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ファイターの構築【SWキャラクター構築論(1)】

せっかくだから、強いキャラクターを作りましょう!

 

「もうキャラクターを作ってしまった!」ですって?それならそれでもいいのです。

何度もセッションをこなすことになる前に、次の問題に向き合ってみましょう。

 

いかなる冒険者も、レベル15までに、8つの戦闘特技しか取得できない(自動習得を除く)。

 

つまり、この8つの戦闘特技と、育成技能に応じた自動習得特技を組み合わせて、使い勝手のいいキャラクターを育成しなければならないのです。

 

1.まずはメイン技能を選ぼう

はじめにやるべきことは、初期習得技能の決定です。それぞれの技能がそれぞれの魅力を持っており、キャラクターの可能性は十分たくさん存在します。

基本ルールブック3冊で登場する技能は、以下のとおりです。

 

打撃攻撃技能

ファイター・グラップラー・フェンサー・シューター

 

魔法技能

ソーサラー・コンジャラー・プリースト・フェアリーテイマー・マギテック

 

戦闘補助技能

エンハンサー・バード・ライダー

 

探索補助技能

スカウト・レンジャー・セージ

 

ソードワールドのルールにとどまる以上、この組み合わせによって、あなたの望むキャラクターを作らなければなりません。

 

前衛での戦闘を担当するなら、基本技能は「ファイター」か「グラップラー」になるでしょう。「フェンサー」でもいいのですが、筋力の低い状態では、使える武器が限られ、パワー不足の感は否めません。

攻撃技能である「シューター」を用いた構築については、今度いろいろと可能性を検討してみたいと思います。

 

一方で、魔法攻撃を担当するなら、「ソーサラー」か「フェアリーテイマー」が最適です。魔法支援なら「コンジャラー」、回復支援なら「プリースト」といったところでしょう。

 

これから、それぞれの技能を用いたキャラクターの作り方について、様々な可能性を論じてみようと思います。

 

2.ファイターを用いた構築について

今日はファイターを選んだ場合の構築について紹介したいと思います。先にこうした記事を見ておけば、乱雑に戦闘技能を取得するよりも、きっとまとまったキャラクターを作ることができるはずです。

 

はじめに、ファイター技能の特徴を整理しておきましょう。

まず、なによりも、高火力です。筋力の半分しか武器を持てないフェンサーや、格闘武器しか使えないグラップラーとは異なり、多彩な重量武器を扱うことができるので、一撃の威力が断然違います。

自動習得技能としては、レベル7で〈タフネス〉を習得し、最大HPが15上昇します。

 

(1)王道のメインアタッカー構築

ファイター技能の基本構築は、なんといっても両手剣や両手アックスなどの重量武器を利用した、高火力アタッカーのスタイルです。

人間やドワーフ、ナイトメアなどの「筋力」と「器用度」がともに高くなる種族なら、積極的にこうした構築を行うべきでしょう。

 

推奨特技はもちろん〈全力攻撃〉や〈全力攻撃Ⅱ〉、〈武器習熟/**〉、〈命中強化〉あたりになるでしょう。安心して攻撃したいなら、〈防具習熟/**〉を取得するとよいかもしれません。

組み合わせたい技能は、「レンジャー」と「エンハンサー」でしょう。「レンジャー」レベル5で自動習得する〈回復適正〉などにより、後衛からの支援が効率化され、後ろの心配をせずに戦うことができるでしょう。さらに「エンハンサー」を組み合わせれば、ここぞという局面で自らステータス支援を発動することができます。

前線での戦闘での活躍は間違いありません。

 

(2)頼れるメイン盾構築

偉い人は言いました。「メイン盾きた!これで勝つる!」と。

ソードワールドでもメイン盾構築は可能です。「ファイター」が自動習得する〈タフネス〉に加えて、〈頑強〉と〈頑強Ⅱ〉を取得すれば、合計で45もHPが増えます。さらに〈防具習熟/金属鎧〉と〈防具習熟Ⅱ/金属鎧〉、最終的には〈防具の達人〉を習得することで、事実上突破不可能な壁が完成します。これに加えて、適宜〈かばう〉や〈鉄壁〉を取得しておけば、他のメンバーへの攻撃を肩代わりすることまで可能です。

