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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】わたしは死体03

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前回のあらすじ
 火炎瓶看護師こと茜の自宅には自分と同じ姿をした死体が転がっていた。さらにこの1ヶ月ほどの記憶を失った動揺から、同郷のよしみの田村の訪問を受け入れず、自宅の外で対応する。この数週間茜の様子がおかしいことを察知していた田村は、直接会っても事情を打ち明けなかった茜の様子を見て、周辺の調査を行うことにした。一方茜も自分の状況を把握するために、部屋の状況を再度調査する。


自宅の調査

KP:では、あかねが自宅に帰ったところから先に処理しましょう。自宅に帰って、改めてなにしますか?
:日記、手帳、カバンなど普段使いのものから無くなっている記憶の足掛かりを探します

唯一残された行動記録

KP:では当然それらを見つけることはできますが、不自然なことに、この1ヶ月のカレンダーが切り取られているほか、メモ帳のページ数が明らかに減っています
KP:〈目星〉で判定をお願いします*1

:目星(55) 1D100→54 成功

KP:あなたはメモ帳の最後のページに筆圧から生じた筆跡の残りがあることに気づきます
KP:それを鉛筆で軽くなぞることで、次の内容が浮かび上がります

消された行動リスト

リン酸カルシウムの受け取り
本の発送→Q県L市南大橋4丁目8号 川上隆二 様
メモ類・スケジュール類の処分

田村:リン酸カルシウムって骨じゃん。なんでそんなもんがいるんや
:人体錬成かな?
田村:手を失うことになる
:すんごい骨粗鬆症になったのかも?
田村:吸ってなんとかなる問題じゃないわ!

骨の主成分

KP:ちなみに部屋にはその薬品らしいものは残ってません
田村:これどれくらいの量かとかは書かれてないのか?
KP:量についてはメモされていませんね
田村:電話してもいいんじゃない?
:骨の発送元ね
KP:もう骨に決まったのかw
田村:そうだ、リン酸カルシウムな。まだセーフ

KP:というか骨説についてはいちおう〈知識〉振っときましょう
:たしかに。使い方に思い当たることがないかは振りたいかな

:知識(55) 1D100→83 失敗

KP:逆にいくつか思いついて特定はできません
:いい表現じゃない、ただのポンコツじゃなくなった

どこで記録を処分したのか?

:あとはおそらく残ってないだろうけど、手帳の処分したページなどを探します。ゴミ箱、トイレ、あと物を燃やしそうなところ……
KP:これね、シナリオ上はないことになっていますが、情報を得られるほどではないものの、ゴミの断片のようなものが残っていることはありえます。掃除にも限界はありますから
KP:つまり、この部屋の中で処理をしたことは確かです
:ここでメモ等を処理したってことか……ちなみに、目が覚めた時に鍵はかかってましたか?
KP:完璧にかかってました
:ということはやっぱり、自分が処理した可能性が高いのね
KP:と言う推論に至るのが自然かもしれませんね


薬品の送り主に尋ねる

:ではリン酸骨の会社に連絡して、量や発送日などの確認をします
田村:骨に決まったわけじゃないが
KP:なるほど、了解です。この行動を最後にしてシーンを交代しますね。
:時間とったしRP省略でお願いします
KP:了解です

1.8kgものリン酸カルシウム

KP:リン酸カルシウムの発送会社に対して連絡をとってみると、個人で消費するにはかなり多い方で、1.8kgも購入したようです
:多いな、農家でもはじめるきだったのかな?
田村:はー、全身骨格標本かな
:骨喰になるな、苗字
KP:確かにその量の発注を受けたはずで、実際量が多かったので間違いではないか会社側が一度確認の電話を入れて、間違いないとのことだったために発送したと説明されます
田村:きな臭さぱねえな
KP:では、ここまで情報を得たところで、シーンを入れ替えましょう


茜の過去2週間について

KP:田村さんのターン!
田村:はいはーい
KP:結局まだなにが起こったのか把握できていませんが、なにをしましょうか?
田村:行動方針としては身辺調査だね。職場とか火炎瓶仲間をあたる感じ
:それ接触してだいじょうぶなの!?
田村:お前が言うな

茜の職場での調査

KP:なるほど、まずは職場にしておきましょうか
田村:了解、職場に行きますね
KP:職場は病院でしたね、茜の知人として知られているんでしょうか?
田村:共通の知人は一人くらいいるはず。うざめのおばちゃんみたいなやつ
:いそういそう
田村:自称キューピッドのやつな
:50人ぐらいいる
田村:G

世話焼きな女性

KP:では共通の知人がいたことにしましょう。5つくらい年上の世話焼きの女性と話せたことにしましょう
田村:「どうも、お久しぶりです」
女性:「田村くん、最近茜ちゃんちゃんと見てあげてるの? 大丈夫?」
田村:「あー なんでそんなこと聞くんすか?あいつに男でもできました?」
女性:「いや男だったらまだいいかも……こないだ大変だったんだから、急に何日も休んで……ご実家に何かあったの?」
田村:「どれくらい休んでたんですか?」
女性:「ええと……1週間くらいかしら。戻って来たけどかなり顔色が悪くて、こっちで言ってまたちょっと休んでもらったの」
田村:「その前からなんか顔色悪くなかったですか?」
女性:「その前は……ほんとにいつも通りだったわよ。いつのこと? 休んだのはだいたい3週間前くらい」
田村:「なんか変な奴と関わってたとか知ってますか?」

