TRPGをやりたい!

電源・非電源ゲーム全般の紹介・考察ブログ

【準備編3】手順をシミュレートしておこう

無事にTRPGに興味を持った「魂のTRPG同胞」を獲得したら、いつみんなのスケジュールが合致してもいいように、頭の中でやるべきことをシミュレートしておきましょう。

 

キャラクターメイクの時にはどんな資料が必要でしょうか?その時にどういう道具があるとスムーズに事が運ぶでしょうか?手持ちのシナリオを進める上で暗記しておかなければならない事項は一体なんでしょうか?初心者が混乱してしまいそうなスキルはないでしょうか?シナリオ上不必要なスキルがないでしょうか?

そういったことを事前によーくシミュレートしておく必要があります。そうしなければ、初めてのTRPGプレイはきっと多くの問題に直面して、ものすごく時間のかかってしまう代物になってしまうことでしょう。初回で失敗してしまえば、次回以降メンバーが集まってくれる保証がありません。

 

大切なのは、「みんなを楽しませるプレゼンターになる」ということです。

 

僕も事前に様々な用意をしておきました。ハウスルールブックがその最たるものですが、そのほかにも、自分で何度もキャラメイクを実験してその手順を完全に暗記し、ウェブ上に転がっているリプレイを読んだり動画を見たりして様々な判定の基準とプレイヤーの行動の可能性を把握することに努めました。自分のシナリオも、自分自身で脳内でリプレイしながら、様々な「頭のおかしいプレイヤーならやりかねないこと」を想像しました。

 

そうしたシミュレーションの結果、初めてのプレイヤーだけが集まった初TRPGにおいて、僕は最良のトラブルシューターとして、皆さんにアドバイスをすることが可能でした。しかも、いちいちルールブックを参照せずとも、です。

この「ルールブックを参照せずとも(基本的なトラブルに対応できる)」というのは、GMにとって極めて重要なスキルです。なぜなら、TRPGはとても時間のかかる遊びだからです。

どういうことかというと、初心者だらけのTRPGは、ルール把握に30分以上、キャラクターメイクに1時間、ゲームプレイに3時間以上、とにかく時間がかかって仕方がないのです。ここにもし、質疑応答のたびに加えらえるルールブックの参照時間が加算されると、どうなってしまうでしょうか?

僕は、TRPGで一番大切なのは、ルールではないと思うのです。大切なのは、プレイヤーの楽しさであり、その結果、楽しさを害さないリズムと、全員が楽しく感じられる最低限のルールが重要になるのではないでしょうか?だからこそ、僕は、ルールブックをほとんど暗記しておくのが最良だと考えています

もちろん、それはルールが極めて簡単なParanoia-Oだからできたことかもしれません。今は次のプレイに備えて、ソードワールドのルールを暗記中です。これは情報量が多くて大変です・・・

 

その意味では、ルールの重要な部分を簡単に共有できる資料を作ることは、初心者相手のGMに不可欠な役割と言っていいのかもしれません。特に国外にいる僕の場合、全員がルールブックを揃えるなんていう状態はほとんど望むべくもありません。そもそも日本語の本がそうそう売っていないのですから。だからこそ、ルールを暗記した生き字引としてのGMがとても大切な役割を果たします。