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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?【part.08】

【前回のあらすじ】

宗教団体「血の結社」の建物に足を踏み入れた伏原。伝道師の猪瀬と対話をするうちに、教団の代表者、西田の身にも何か異常が発生していることを予感する。

そのことを問うと、伏原を信用した猪瀬は、思わぬ事情を語り始める。

 

 

教団代表 西田志垣の失踪

猪瀬「なぜ、そのようにお思いになるのですか?」

伏原「いえ、このところ、わたしの周りで二人も姿を消したもので、あなたの様子を見ていて、まさか、と思ったんです。もし西田さんにも同じようなことが起きているなら、わたしが力になれるかもしれない。」

猪瀬「…このことは、他の方にはお伝え頂かないようにお願いします。」

伏原「もちろんです。プロですから。」

 

猪瀬「この一ヶ月ほど、西田と連絡が取れていません。はじめは中央アジアに単身で出国したのかと考えられていましたが、それならば現地からなんらかの方法で連絡がくるはずです。しかし、まったく連絡をよこしてくれません。警察にも届け出てはあるのですが、あまり騒ぎになってもいけませんから、信徒のみなさんにはお伝えしていないんです。しかし、それももう限界に近づいていて…。」

伏原「なるほど…。ひょっとしたら、彼が何かの事件に巻き込まれた可能性がある、ということですね。」

猪瀬「そうなんです。西田は私たちの教団の精神的支柱です。彼しか正式な手はずを知らない儀式も存在します。もし彼の身に何かあったら、ただでさえ不安定な状態にある信者の皆さんがどれだけショックを受けてしまうか…。」

伏原「わかりました。ここは協力しましょう。今日はもう遅いですから、日を改めて、明日、一緒に調査を行いましょう。」

猪瀬「ありがとうございます。」

伏原「こちらがわたしの連絡先です。明日の午前10時に、ここで合流しましょう。この建物に残された西田の物品を調べてから、次の行動を考えようじゃありませんか。」

猪瀬「なかなか信者の方に言い出せずにいたものですから…。本当にありがとうございます。」

 

PL「なんだよ、本当に狂信者かと思ってたじゃないか。お助けキャラならもうちょっとそれらしく登場させてくれよ。」

KP「いや、いいじゃん、このギスギスした感じ。」

PL「というわけで、今日も調査は順調だったね。もう6時とか7時だろうから、この辺りで家に帰って、ウェブで少し調べたら、昨日の睡眠不足を補おうかな。」

KP「では、家に帰りましょうか。」

 

KP「…まあ、わたしがそんな簡単に家に帰らせると思わないでください。」

 

 

予期せぬ襲撃

KP「新宿とはいえ、これだけ駅から離れた雑居ビル群には人影が見えませんね。あなたは足早に新宿駅に向かって進んでいます。ここで〈聞き耳〉ロールをお願いします。」

PL「おいおい、今一人なんですけど!」

〈聞き耳〉ロール成功

PL「まだ死ぬには早いぜ!」

KP「では、あなたは聞き覚えのある、低く唸るような『ブーン』という羽音を聞きます。正面の上の方から聞こえるのですが、その姿は見えませんね。」

PL「とりあえず乳切棒を取り出しつつ、前を警戒しながら後ろに走ります。」

KP「では、ここで再び〈聞き耳〉ロールです。」

PL「今度は何!?」

〈聞き耳〉ロール成功

KP「あなたが勢い良く後ずさっていると、あなたは後方からも同じ羽音を聞きます。」

PL「囲まれてる!横は!?」

KP「ここは雑居ビル群の路地ですよ?」

PL「一人で二匹も相手できるかよ!両方が視界に入るように身構えます。」

KP「あなたが腹をくくって身構えたその時、虚空から突然、身長1.5mほどのサソリのような胴体に節のある羽の生えた生物が現れます。胴体から二つの腕が伸び、ハサミのようになった腕の先には、複雑な装飾の付いた石ころのようなものを持っています。」

PL「ん!?なんかこいつ知ってるぞ!?」

KP「超有名クリーチャーですからね。さあ、この世のものとは思えない生物を目にした伏原さん!ここでSANチェック、そして戦闘だ!」

 

SANチェック成功 減少なし

 

KP「〈聞き耳〉に成功したので、そちらから行動してください。」

PL「殴るぞ!〈杖〉で飛行生物に攻撃!」

〈近接武器(杖)〉ロール成功

ダメージロール1D8→4

KP「あなたが鍛え上げた棒術で飛行生物をなぎ払うように叩きます。中国武術の達人であるあなたならわかるでしょう。相手の体表面にある、粘膜質の何かが、あなたの打撃の威力を吸収し、敵に打撃を加えたという手応えを得られません。」

PL「その上装甲持ちかよ!死ぬわ、こんなん!」

KP「正面から来た飛行生物は次のラウンドに合流します。後ろから来た飛行生物の持っていた石のようなものから、激しい稲妻がはしります。」

〈電気銃〉ロール失敗

KP「あなたのすぐ横を通り過ぎた電撃は、壁の一部を焦がします。」

PL「ええい!棒術で攻撃!なぎ払って活路を開く!そして逃げる!」

〈近接武器(杖)〉ロール成功

ダメージロール1D8→6

KP「再び敵を叩くと、相手の粘膜質の防護が破損し、確実に手応えを得ます。相手がひるんだ隙を見て、あなたは相手の横をすり抜け、逃げ出そうと駆け出します。」

KP「逃走のための敏捷対抗ロールをお願いします。」

PL「カンフースターのくせにDEX6だぜ!」

DEX対抗ロール失敗

KP「では、あなたが逃げだそうとしたところに、二つの電撃が走ります。」

〈電撃銃〉ロール失敗

〈電撃銃〉ロール失敗

PL「生き延びた!でも逃げられないな。」

KP「そうです、あなたは間違いなく追いつかれてしまうでしょう。」

PL「よし、ここは振り返って、さっき傷ついた方に全力を叩き込んでやろう。」

KP「では、ロールをお願いします。」

〈近接武器(杖)〉ロール成功

ダメージロール1D8→6

KP「わお。では、振り返りざまの強烈な一撃が、飛行生物の腹に叩き込まれます。その一撃は化け物を弾き飛ばすには十分でした。一匹が弾き飛ばされ、地面に落ちます。」

伏原「俺は英雄になりたいんじゃない。生きたいんだ。」逃げます。

KP「あなたが逃げ出すと、敵は追ってきません。逃走は自動成功です。」

伏原「生き延びた…。」

 

 

幕間

KP「まあ、このあたりで今日は休みましょうか。眠たいでしょうし。」

PL「今何時?(現実の時間)」

KP「午前4時ですね。」

PL「うん、寝ましょう。」

KP「どうですか?シナリオも折り返しといったところですが、クリアできそうですか?」

PL「うーん、正直、わからないことだらけですね。早くあの研究室の疑惑にも踏み込んでいきたいんだけど、この時点であそこを疑う理由がない。」

KP「なるほどね。」

PL「いちおう、この『血の結社』と佐伯・丸山さんの二人が、なんらかのコネクションを持っている路線で考えておいて、明日の資料収集でその関係の情報が集まればありがたいかな、って感じです。」

KP「うん、それさえわかっていれば、まず大丈夫ですよ。続きは明日プレイしましょう。」

PL「3連休様様ですね(台湾では3連休でした)。」

 

 

 

Part.09へつづく 

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