:おいおい私なにやってたの? 男でもできた?
田村:自覚症状ないのたらしすぎる
:火炎瓶で堕とす
田村:脈拍上がりそうだな

女性:「田村くんの他に? ここにまで来てわざわざ心配したのなんて田村くんだけよー」
田村:「もうやめてくださいよ、ホントそういうのじゃないので。」
女性:「またまた、恥ずかしがんなくってもいいじゃないのよぅ! まぁここじゃなくて直接おうちに行ってあげてよ、待ってるんじゃないの?」
田村:「いやぁだから......。 あっ、これからバンド仲間と飲みに行くんでこの辺で」
田村:颯爽と病院を出ます。
女性:「えーっ、あっ もう田村くん! 田村クーン!」
KP:おわり

情報の整理

田村:とりあえず分かったのは、ずっと拘束されてたわけじゃなくて、自由が利く時間はちょっとはあったってことか
田村:さぁ、僕のパートは終わったか? 火炎瓶仲間もいく?
KP:情報量少ないからね、他も行ってもいいかも
田村:じゃあいくか

火炎瓶仲間をあたる

KP:茜の学生時代の友人をあたってみましょうか
田村:行きましょう
KP:リアリティを考えると、ここは〈幸運〉で判定して成功したら多少の情報が出る形かなと
田村:了解

田村:幸運(55) 1D100→3 成功

KP:あ、その成功は強い
:これはすごい
田村:有能

田村:滋賀のボンドガールの知り合いに凸しにいこ
KP:隠している過去を晒していくスタイル

学生運動の仲間:大木

KP:では、学生時代の友人で、現在は意外と普通に働いてる商社マンにアポ取りましょう
田村:若干脅し気味にいくか
KP:名前決めていいですよ
田村:「あのー昔やんちゃしてた大木さんに繋いでほしいんですけど」
田村:大木ボンドをリスペクトしていこ
社員:「大木さんですね、少々お待ちください」

大木:「もしもしどこの同志だ?」
田村:「勘違いすんなよ、火炎瓶なんて投げねえって。茜の腐れ縁の田村だよ」
大木:「ああ、ボンドガールの腰巾着か、久しぶりじゃないか」
田村:言葉のパワーやばすぎ
:いよいよもってナニモンだよ私
KP:勝手にキャラが盛られていく茜

2人の不審な同行者

田村:「まだそれで呼ばれてんのかあいつ」
田村:「なんか最近相次顔色悪いけどまたやべーことに顔突っ込んでんじゃないのか?」
大木:「茜くんが? それを僕に聞くっていうのも不名誉だな。こちらは真面目に働く商社マンなんだがね……だがまぁ、気になっていることならあるよ」
田村:「なんだそれは?」
大木:「この間見知らぬ二人と連れ立っているのを見てね。なにやら事情がありそうでひどく周りを気にしていた」
田村:「そいつの見た目は?」
大木:「男と女だ。男の方は郷ひろみばりの優男、女はロングヘアってことくらいしかわからなかったな」
田村:「あいつも男に目を付けられるようになったのか。」
大木:「どっちが目をつけたんだか。あれでまだ闘争を忘れられんのかもしれないさ」
:いいえ羊みたいに無害よ
田村:羊毛を燃やす羊はおらんやろ

田村:「火炎瓶をこさえる準備したほうがいいんじゃないか?」
大木:「彼女の自宅にはもうあるんじゃないか? 調達はそちらにしてくれよ、いくら商社でもうちじゃ扱ってない」
田村:「どうだか、どこで会ってたかわかるか?」
大木:「外れの喫茶店に入って行ってた。『ベルリン』って店だ。外回りの時に車から見かけてね」
田村:「サボってて首になるんじゃないか?」
大木:「見かけただけだ、入っちゃいない。それに、人生をサボっている君には言われたくないね」
田村:「俺ほどまじめな奴はいないさ、火炎瓶もこさえないしな」
大木:「それがサボタージュなんだよ青年。そろそろいいかな? こちらは現代の経済闘争に身を投じなければならない」
田村:「ほんとまじめだよな大木は、始末書を燃やさなければな。……助かったよ、戦いは机の上でだけにしてくれよ。夜も安心して眠れないからよ」

KP:ではこんなところで、通話を落とします
田村:はいはーい
:火炎瓶仲間意外と有能だな

次の行動と合流計画

KP:ではこれでお互い1行動はしましたが、これ、どこかでばったり会う目処をつけないといけませんね
KP:……まぁあまり考えないでなるに任せましょうか。それぞれ次になにするか、考えがあるか教えていただけますか?
田村:もう一回茜の家に行こうかな。手に入れた情報について聞けば食いついてくるかもしれない
:こっちは完全に詰みかな。本の発送先はまだ怖いし
田村:じゃあぼちぼち合流するか
:そうね、私の家で3人落ち合いましょう
田村:自然と死体入れてるのこわ

KP:ではそうしましょうか。もう一度茜の家にシーンを動かします
田村:はーい
:はーい

調査ノート

● 茜の自室には自分の死体があった。
● 死体が露見するまで7日間の猶予がある。
● 田村は茜の様子がおかしいことと、部屋の中に秘密があることを察知している。
  →茜は3週間ほど前に仕事をしばらく休み、その後一時的に復帰したがなおも青ざめていた。
  →記憶が抜け落ちている間に、茜は2人の男女と喫茶『ベルリン』に足を運んでいた。
● 茜はおよそ1ヶ月程度の記憶が抜け落ちていて、自分で記録類を処理したようだ。
  →その間にリン酸カルシウムを大量に購入している
  →“本”を川上という見知らぬ人物に発送している

告知

このセッションで遊んでいるシナリオ「わたしは死体」は、現在BOOTHで電子版を手に入れることができます。
ご興味の方はぜひチェックしてみてください。
hitoritabi.booth.pm


次回につづく

*1:あとで田村が再判定できるという見込みがあるため、目星のみを指示した。シナリオ資料ではより成功率の高い他の処理方法が指示されている