【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】小島に潜む巨悪【Part.9】
【前回のあらすじ】
黒幕はバウマンに違いない。魔導書と日記を発見した二人は、不得手な英語読解を試みて、かろうじて情報を得る。そのなかにあった5という数字に注目した川越は、推理を展開する・・・祠は5つ、その中央に何かが眠っているに違いない! 島の謎が解き明かされていくなか、森田の身に迫る危険を直感した二人は、花子に乗って森田の元へ急ぐ。
川越「花子ぉ! いけぇ!」
運転(花子) 25% → 成功
KP「なぜ成功するんだ・・・花子・・・」
郁三「おらの花子は車よりはえぇんだ!」
KP「では、お二人は嵐の道路を牛に乗って駆け抜け、社会運動組織へとたどり着きます。そこであなたたちが見るのは、酷く破壊された玄関です」
川越「遅かったか!」
進撃の花子
郁三「中から物音は?」
KP「お二人がその玄関に立ったところで、こんな音が」
【銃声を再生】
川越「戦闘中だ。でも銃って、なんで?」
郁三「中を混乱させましょう」
川越「でもどうやって?」
郁三「花子の尻をつついて、中に突撃させます。混乱に乗じて、2人で突撃して、あとは中の状況に応じて柔軟に行きましょう」
川越「花子大活躍!」
KP「なるほど、では花子がどのくらい暴走したのか、一応運転(花子)でみておきましょう」
運転(花子)25% → 失敗
KP「では、勢いよく花子は中に突撃します。一切静止することなく、廊下を突き進んでその奥にある扉を弾き飛ばし・・・」
KP「お二人がそこに見るのは、紫色の巨大な液状の塊。」
郁三「ちょ、ちょっと待って!」
川越「あーっ、これマジで出てくんのかよ(苦笑」
KP「その中に、全ての臓器が溶け合ったような複数の目と口が開き、液状の体表面を不規則に流動します。そしてそこから響く不思議な音…鈴を鳴らしたような、高く響く不思議な音。それはあえて文字に落とすなら、こうなるでしょう。テケリ・リ、テケリ・リ」
郁三「花子ぉぉっ! だめだ! 行っちゃいけない!!」
KP「まずはこの生物を目にしたお二人は、SANチェックです(1D3/1D10)」
SANチェック 49 → 失敗 4減少
SANチェック 50 → 失敗 2減少
郁三「花子は!?」
KP「残念ながら、花子はこの事態を正確に認識していません。跳ね飛ばした扉がこの不定形生物に直撃すると同時に、扉は即座に圧壊します。さらにコントロールを失った花子がその体に衝突します」
川越「花子ォォォォォォォォォォォォォォォッ!!」
KP「お二人の目の前で、まるで赤い水のたまった風船を割ったような、凄まじい血しぶきが起こります。さて、郁三さん」
郁三「よし、川越さん、逃げましょう」
KP「なにケロっとしてるんですか。ここで親しい友人が死亡するのを目の当たりにしたSANチェックを…」
郁三「逃げましょう!!」
KP「どうしたんですか、郁三さん。あなたの花子に対する愛はそんなものですか!?」
郁三「しょせん獣と人はわかりあえぬ・・・」
KP「では、花子との愛情を運転(花子)で判定しましょう」
川越「運転(花子)何回振ったんだよwww」
運転(花子)25% → 成功
KP「さすが郁三さん! では、あなたの目の前で愛する牛、花子が死んでしまったのを目の当たりにした郁三さん、ここでさらにSANチェックです!(0/1D6)」
SANチェック 48 → 失敗 4減少
KP「それでも平静を保ったか…しかし郁三さん、残念ながらここで花子はロストです」
郁三「は、は、花子が…」
神話生物からの脱出
川越「郁三さん、こいつは無理だ、逃げよう」
郁三「回り込んで中の様子を見られそうな場所はありますか?」
KP「はい、外側から回り込めば問題ありませんよ」
川越「郁三さん、祠の様子だけでも確認しないと、あと森田さんを助けなきゃ」
郁三「落ち込みながらも川越さんについていきます」
KP「建物の外に回り込むと、腰を抜かして這いながら車に乗り込もうとする森田を発見します。その向こうから再び銃声がひとつ」
川越「森田さん、無事でしたか。戦っているのは誰なんです?」
森田「あ、ああ、あなたたちは…リンファが戦っています。早く、逃げないと…」
郁三「いえ、リンファさんも助けます(キリッ」
KP「決断はっやいな(笑)」
郁三「いくぞ、川越さん、石でも投げて援護して、リンファちゃんを救うんです!」
川越「あれ相手に投石でやりあおうなんて・・・」
KP「では、二人がさらに建物の裏に回り込むと、そこでリンファが銃らしきものを構えてショゴ…あっ、違った、不定形の生物がドロドロの体液を垂らしながら、その一部をリンファに向かって伸ばしますが、リンファは軽くステップでかわし、再び一つ発砲します」
川越(いま完全に名前言いかけたな…)
川越「それにしても、なんか余裕っぽい?」
郁三「リンファちゃん危ない! 僕が助けに来たよ!!」
KP「この温度差である」
リンファ「! あなたたちは!? 引き付けるから、あなたたちは下がって、森田さんと一緒に逃げて!」
KP「お二人にはすぐにわかります。この生物ですが、見るからに動きが遅いです。そのパワーは尋常ではないのでしょうが、素早くひらりと身をかわすリンファに腕を当てられる見込みは当分なさそうですね」
郁三「でもリンファちゃんは俺が救うんだ!」
川越「危機に瀕してないのに!!」
投擲 25% → 失敗
KP「では、あなたたちが下がらないのを理解すると、立て続けに2つ発砲して、あなたたちの方に駆け寄ってきます」
リンファ「森田さんは?」
川越「すでに車の用意を」
KP「そうですね、エンジン音が聞こえることでしょう」
リンファ「では、退却しましょう」