【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?【part.01】
オリジナルシナリオ「アンドロイドは名状しがたき夢を見るか」のリプレイを公開していきます。
このシナリオは情報量が極めて多いので、シナリオ資料の全体を読み込むのにも一苦労させられることでしょう。そこで、物語として読むことのできるリプレイを用意して、プレイアビリティを向上しておこうと思います。
数回にわたることになりますが、ご興味の方は読んでみてください。
また、作業時間が空けば、リプレイ動画としてもアップロードしていく予定です。
なお、シナリオ資料はこちらで公開されています。
1.キャラクターメイクとシナリオ前の注意
KP「今日のシナリオは、戦闘が必須です。とはいえ、本来は3人程度でのプレイを想定していて、誰か一人でも戦闘技能があればまず大丈夫、という程度です。今回はソロプレイということで、一応お助けキャラクターも用意していますが、一人でも逃げ出せるくらいの戦闘の用意をしておいてください。」
PL「了解。」
キャラクターメイク…
PL「できた。伏原竜覇、33歳、役者です。」
KP「キラ演じた人?」
PL「そのつもりだったんだけど、APP3という悲劇により、カンフースターということに。」
KP「英語の代わりに中国語を職業技能に採用してるね。」
PL「それから、武道(中国武術)を習得していて、メインは杖を取得して棒術ということに。ギリギリ持ち歩けるサイズの乳切棒を使っています。」
KP「これだけ戦えればソロでも心配なさそうだね。」
PL「ぶっちゃけ今回の目標は生存。」
KP「たしかに、このシナリオは死ぬ可能性も十分にあるシナリオだから、気をつけて。キーパーとして先に言っておきたいことは、頭おかしい奴しかいないので、信頼しすぎないように。」
PL「ハカセのシナリオでは、人を信用するのが自殺行為というのは知ってるつもり。」
KP「理解があって助かります。それでは、導入といきましょう。」
2.開幕:佐伯ラボでのロケへ向かう
KP「あなたはロケバスに乗って、科学番組の取材に赴いています。『最先端のアンドロイドとカンフー対決!』という趣旨のコーナーの撮影のために、東京の大岡山駅付近にある、東京フューチャーエンジニアリング大学、日本名を東京未来工科大学、略称が東工大を訪れます。」
PL「隠す気ゼロだな。」
KP「その撮影について、ディレクター(D)が説明するところから始めましょう。」
伏原「今日はよろしくお願いします。」
D「よろしくお願いします。担当ディレクターのDです。」
伏原「それで、今日お邪魔する研究室は、どういう研究室なんですか?」
D「本日はですね、最先端のアンドロイドを開発したロボット工学者である、佐伯京介教授の研究室にお邪魔します。撮影には、共同開発者である丸山峙大准教授もご参加いただきます。」
伏原「なるほど。撮影の手順は?」
D「ええ、まずは、先にロボットの体を作った佐伯教授とのトークを収録します。しばらくしたら、教授が以前発表なされたwapaというロボットを紹介してくださるはずです。その後に、丸山教授と合流して、最先端のアンドロイド、ミーミルと対面します。」
伏原「対決といっても、ロボットを壊しちゃいけないから、戦うわけじゃないよね?」
D「ええ、そうですね。様々なアクションを教えていただいて、アンドロイドのバランス能力と学習能力を検証するというのがメインになります。」
伏原「了解。先生方お二人の仲はいいのかな?トークの参考にしたいんだけど。」
D「詳しくは存じ上げませんが、メディア向け発表会の時にも親しげに話されていたので、まず険悪ではないと思いますよ。ご安心ください。それに、佐伯教授は伏原さんのファンだとか。」
伏原「ふむ。それならトークには心配いらないかな。」
D「それから、今日は同行者として、女優の絹川蘭さんもご一緒します。」
伏原「私だけでは画面映えしないからな。」
D「それでは、到着して準備が整いましたら、お声掛けいたします。」
伏原「うむ。」
KP「それでは、撮影開始のシーンまでカットします。」
PL「その間に、スマホで佐伯教授と丸山准教授について調べてもいいですか?」
KP「ええ、もちろん。〈図書館〉でロールしてください。」
〈図書館〉ロール→成功
KP「では、以下のことがわかります。」
佐伯京介教授と丸山峙大准教授の基本情報
佐伯京介教授43歳。マサチューセッツ工科大学卒、博士(工学)。感覚器を搭載したロボットの開発で世界的に知られ、wapaという自律型ロボットの発表で一躍時の人になる。先週発表されたアンドロイド、ミーミルは、ロボット業界に激震を巻き起こした。明るく気さくな性格で、メディア露出も多い。
丸山峙大准教授38歳。東京フューチャーエンジニアリング大学卒、博士(工学)。人工知能の研究では日本国内でも有数の研究者。コネクショニズムアプローチに基づいて、フレーム問題の解決を試みている。
D「準備できましたので、伏原さんお願いします!」
伏原「ようし、今日も張り切ってやっちゃうぞ!」