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オンセGMのどどんとふ事前準備チェックリストを作ってみよう

『どどんとふ』をゲームマスターとして利用するときに、事前に用意しておくべき項目を整理しておきます。セッションを楽しく、スムーズに進めるためには、最低限いくつかの事前準備をしておくと便利です。配慮あるゲームマスターとなれるように、気遣いを忘れないようにしましょう。

 

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用意しておくべき項目は、次の3種類に分かれます。

  1. 卓の進行ルールに関する情報
  2. シナリオの進行に関する情報
  3. 立ち絵・背景・地図などのビジュアル

優先度は上から順に高くなります。

気心知れた仲間であれば、卓の進行ルールなどは「なんとなく」共有されていることも多いので、ビジュアル面が優先されるかもしれません。

いずれにしても、トラブルの少ない楽しいセッションのために、事前にできる用意を常に忘れないようにしましょう。

 

 

1.卓の進行ルールに関する情報

オンラインセッションでは、それぞれに違ったセッション常識を持った人々が集まります。それゆえ、認識のズレがおきてしまうことが多々あります。ハウスルールを導入する場合はもちろんですが、そうでなくとも、この卓ではどのように情報伝達を行うのかを明示しておくことは極めて重要です。

というわけで、次の情報一覧を参照しつつ、必要な情報を共有メモとして表示しておきましょう。

  • 所持品表示・宣言の処理
    都度宣言するのか、コマに記録するのか、キャラクターシートを使うのか
  • リソース管理のセルフ処理/GM処理
    HPやMPなどの増減処理をGMがやるかPLがそれぞれ自己処理するか
  • ロールプレイのタイミングについて
    GMがシーン描写を終えたタイミングを明示する記号など
  • その他ある場合はハウスルールについて
    多ければ別途Google Documentなどを利用して共有すると吉

ルールブックはゲーム上の処理を教えてくれますが、卓上で誰がどのタイミングでどうやってそれらの処理を行うのかを教えてはくれません。そこで、この卓では誰がどれを担当して、どの方法で処理するのかを明示しておくことを推奨します。それらのルールを確認して説明するやりとりの時間を軽減するだけでも、セッションに集中する時間を長くすることができます。

また、一度自分のマスタリングにおける進行ルールを用意してしまえば、以降はコピペで済みます。そんなに手間のかかる作業でもないので、こういうテキストを用意しておきましょう。

 

 

2.シナリオの進行に関する情報

自分がゲームマスターを担う場合、すべての卓で共通する「進行ルール情報」に加えて、シナリオ別の基本情報を用意しておきましょう。

  • シナリオの概要
    基本的な目標、舞台やゲーム内制限時間など
  • 可能な行動や現在時刻などの情報
    ゲーム内時刻や季節、移動の選択肢、目下の目的などを更新し続けるメモ
  • 拾得物や撃破した敵の情報
    重要アイテムなどを取得したときに記録するメモ

TRPGセッションでは、ゲームキーパーとプレイヤーが協力してセッションを進行していく必要があります。その協力を形作るためには、情報が必要です。

シナリオの基本目標は共有しておくに越したことはありません。それを解き明かしてもらうことを楽しむゲームマスターもいるかもしれません。しかし、「どうやれば目標を達成できるか」という情報さえ秘匿されていれば、プレイヤーはシナリオを楽しむことができます。

何を目指すシナリオで、どこに足を延ばすことが可能なのかがわかっていた方が、プレイヤーたちのロールプレイもしやすくなります。全体に楽しいセッションを実現するために、プレイヤーがあまり頭を悩ませずに進められるよう、情報を提供しましょう。

 

 

3.立ち絵・背景・地図などのビジュアル

最後に、セッションを盛り上げるために必要になるのが、背景やNPC立ち絵、地図、小道具のイラストや資料などのビジュアル面の整備です。

  • すべての登場エリアの背景または地図
  • 主要NPCの立ち絵
  • 必要な場合は重要アイテムのイラスト
  • こだわりたいならBGMのセッティング

これがなくてもセッションは進みますが、言葉による説明が上手でない限り、状況が伝わらないこともよくあります。様々なツールを使って、地図や部屋の見取り図、背景、立ち絵を用意しましょう。

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利用しても良い環境なら、Dropboxなどを利用して、BGMも一緒に整備しておくと、セッションを大いに盛り上げることができます。

 

 

4.シナリオの初期データを保存しよう

ここまでの用意が終わったら、どどんとふの「全データセーブ」の機能を使って、卓情報をセーブしましょう。各エリアマップについても、複雑なものは「マップデータ保存」機能を使って個別に保存することを推奨します。

これらのデータにきちんと名前をつけて、ひとつのファイルにまとめて保存しておきます。同じファイルにシナリオに必要な背景やキャラクター画像を保存する下位ファイルを設置しておけば、いつでも卓を再構成しやすくなります。

つまり、この機能を使えば、突発的にセッションがしたくなったときや、急に頼まれたときであっても、十分に用意の整った卓を直ちにセッティングすることができるのです。この繰り返しの末、たくさんのシナリオをいつでも回せる名キーパーに一歩近づくことができるのです。

 

日々の小さな思いやりと努力の積み重ねですが、どどんとふを有効活用した楽しいセッションのために、あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか?