし盗賊たちのために、大いなる力を持つ番犬、静かに待つ」
ノイ:「…って書いてある」
カシウス:「犬?」
サラー:「…なるほど、ご丁寧に死に場所を作ってくれているみたいね…いいセンスしてるわ、これ作った人」
GM:しばらく文字が表示されたあと、文字は集まってひとつの光の玉になり、そこから一条の光が放たれます。その先には装飾の施された両開きの扉があり、光を受けて赤青二色の宝石が輝きます。そして宝石の左右にはそれを守るように犬のレリーフが施されています。
アーク:「番犬くらい僕が倒せば問題ないね!」
レイラ:「さすがに無茶では…?」
アーク:「無理じゃないよ、僕がやるんだ!」
カシウス:「そうだな、危険は排除しておくに限る」
この施設は防衛状態だ
GM:ノイさん、追加情報です。一連の情報チェックの文字を追ったノイは、遺跡の状況次第では別の動作をしたことが推測できます
ノイ:「あー、ちょっとみんないい?」
サラー:「どうしたのかしら?」
ノイ:「ちょっと今まずい状況かもしれない。さっきの宝箱あったでしょ? あれのせいで遺跡の防衛システムが起動してるみたいなんだよね」
カシウス:「ああ、アークが開けたやつか」
アーク:「やっぱり僕のせいだ…」小声
レイラ:「みなさんそんな風に言わなくても…」アーク見ておろおろ
ハッキングを試みる
サラー:「何か手はあるかしら?」
GM:MP-1でハッキングを仕掛ければいけますが、マギテック魔力で判定し目標値は14とします
ノイ:「この魔動機が遺跡の制御をしているなら、誤作動させられればなんとかなるかも。ものすごく難しいのも確かだけど…」
カシウス:「そんなことができるのか?」
ノイ:「時間とわたしの気力の問題かな。たぶん失敗してもこれ以上の罠があるっていう仕組みじゃなさそうだし」
サラー:「判断は任せるわ。魔動機のことはわからないし、あなたの実力もよく知らないもの」
カシウス:「俺も機械のことはさっぱりだからな、でもできればやるだけやってみてほしい」
レイラ:「…専門家にお任せ、します」
アーク:「おねーさんお願い!」
ノイ:「…なら、やってみようかな」
GM:なおファンブルしたら爆発します
ノイ:それ先に言ってwww
アーク:カシウスじゃないから大丈夫
ハッキング1回目
GM:判定時間は1回目は1分とします
ノイ:じゃ、やってみるよ(MP-1)
ノイ:ハッキング 2d6+4 → (2,5)+4 → 11 失敗
ノイ:「うーん、やっぱり難しいな。魔動機文明全盛期の魔動機に抵抗するんだから仕方ないけど…」
GM:試みてみますが再起動してみても同じ状態です
アーク:「頑張って…おねーさん」祈りのポーズ
GM:アークヒロイン説
ハッキング2回目
ノイ:もう一回やってみる(MP-1)
ノイ:ハッキング 2d6+4 → (2,3)+4 → 9 失敗
GM:再判定なので10分経過します。しかしやはりうまくいきません
ノイ:「ダメだ。まだ粘るならちょっと本腰入れることになるかも」
疑念と対立
サラー:「それにしても妙ね…」
カシウス:「ん? なにがだ?」
サラー:「盗賊相手に親切すぎるのよね、この遺跡」
レイラ:「そうですね、奥の番犬とやらとは戦わせたいのかなと思えてきました」
ノイ:「試練だとでも? 甘いと思うな」
レイラ:「そう…ですか?」
ノイ:「この魔動機はたぶん都合の悪い方で起動してる。番犬たちと戦えば餓死なんて待たなくても簡単に死ねるよっていうだけのこと」
レイラ:「…」
ノイ:「ちょっと時間がかかるけどやっぱりもう一回やってみる。本腰入れるから、配線とか図面に落としてもらっていい?」
サラー:「それならアタシがやるわ」
アーク:「僕もやる! 僕のせいでこうなったんだから!」
レイラ:「…」
カシウス:「レイラも手伝っておけよ。俺も役立たないとは思うけどさ」
レイラ:「はい…」
ハッキング3回目
GM:では構造解析判定、目標値9に成功した人数分だけ目標値を下げましょう
サラー:正念場ね
一同:構造解析判定→サラーのみ成功
アーク:…運命変転したら成功できるけど
カシウス:(ダメださっぱりわからん!)
