【ソード・ワールド2.0リプレイ】ユークライントの小遺跡【英雄志望と二つの剣 3-2】
あらすじ
遺跡を調査して一儲けすることになった冒険者たち。遺跡を譲ってくれたのは冒険者たちのパーティ結成を手伝ってくれたカミラの元カレと噂のシンだった。お届け物を預かった一行は発見された遺跡の関係者であるクリスティンの元に向かう。
カシウスとノイの合流から10分前
サラー:「じゃ、先に行っておきましょうか」
アーク:「フレッド元気にしてるかなー」
レイラ:「また逃げ出してないといいんですけど…」
サラー:「先にクリスティンね。ぼっちゃんはクリスティンに会えなかった時だけ」
アーク:「えーっ、なら僕ここで待ってるよ」門のところで
レイラ:「おとなしく待っていてくださいね。ちゃんとそちらにも行きますから」
騎士団本部入り口
クリスティンは冒険者たちを避けている
GM:みなさんがクリスティンの執務室のある騎士団本部に到着すると、受付で次のように言われます
秘書:「ただいまクリスティン様は面会を一切お断りなさっております。特に皆様方は…」
レイラ:私もですか?
GM:レイラは確かにこのところクリスティンから声かけもされていません
サラー:「妥当な判断ね。私たちとの繋がりは隠したほうがいいわ」
レイラ:「これは事後報告にするしかなさそうですね」
サラー:「レイラちゃん、便箋でも持ってないかしら?」
レイラ:「手紙を残すのも危険ではありませんか?」
サラー:「いえ、フレデリックぼっちゃん宛に書くだけよ」
そしてアークやらかす
GM:というところで、お二人の後ろからガツン!と金属がしょうとする音がします
サラー:「アークちゃんが焦れたわ…」
レイラ:「…」
アーク:「みんな遅い!!」門に魔力撃!
アーク:威力30+10(C12) → (1,2)+10 → 12
GM:その程度では門はびくともせんぞ!!
アーク:「待ちきれない!!」
サラー:「なんかすごい音したけど?」
ノイ:「いや、わたしたちはナンニモミテナイヨ」
カシウス:「たしかになんか音がなったけど、なんなんだ今の音?」すっとぼけ
レイラ:「おとなしく待っていてくださいって、私言いましたよね…」指鳴らしながら奥から登場
アーク:「だってみんな遅いんだもん! 待ちきれなかった!」
レイラ:「だからってものを壊してはダメです。それは器物損壊です」くどくど
お手紙を書こう
サラー:「アークちゃんの説教はレイラちゃんに任せるとして、誰か便箋持ってない?」
アーク:「持ってるよ!」
ノイ:さすがアーク、反省の色がない
カシウス:それでこそアークだ
サラーからフレデリック宛の手紙
拝啓 フレデリック・ヴェルチ様
春の温かみが花々の蕾を開かせるこの季節、いかがお過ごしでしょうか。
季節の移ろいがまた雨をもたらすと聞き、先日の護衛よりお会いしていないことを寂しく思い一筆啓上させていただきました。この度私たちはあの折に立ち寄ったリンディンフォーデで仕事をすることになり、しばらく街を離れることとなりました。
あの森には絶えず遺跡が見つかっていると聞きます。この度私たちもそうしたものの一つを調査する機会を得られるやもしれません。もしその遺跡に剣に雷の紋章があれば、いよいよ私たちとあなたとの結びつきは強くなるばかりでしょうね。そのようなことがあれば、見つけた品々を是非ともあなたがたにもお見せに上がろうかと存じ上げます。
それではくれぐれも公王家のお言いつけを守られるよう。雨の季節には外出も身に祟りますゆえ。また姉君にもよろしくお伝えください。
敬具
サラー
魔剣の遺跡見つけた! 行ってくる! 勝負はもらった! 見つけたらフレッドに一番に見せてあげるね!! アーク
サラー:「せっかく表現濁したのになんてこと書くのよ!!」
アーク:「よーし、これでフレッドに出して出発だー!」
カシウス:「まぁ大丈夫だって、手紙を盗み見てまで横取りする奴はいないだろ」
レイラ:「サラーさんが言ってるのはそういう心配ではなくて…」
GM:では、手紙を投函してリンディンフォーデに出発ですね! いまからなら急げば日が沈んでしばらくしたところで到着できるかもしれませんよ
ノイ:急ごうか
サラー:そうね、急ぎましょ
開拓村リンディンフォーデ
GM:街道沿いの移動ではイベントはありません。今回は遺跡探索がメインなので、シーンを一息にカットして、翌日、リンディンフォーデの宿フォレスタインで目覚めたところから始めましょう。
アーク:寝起きにラック! お祈りは欠かさないよ
アーク:行使判定 2d6+5 → (4,2)+5 → 11 成功
ノイ:それで、シンのところに行けばいいんだったよね
サラー:そのはずね。早速行きましょうか
GM:木組みの家ばかりが並ぶリンディンフォーデの中でも、いくつか大きな家があります。そのうちの一つがこの開拓村のリーダー、シン・イマオキの家です
サラー:いい男だといいわねぇ
レイラ:カミラさんの元カレですよ? ダメそうじゃありません?
ノイ:ダメだろうね
GM:カミラの印象そんなに悪いの!?
