オンセに参加してみてわかったプレイヤーの注意点
最近、ツイッターで親しくしてくださっている方のTRPGグループに混ぜていただいて、初めてのオンラインセッションを経験できました。
というか、まず、しばらく更新が滞ってしまいました。申し訳ありません。今月(2015.10月)と来月は、生活が大きく変化することもあって、更新ペースが不安定になってしまいます。また、最近開始した小説執筆の方に、かなりの労力を割いてしまっているため、ブログの更新が滞ってしまった次第です。
さて、オンラインセッションのお話に戻りましょう。
プレイヤーとしてTRPGを遊ぶのが初めてということもあって、GMとしてプレイするのとは全く違った種類の技術が必要なんだなぁというのを痛感しました。また、オンラインセッションを前提としたシナリオ設計を考えようとすると、様々な配慮と困難が生じることも、なんとなく予感しました。
今日は、そのうち前半部分を整理しておこうと思います。
1.プレイヤーって、思ったより難しい
この2週間ほどで、2つのセッションに関わらせていただきました。
まず、SW2.0のオンラインテキストセッションを見学させていただきました。
それから、クトゥルフ神話TRPGのオンラインテキストセッションにPLとして参加しました。
次に、はじめ見学したSW2.0のセッションに、後半から合流する形で、参加させていただきました。
どちらとも、ルールとしては慣れたものですし、これまでGM・KPとして、何度も回してきたこともあるので、始めた時点では、そんなに緊張することもありませんでした。
しかし、始まってみるとどうでしょう。
それぞれのPLの意図を読みながら、PCの心理を想像して、それでも、ゲームの目的に照らして、最適な行動につながるようにロールプレイしていくというのは、思っていたよりもかなり難しい技術でした。
すべての設定を事前に練り上げて、決定しているGMと違って、他のプレイヤーとの相互関係の中で動かなければならないPLは、意思決定で独断専行してはいけないのです。
2.成功と失敗
明らかに、うまくいった部分もありました。
クトゥルフ神話TRPGについては、経験を生かせたな、という気がします。
プレイヤーは3人いたのですが、そのうち一人は、はじめ見学を要望した初心者でした。そこで、そのプレイヤーのキャラクターが動きやすいようにプレイすることを意識してみました。とにかく出過ぎないように意識しながら、縁の下でゲームメイクしていく、ボランチ的ポジションに徹したのです。
結果として、これが当たりだったんだろうと思います。
展開にも冷静に対処できましたし、それぞれのPCの心理を読み取って、合流しやすい動きをあらかじめ仕込んでおいたり、かなりクレバーなプレイができたと思います。
しかし、反省点もありました。
一番の反省は、ロールプレイのリズムを理解していなかったということです。
わたしは、たしかにGMを務めてはきましたが、集団でプレイする卓のGMを務めた回数は、そう多くありません。そして、たいていの場合、相方は、茶番ロールプレイ大好きな伏原さんでした。
ここのリプレイを見てもらえればわかるように、セッションはかなりテンポよく、わたしと伏原さんのぶつけ本番のロールプレイで、ガンガン進行していきます。どんなロールプレイ上の失敗があっても、取り返すことはできませんし、とにかくセッションはたくさんの言葉で、脚が早く展開することになります。
しかし、集団でのプレイになると、ロールプレイの失敗のリスクは、自分一人で負うものではありません。そのため、ゲーム内での行動を決定する前に、他のプレイヤーへの問いかけが必要になります。
ましてや、今回はテキストセッション。チャットでプレイすると、しぜん、他のプレイヤーの反応は、いくらか遅れてしまいます。大切なのは、待つことでした。
結果として参加開始時のロールプレイで、テンポが速すぎて、諌められてしまいました。慣れないことは難しいものです…。
3.これからテキストセッションに臨む方へ
というわけで、初心者の皆さん。
わたしが体験した結果、オンラインセッションでは、次のことを意識する必要があることがわかりました。
行動する前に、一度他のPLに「〜しますけどいいですか?」と尋ねる。
これに尽きます。
これさえ守っていれば、初心者であっても、他のPLさんに迷惑をかけることはありません。まずはこれだけを意識して、臆せずセッションに参加してください。
twitterで交流していてわかるのですが、TRPG界隈の方々って、ものすごく社交的で、寛容な方が多いです。
実際、はじめ失敗してしまったときにも、ちゃんと、どうすればいいのかを教えてくれましたし、その後も、わたしが参加しやすいように、うまくロールプレイを運んでくださって、すぐに楽しくプレイできるようになりました。
ですから、オンラインセッションになかなか踏み出せない方。
twitterなどで、それとなく交流しておいて、機会を掴んで臆することなく飛び込んでみてください。きっと、魂のTRPG同胞たちが、優しくあなたを導いてくれるはずです。