レイラ:「ああもう! 線がこちゃこちゃしてなにがなにやら」
カシウス:こちゃこちゃってなにさww
サラー:「取り返しがつかなくなる前に3人は下がってなさい、ここはアタシとノイちゃんで…」
アーク:「うう…僕がなんとかしなきゃ!」覚醒! 運命変転消費!
アーク:「はっわかった! こうすればいいんだよ!」
ノイ:「あ、ほんとだ、ありがとうアーク…」
GM:さて、みんなの力が集まって、今回の目標値は12になりますが
GM:みなさんの協力に感動したわたしからのボーナスとしてさらに1下げてあげましょう
GM:目標値11で判定をどうぞ
ノイ:よし、やってみるよ!(MP-1)
ノイ:ハッキング 2d6+4 → (1,4)+4 → 9 失敗
カシウス:ごめん俺が手伝ったから!
ノイ:カシウスのせいにしようとしたら予防線張られた!
ノイ:「…さすがにこれ以上時間をかけるのは無理かな。時間ばっかりかけちゃってごめんね」
サラー:「お疲れ様、ノイちゃん。なかなか手強いわね。この遺跡作ったやつの顔が見てみたいわ…」
アーク:たぶんシルクハットかぶってるよ
サラー:あと眼鏡はつけてるわね、間違いないわ
カシウス:白ひげ生えてそう
ノイ:おのれGM!
諦めからの突撃
カシウス:「しかしこれだけ時間かけても厳しいって、どれだけこんがらがってるんだ?」
ノイ:「いや、わたしが未熟っていうのが原因だよ。カミラならもっとちゃちゃっと済ませたのかも」
サラー:「よし、切り替えましょう! ここは諦めて、次を見てみましょう。その番犬とやらの実力を試してみればいいじゃないの」
突撃用意
カシウス:また光の妖精を呼び出しておくか(MP-1)
カシウス:フェアリーウィッシュ 2d6+4 → (6,6) → 自動成功
ノイ:なんていらないところでクリティカルしてるの! カシウス最低!
アーク:その出目をさっきのおねーさんに渡してあげてよ!
カシウス:なんでどっち出しても非難されるんだよ!
サラー:タイミングの問題よ、タイミングの…
ノイ:戦いになるなら、わたしはHP変換を使うよ
ノイ:魔動ジェネレーターをシフトチェンジ…(HP-6・MP+6)
ノイ:よし、これで戦える
カシウス:ルーンフォーク便利だな
ノイ:人間の運命変転には負けるよ
ボス部屋(仮)へ
GM:では、二つの宝石があしらわれた扉を開いて進みましょう
GM:扉を開くと下へ続く階段になっており、それをしばらく進むとホールのような空間に出ます
Thanks for Dave's Mapper
GM:みなさんがこの空間に足を踏み入れたとき、正面左右に赤と青二つの炎が燃え上がり、周囲を明るく照らします。二つの台座のうえに炎が灯っており、それに挟まれた小さな階段の先には剣を掲げた彫像が置かれています。
GM:そして炎がひときわ大きく燃え上がると、その中に実体を持った影が動きます
サラー:「くるわよ! 番犬が!」
アーク:「僕が…倒す!」
GM:身構えたそのとき、炎の中から黒白2匹の番犬が飛び出します!