開拓村のリーダー、シン・イマオキ
サラー:「失礼します。シン・イマオキ様を訪ねてきたのだけれど…」
GM:サラーが声をかけて扉を開けると、鏡の前で腕を伸ばしてポーズをとった男がそこにいます
カシウス:・・・
レイラ:案の定じゃないですか…
サラー:いえ、まだよ。ただのナルシストかもしれないわ
レイラ:ナルシストな時点でダメじゃないですか…
シン:「ん? やあ、見ない顔だね。僕を訪ねてくるってことは、君たちひょっとして、新しい…」
レイラ:「…?」
GM:二歩ほど歩み出てまた違うポーズをとりつつ
シン:「僕のファンかな?」
サラー:「…」
レイラ:「うわっ」
ノイ:「…」
アーク:「アハハ、おにーさんとおんなじ変な人だー」
レイラ:「それはサラーさんに失礼です!」
サラー:「そうよ、アタシと一緒にしないでよ」
シン:「ふっ…そんなに恥ずかしがっちゃいけないよ。駆け出しの冒険者たちが僕に憧れるのはもはや宿命さ」
カシウス:「…(これがカミラの元カレなのか?)」
ノイ:「…(カミラ、嘘でしょ…)」
サラー:「えーと、冒険者の宿クラウ・ソラスから来たのだけれど、ゴリさん、ご存知かしら?」
ハニーとはいったい
シン:「なるほど、ゴリさんに言われて来たんだね。…そういうことか、ハニーが恥ずかしがっちゃったんだね♪」
アーク:「ハニー?」
レイラ:「ゴリさんが恥ずかしがったんですか?」
サラー:「レイラちゃんそれは何かおかしいわ」
ノイ:(カミラはカミラで素直じゃないし、こっちはこっちでアレだし、大変そうだなぁ…)他人事感
シン:「おっと、いけない。なんでもないよ。ハニーのためにもこれは秘密にしてあげなくっちゃ」一本指立ててウインク
アーク:「ハニー?」
サラー:「…ゴリさんから話を聞いて、新しい遺跡を探索させてもらえるって話になってると思うのだけど」
シン:「君たちが代わりにやってくれるってことか。なるほどなるほど」
アーク:「蜂蜜があるの? ハニーって蜂蜜だよね?」
シン:「チッチッチッ。君にも今にわかるよ。ハニーというのは蜂蜜よりももっとあま~いものサ☆」ウインク
アーク:「そうなの!? ハニー欲しい!」
サラー:「アークちゃん、止めないけれど、焦ると苦くなるから注意しなさいよ」
アーク:「え? 苦いの? 甘いんじゃないの? …よくわかんない」
誤解が誤解を生む悲劇的な会話
カシウス:「ほらノイ、なんかゴリさんから預かっただろ?」
ノイ:「あ、ああそうだった。この箱、ゴリさんからお届け物です」
GM:カミラの手紙ってどうなってましたっけ?
ノイ:箱の中に一緒に入れてるよ
GM:なるほどそういう状態ですね
シン:「気が利くなぁ。ありがとう。君たちが無事に帰るときには、僕からもお礼しなくちゃね」
GM:というと、その場で箱を開封し始めます
ノイ:「あっ…」言いたいけど言っちゃいけない…
シン:「ほう、いい酒だ。そしてこれは…」そう言うと一つの封筒を取り出します。ノイ以外には、それはゴリさんからのものに見えるでしょうね
アーク:あっ
サラー:やってしまったわね
シン:「おや、ハニーからじゃないか♪」
ノイ:もうダメww 笑うしかないよ! ゴリさん犠牲になって!!
カシウス:(あれ? 恋人はカミラのはず…いや、ノイが嘘を? ハニーってゴリさんのことだったのか?)
レイラ:「ゴリさんであってたじゃないですか」
サラー:「どうやらそのようね…なかなかいい趣味してるじゃないの…」
カシウス:だめだ、サラーが素直に受け入れてしまう! もう誰もこの誤解を解けない!
アーク:「やっぱりおにーさんとおんなじ変な人だった?」
サラー:「似て非なるものよ」
ハニー=ゴリさん説にありえない絵が…
サラー:「あなた、なかなかいい趣味してるわね」サムズアップ b
シン:「ん? 君、気づいちゃったのか…ハニーのことはひ・み・つ、だからね?」
カシウス:ああ、もう誤解が誤解を…
サラー:「秘密なら、もう少し隠す努力をしたほうがいいわよ。まああの人も大声で秘密をばらまいてたから、仕方ないけれど…」
シン:「わお、今度注意しておかないと。噂になったら活動に支障をきたすってね」
レイラ:「なるほど、おおっぴらにすると大変ですからね。頑張って下さい! 応援します!」
ノイ:(ごめんねゴリさん…これもカミラのためなの…)
本題は遺跡探索
シン:「さてそれで…」
アーク:「そうだった! 遺跡ロマン!」
シン:「遺跡探索をするならもちろんここの宿を自由に使っておくれよ。それから、森に入るなら地図をもらっていかなきゃ危ないから、シェリーのところに行ってF-35-V0の地図を借りるように言うといいよ」
ノイ:「F-35-V0ね、了解。シェリーさんはどこにいるの?」
シン:「この辺りで一番作りがしっかりした家だ。公国の出資で建てられた家だからね」
ノイ:「見ただけでわかるくらい特徴的なのね」
カシウス:「裕福なやつみたいだな」
シン:「それじゃ、帰りにはまた寄ってよ。ハニーに贈りたいものもあるからね」
レイラ:シェリーにハニーにサラーにゴリーに…なんだか大変ですね
アーク:ゴリー
カシウス:ゴリー