この構築のためには、やはり「筋力」と「生命力」がものを言います。攻撃の場合と同様に、「レンジャー」や「エンハンサー」によって、生存能力を高め、頼れる壁になりましょう。

 

(3)男なら黙って二刀流構築

男子の憧れ、それは〈二刀流〉です。しかし〈二刀流〉はレベル5以上でなければ取得できないうえに、前提技能〈両手利き〉が必要です。二つもスペースを消費するうえ、「片手あたり必筋15までのものしか持てない」ときています。この性質から、重たい武器を振り回すことでダメージを稼ぐファイターにはあまり適した構築とは言えません。

それでもなお、この御し難い〈二刀流〉技能を活かしたいなら、サプリメント「ウィザーズトゥーム」に収録されている追加信仰神、剣神ヒューレの神聖魔法を使う必要があります。つまり、「ファイター」と「プリースト」を組み合わせた構築が最適です(サプリメントが採用されている場合に限る)。

では、他の特技はどうすればいいのでしょうか?まず必須なのは、〈MP軽減/プリースト〉でしょう。レベル5のときには〈二刀流〉を取得するので、レベル3か7で取得しましょう。さらに、魔法技能の取得によってMPが増加しているので、〈魔力撃〉や〈マルチアクション〉などを取得してみてもいいかもしれません。しかし、〈武器習熟/**〉も必須である以上、技能枠はかなりカッツカツになります。

それでも、「プリースト」と「ファイター」の〈二刀流〉+〈マルチアクション〉構築は、攻撃も回復も防御にも対応可能なオールラウンダー的な構築として、パーティに一人いると安心感を生み出すことでしょう。ただし器用貧乏になりがちなので、両方を同じように成長させるのではなく、レベル5以降はどちらかに特化させるように意識しましょう。

 

(4)ロマンあふれる魔法剣士構築

すでに「プリースト」と「ファイター」を組み合わせたときの強さを紹介しましたが、もっと強く、攻撃のことだけを考えたいのなら、「ソーサラー」と「ファイター」による魔法剣士構築も可能です。はじめのうちはどちらかが死に技能になってしまうでしょうが、〈マルチアクション〉さえ習得してしまえば、高火力アタッカーになります。

もちろん、取得特技は、はじめ近接攻撃でも使える〈魔力撃〉や〈武器習熟/**〉などで前衛職として育成し、途中から〈魔法拡大/数〉などで魔法攻撃力の強化を図ってみるのも悪くないでしょう。逆に「ソーサラー」メインで育成することもできますが、それは「ソーサラー」のときに触れましょう。

 

(5)正統派騎士を目指すライダー構築

ルールブック3の技能であり追加項目も多く初心者には難しい構築ですが、ライダーとの組み合わせも優れた構築です。高所攻撃や攻撃阻害といった騎芸はライダーの痒いところに手が届く優秀な効果を持っています。

ライダー構築の難点は、低レベル時に手綱を握るために片手が塞がることです。このため用法1Hの武器を運用する必要に駆られる他、ファイターなのに盾を持つことができず、盾としての役割が弱くなってしまいます。レベル5で習得可能な人馬一体はこの問題を克服してくれますが、それまでの間はやや不便を感じることでしょう。

なお、馬上からの攻撃に優れた武器としてルールブック3に収録されている〈スピア〉系列の武器の効果を確認しておくことをおすすめします。片手しか使えなくとも、それらの武器ならば十分なダメージを出してくれることでしょう。

 

 

以上で「ファイター」のキャラクター育成の可能性紹介を終わります。

それぞれの紹介が終了したら、変態的構築の可能性もまとめて紹介しようと思います。

 

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