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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】肝試しのあと【part.13】

【前回のあらすじ】

怪異は鏡の中に姿を表すことがある!重要な情報とともに、クトゥルフ神話技能にも成功した伏原。怪異の姿は全て把握した。しかし、解決策がわからない。

リアルの方で1日の休憩を挟んだ伏原と佐々木は、生き残るために探索を再開した。早速口先三寸で被害者遺族を騙した佐々木は、遺族からわずかな情報を得る。

 

 

 

KP「さて、それから、別れ際に、当時の担当刑事さんの情報を教えてくれますね。」

佐々木「あ、そうだったそうだった。それを聞くのを忘れてました。」

KP「これで尾形さんに連絡することができるようになりました。しかし、まずは伏原さんの行動からいきましょうか。」

 

伏原「ええと、私は、はじめに、幽体離脱について調べます。」

佐々木「え?唐突ですね。」

伏原「『夢に実態を持つ怪異』ですよ?そのうえ『魂から引き抜く』ときている。たぶん、幽体離脱した体の中には、夢蛭がいるんですよ。」

KP「これは…この2日間で随分考えたようですね。」

伏原「ええ、そりゃあ、もう。」

KP「いいでしょう。〈図書館〉でロールをお願いします。」

〈図書館〉ロール(-10%)→成功

伏原「このペナルティは重くなりませんよね?」

KP「どうでしょうね。とりあえず、いまのところは、次の情報を得ることができます。」

幽体離脱ができる本(オカルト本)

  • 暗くした部屋で、リラックスして大の字に寝て、鼻だけで呼吸し、自分の前にいる鏡写しの自分に意識を移すイメージをすれば良い。
  • 成功したら、明るいところに出て、まず手を見て透けていたら霊体。
  • 始めの頃は10分くらいしか出られないので、練習が必要。

伏原「ほら、用意してあった。」

佐々木「つまり、幽体離脱して、そこから夢蛭を引き抜くってことですか?」

伏原「荒療治だと思えば、わからなくもない。神主さんがこれと似たような手を使うってことは間違いないでしょう。」

KP「なお、幽体離脱の習得には1週間が必要です。」

伏原「あ、それじゃ死にますわ。」

KP「そうと決まったわけでは。」

佐々木「タイムリミットは結局わかりませんからね。」

KP「では、続いて佐々木さんの行動にいきましょうか。」

伏原「あ、その前に、私の方から神主さんに連絡を入れます。」

KP「お、山守神社ですか?」

伏原「ええ、そうです。今日の夕方に伺う、と。」

KP「では、社務所を通じてそのように連絡が行くことになりますね。」

佐々木「あとは、斎藤くんが心配ですが。」

伏原「もうあいつのことは忘れましょう。」

KP「え!?」

伏原「あいつを助ける義理はありません。」

佐々木「いや、でも、ここまで情報が揃えば、助けられるかもしれませんし。」

伏原「いえ、少しでも障害は少ない方がいい。まずは自分の生存が第一です。」

KP「まあどちらでも構いませんが、お二人で意見は統一した方がいいのでは?」

佐々木「僕は助けたいですね。」

伏原「…では、必ず面倒をみてください。いつ暴れるかわからないので。」

KP(…これは逆手に取ってやろう。)

佐々木「斎藤くんに電話をかけます。」

斎藤「おはようございます、写真、見てくれました?」

佐々木伏原あ…。

斎藤「えー、まだ見てないんですか?今日は望美ちゃん一緒じゃないんですか?」

佐々木「あとで呼ぶから、その時に見るよ。それで、そっちは今何してるんだ?」

斎藤「ああ、僕は今日も、あの山に行きますよ!撮影して、ウェブにアップロードして、コメントもらうのが楽しくなっちゃって。」

佐々木「それじゃあ、いま埼玉に向かってるのか?そしたら、その麓に山守神社っていうのがあるから、帰りに必ず寄るようにしてくれよ。」

斎藤「山守神社?山上じゃないんですね。了解です。皆さんも平日からそんなところに行くんですか?」

佐々木「事情は合流してから教えるよ。運転、くれぐれも気をつけて。」

斎藤「はいはーい、それではどうもー。」

KP「続いて、元刑事の尾形さんへの連絡ロールをお願いします。」

 

 

製材所事件の担当刑事 尾形

男「もしもし、尾形ですが。」

佐々木「あ、どうも、弁護士をやっております佐々木と申しますが。」

尾形「弁護士の厄介になるようなことはなかったと思うがね。」

佐々木「あ、いえ、ご担当なさった事件について、ちょっと事情を確認したいことがございまして。」

尾形「ほう、どの事件かね。」

佐々木「ええと、1998年の、製材所の事件で。」

尾形「…あの事件について、いったい何を話す必要があるのかな。」

佐々木「いえ、当時の現場の状況などについて、今回の民事裁判で必要になりましてね。」

〈法律〉ロール成功

尾形「そういったことだったら、裁判所で正規の手続きを踏んで、警察に請求しなさい。素人なら騙されるかもしれないが、元刑事を騙しちゃいけないよ、弁護士さん。それに、私はあの件にもう関わりたくないものでね。」

佐々木「…これは失礼いたしました。では、正直に申し上げましょう。あの事件で、何か、妙なことが起きませんでしたか?いま、私も、その何かに巻き込まれつつあるのです。」

尾形「…ふん、そうならそうと初めから言うことだな。赤羽駅の東の商店街にサンマルクカフェがある。そこで13時だ。私は新聞を二つ持っている。いいかな?」

佐々木「ありがとうございます。それでは、その時間に。失礼いたします。」

 

 

望美ちゃんへの連絡

KP(…やった!弁護士無双を止めた!)

佐々木「うーん、誰にでも通じるわけではないんですね。」

KP「そういうことです。では、会談まで時間を飛ばしますか?」

佐々木「その間に、一度事務所に電話して、望美ちゃんから写真の件と、夜に合流するようにお願いします。」

KP「学生バイトに無理させてんなぁ…。」

佐々木「給料弾んでますから。」

望美「夜に合流って、その間の給料出るんですか?」

佐々木「僕が体で払ってあげるよ!」

望美「先生、すみません、今日はちょっと用事が…」

佐々木「ごめん、嘘!嘘だから!例の怪異の件だから!」

望美「わかってますよ、どこに伺えばいいんですか?」

佐々木「赤羽駅まで来れる?」

望美「わかりました。ついたら連絡しますね。あ、それから、写真ですけど…」

伏原「それ重要ですからね!セクハラに手一杯で忘れないように!」

望美「ひとつだけ、例の枯れ木らしきものが写ってる写真があります。」

佐々木「写り込んだか…。やっぱりあそこにいるな。」

望美「今どのくらいのところまでわかってるんですか?私もこれでも心配してるんですよ?」

佐々木「望美ちゃんに心配されて僕は嬉しいよ!」

望美「いえ、払いのいいバイトがなくなったら、生活費が大変なんですよ。私大生の生活を甘く見ないでください。」

佐々木「望美ちゃん厳しい…。」

伏原「ツンデレだと考えるんです!そうすれば耐えられます!」

佐々木「そうか、望美ちゃんはツンデレだったのか!」

望美「バカなこと言ってないで、ちゃんと調べてくださいね。こっちも先生の代わりにこんな面倒なことやらされて、大変なんですから。」

KP「といった馬鹿げた会話で、しばしの癒しを得ますね。では、順に処理していきましょうか。まず、佐々木さんが警察に会う前の、伏原さんの行動ですね。」

 

 

Part.14へつづく

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